・この作品は『バカとテストと召喚獣』と『東方Project』のクロスオーバー作品です。
ただし、他の主要な作品とは違い、吉井明久がチートでもありませんし、基本的には原作
忠実の設定をしています。なので、これが気に入らない人にはあまりお勧めできません。
ですが、同時にただのクロスオーバー作品ではなく、しっかり自分で一つのストーリーを
作って書いています。なので、『バカとテストと召喚獣』と『東方Project』どちらも知ら
ない人でも、片方を知っている人でも、両方知っている人でも、一度は読んでみてくださ
い。
・ついでに全部見ていただいて、よければコメントください。できればアドバイスや、原作
知識であれば嬉しいです。というか正直なんでもいいです。
入ってきたのは二人の女性だった。
『誰だ?あの女の人?』
『綺麗だ…』
『もう一人の女子もすげえ可愛いぞ!』
一人の女性は黒いスカートとスーツを着、真面目な顔でこちらをみている綺麗な女性。
もう片方は、頭に大きなリボンをし、少し大きめの制服を着た可愛らしい女子。
どちらも絶世の美女と呼ぶに相応しい綺麗な方だった。
うん、だれ?なんでこんなところに?襲われるよー、逃げたほうがいいよー。
「吉井くん、一旦席に座ってください。」
福村先生が僕に告げる。
「あ、すいません。」
側から見れば僕は彼女らが入ってきた中で間抜けに突っ立っている男子生徒だ。
まずい!このままでは僕の第一印象が悪くなって転校から始まるラブストーリーが!
「さて…では紹介しましょう。」
改めて彼女たちは一体何をしにこの学校に来たんだろう。
「今日からFクラスの担任となる上白沢慧音さんと、転校生の藤原妹紅さんです。みなさん、仲良くしてあげてください。」
「「「「「女性教師きたーーーーーー!!!!!」」」」」
その瞬間、クラス中が沸いた。かくいう僕も、こんな美女がFクラスの担当になってくれるのは誠に嬉しい。
そしてあわよくば良い雰囲気になって付き合っちゃったりして…なんてね。
上白沢慧音、さん。・・・なんか聞いたことがあるような。
「ご紹介に預かりました、上白沢慧音です。みなさん、この後一年、よろしくお願いします。」
『よろしくお願いします!』
『彼氏いますかー!』
「いません。」
『結婚してください!』
「好きな人がいるので無理です。」
『クッソォー!』
Fクラスの男子どもが下卑た質問をする。
そしてそれに綺麗な声でスラスラと答える慧音先生。
ノリがいいのかなんなのか。
というかやっぱりあの先生どこかで見覚えがある気がするような…
ん?こっち見てる!?やっぱり僕に興味があったりして…なんてね。あるわけないけど。
「そして…」
「今年から、日本に留学してきた藤原妹紅です。よろしくお願いします。」
「「「「「女の留学生きたーーーーーー!!!!」」」」」
またしてもクラスが湧く。まぁ、確かに女子が島田さんと秀吉しかいないから、彼女みたいな美人、しかも留学生。僕らにとっては神が授けた女神のようなものだ。
にしても留学生か….でも、彼女って髪の色が奇抜だったりとか、名前が外国風ってわけでもないし、中国とかからきた人なのかな?
まあ、なんにしても可愛い人だな。
「というわけで私はこの辺で….」
「はい。お疲れ様でした。」
福村先生が退出する再び前を見るといつの間にか留学生の子、確か名前は藤原さん、だっけかな?は前にはいなかった。
あれ?どこに行ったんだ?
「こんにちは。」
「ふぇ?」
気づくと、藤原さんはいつの間にか僕の前に立っていた。
でも、なんで僕の前に?
はっ、もしかして…
僕に告白とか!?
「ここに座ってもいいかしら?」
あ、はいそうですよね。思い上がりましたスミマセン。
「うん。全然大丈夫だよ?」
「ありがとう、明久さん。」
僕の隣に座る藤原さん。
あれ?僕の名前って教えたっけ。
「すいませんが自己紹介の方を再開してもよろしいでしょうか?吉井、明久くん?」
先生から言われる。あ、そういえば僕、まだ自己紹介の途中だったっけ。
というわけで自己紹介のために立ち上がる。
ふむ、しかしどうやって自己紹介しようかな…そうだ!ジョークでも混ぜてみるか。
現状、二人の参入のインパクトが強すぎて、並の自己紹介じゃ印象に残らないだろう。
「えーーー、コホン。吉井明久です。気軽に『ダーリン♡』とでも呼んでくださいっ!」
「「「「「ダァァーーーリーーーン!!」」」」」
野太い声の大合唱。あ、まずい。目眩が….
「だ、ダーリン….」
驚いたことに隣から回復薬が。見ると藤原さんが顔を赤くしながらつぶやいていた。
「「「「チッ」」」」
周りからとてつもない殺気が。
さて、みんな落ち着こう。僕みたいなやつがこんな美人の留学生と何かあるわけないじゃないか。
そんな望みも虚しく、殺気は強まっていくばかり。
まさに、男子生徒の妄想力は計り知れない、ってやつだね!
「えっと….それではダーリンこと吉井明久くん。席についてください。では次のひと….」
先生が僕に気遣って話を進めてくれる。
でもごめんなさい、あなたのダーリン呼びは確かに飛び上がりたいぐらい嬉しいんだけど、それより周りからくる殺気がやばくて怖い。
『くそっなんであんなバカなやつが!』
『いや、きっと何か脅されているのかもしれない。』
『待ってて妹紅さん!僕がきっとあなたをあの変態から救い出してあげるよ!』
まずい。どうやら完全に誤解されてしまっているらしい。というかなんだこの刺すような殺気は…高校生が放てていい殺気じゃないでしょこれ。
はっ、もしかしてこれはチャンスなのでは!?このダーリン呼びができるということは少なくとも僕に多少なりの好意はあるはず!では勘違いじゃなく本当にしてしまえば!
「それで藤原─」
「藤原。」
僕の言葉に被せるように僕の前に座る雄二が声をかける。酷い!せっかくここから『クラスメイトから結婚まで 〜君と出会えた春〜 全654話』が始まるはずがたった2分でエンドロールに!残り653時間58分は何を喋ればいいのさ!
「あら。先ほど明久様が話しかけいらしてましたのに横から入る無粋な方の名前はなんていうのかしら。」
え?なんて?ぶすい?部首