・この作品は『バカとテストと召喚獣』と『東方Project』のクロスオーバー作品です。
ただし、他の主要な作品とは違い、吉井明久がチートでもありませんし、基本的には原作
忠実の設定をしています。なので、これが気に入らない人にはあまりお勧めできません。
ですが、同時にただのクロスオーバー作品ではなく、しっかり自分で一つのストーリーを
作って書いています。なので、『バカとテストと召喚獣』と『東方Project』どちらも知ら
ない人でも、片方を知っている人でも、両方知っている人でも、一度は読んでみてくださ
い。
・ついでに全部見ていただいて、よければコメントください。できればアドバイスや、原作
知識であれば嬉しいです。というか正直なんでもいいです。
・さらについでに書き忘れで東方キャラの設定は基本は原作忠実に行こうとしているので
キャラについて詳しく知りたい人は調べてください。
バカテスト 地学
[第七問]
次の空欄に入る単語を答えよ。
『地球のように回転する球体の上で,移動する物体に直角右向きに働いているように見える見かけの力のことを( )という。 転向力とも呼ばれる。』
藤原妹紅、木下優子の答え
『コリオリ力(の力)』
教師のコメント
正解です。コリオリの力はここからいろんな計算に用いられることになるので、よく覚えておきましょう。
吉井明久の答え
『反重力』
教師のコメント
S F映画の見過ぎです。
坂本雄二の答え
『摩擦力』
教師のコメント
よくあるミスですね。力という点では、コリオリの力、摩擦力、気圧傾度力が主に風に作用する力として有名ですね。ついでに覚えておくといいでしょう。
*
「一体なにをするんだお前ら…」
「まあいいからいいから。」
前にいるDクラス生徒たちを教室から離れさせる。
ちょうどDクラスが日本史でよかった。おかげで慧音先生に掛け合って自習にしてもらえた。
「さて…」
「おい、明久。お前一体なにをやるつもりなんだ?」
そう横から聞いてくるのは元々Dクラスで授業をしていた慧音先生。
「えっと、慧音先生。少し協力して欲しいことがあるんだけど…」
「あ?」
ゴニョゴニョゴニョ。
「はい!?いや、いくら私でもそれは…」
「ごめん!でも、現状これしか僕がバレずにBクラスに直行する方法はないんだ!」
「ええ…」
「後で一つなんでも言うこと聞くから!」
「っ、だーもうわかったよ!」
慧音先生が召喚フィールドを広げる。
「サモン!」
さて、僕の召喚獣を出して…
壁に向けて…
打つ!
ドゴォン!
壁がガラガラと崩れ落ちる。
そしてその先にあるのは…
「な、なんだ!?」
「覚悟!根本ぉ!」
*
「僕にやらせてくれない?」
ほう?
「お前が?なぜだ?」
「まあ、理由はいろいろあるんだけど…」
「まさか…お前そこまで根本のこと…わかった。ならば俺はなにも言わん。」
「違うよ!?そんな誤解はしないでっ!」
「違うのか?」
「違うよっ!」
「ハハ、悪い悪い。」
さて。明久をからかうのもそろそろやめるか。
正直な話、明久が完遂できるかどうかはわからない。だが、だからと言って、『切り札』がバレるのもまずい。
「ともかく…僕は本気なんだ。」
「…」
正直、明久の目を見ればそれが冷やかしじゃないのはわかる。
ったく。こいつはいつもいつも。
「はぁ。わかった。だが、やるからには必ず成功させろよ?」
「うん。絶対にやり遂げて見せるよ。」
そう馬鹿面を歪ませる明久。まあ、このバカはこれぐらいまっすぐな方が俺には扱いやすい。
さて、じゃあ俺は…
「ん?雄二。どこいくの?」
「ああ。お前がやるなら少しでも減らしといた方がいいだろ?だから俺は前線にちょっくら言ってくる。」
「え?」
ちっ、まさかこの程度も理解できないのかこのバカは。
「だから、俺(代表)が前線に出てくれば根本の野郎はきっと兵をこっちに向けてくるだろ?だからお前はその裏をかけ。」
あー。と納得したように頷く明久。
…正直まだ不安だ。
「ま、だからお前が失敗したらうち(Fクラス)負けるからな。死んでも成功させろよ?」
「そう言う雄二こそミスって死なないでね?」
「はっ、言ってろ。」
ま、大丈夫か。
*
あそこにいるのは数学の菊池先生だ、ちょうどいい!
「Fクラス吉井明久、Bクラス根本恭二に数学勝負を申し込みます!」
「っ、一体どこから湧いてきた!」
「「サモン!」」
『数学 Fクラス 吉井明久 VS Bクラス 根本恭二
42点 182点 』
さすがはBクラス代表。ほぼAクラスのような点数だ。
「はっ、どんな手口を使ったかは知らないが所詮FクラスはFクラスだな。そんな点数で勝つつもりなのか?」
勝ち誇る根本くん。正直な話この点数差だったら本当に少しのミスでやられてしまうだからかなりまずい。それに、
「な、こいつFクラスの!サモン!」
「根本をやらせるか!サモン!」
周りに現れるいくつもの召喚獣。
あー、これミスっちゃったかなー。
「へっ、所詮相手は一人だ。」
「覚悟しろよ?」
5対ほどの召喚獣がジリジリと包囲してくる。
「明久、これ大丈夫?」
後ろの慧音先生が聞いてくる。
ふっそんなのもちろん…
「正直まずい!」
5体の召喚獣が飛びかかってくる。そしてその波に、明久の召喚獣は飲まれていった。
*
ま、大丈夫だろ。念の為あいつを派遣しておいたからな。
あっちに関してはバレても別に問題ない。
「伝令!最前線が壊滅!ほぼ全ての生徒が補修室送りになってます!」
さて、じゃあ俺は…
「残っている部隊は全員集合!今より前線に向かう!」
ちょっと闘いに行ってくるか。
*
「おい、多分私忘れられてるだろ。
・・・・・・私誰に言ってんだ?」
ま、そんな独り言言ってる暇もないんだがな。
現在この声の主、藤原妹紅がいるのはFクラスVS Bクラスの最前線だ。そして、
「右側はもう3人しかいねえ!」
「救援はまだか!」
点数差が響いてきてFクラスの生徒がどんどんやられていて、残ったのはわたしを含め、もう4人ほどになっていた。
「まずいのじゃ!藤原、そっちはどうじゃ!?」
「囲まれててしばらくは動けない!そっちは!?」
「こっちは耐えているのじゃ!じゃが長くは持たんぞ!」
私は召喚獣の操作をしながら器用に答える。その間も前の召喚獣と鍔迫り合いをしていた。
「戦闘離脱できそうですか?」
「無理そうじゃ!ぬ?援軍じゃ!雄二たちがきたようじゃ!」
周りのBクラス生徒たちが一瞬動揺する。その隙に前の召喚獣の頭を貫き、戦線離脱する。
「あ!くそ、待て!」
「逃すか!」
後ろからくる声を無視して、本隊と合流する。
「遅いぞ坂本!」
「悪い、遅れた。」
「明久は?」
「あいつなら本陣の方へ行ったさ。」
「大丈夫なのか?」
「心配するな。こっちからもう一人、最強戦力を送っておいた。」
「最強戦力?」
「無駄話はここまでだ!くるぞ!」
「ちっ、背中は任せるぞ!」
「了解!」
*
5体の召喚獣が突撃してくる。その次の瞬間、いろんなことがいっぺんに起こった。
まず、召喚フィールドが消滅。根本くんの近衛部隊の召喚獣も根本くんの召喚獣も、そしてもちろん僕の召喚獣も消えた。
そして二つ目。室外機の故障による、エアコンの停止。そして涼を求め開けた窓から入ってくる人影。
ここで少し教科の特性を説明しよう。
各教科には、担当の教師がいて、その教師によってテストの結果にも特徴が現れる。
例を挙げると、
数学の木内先生は採点が早い。
世界史の田中先生は点の付け方が甘い。
慧音先生は多少のミスは許してくれたり。
では、保健体育は?
保健体育は他の教科に比べて、ただ一点を除いて特筆するところはない。
特段採点が早いわけでも甘いわけでもない。
召喚フィールドが広いわけでも、騙されやすいわけでもない。
じゃあ、その一点とは何か。
ダンッ、ダンッ!
開けられた窓から入ってくるロープ、そして現れる二つの人影。
根本くんの前に降り立ったのは、
「・・・・・Fクラス、土屋康太」
保健体育の教師、大島武。
「・・・・・Bクラス根本恭二に」
そう、その一点とは、
「き、貴様ぁ!」
保健体育の教師たる、
「保健体育勝負を申し込む!」
並外れた行動力!
「・・・・サモン」
「くっ…サモン!」
僕が近衛部隊を引きつけていた今、根本恭二に逃げ場はない。
『 Fクラス土屋康太 VS Bクラス根本恭二
保健体育 441点VS 203点 』
ムッツリーニは忍者にも似た格好にもった小刀で根本くんの召喚獣を一閃に葬る。
「・・・・明久、お前の友達、本当に人間か?」
その慧音先生の言葉と共にBクラス戦は終了した。
あけおめ!おやすみ!
明久:え!?
雄二:おい!ちょっま!
作者:今年もよろしく!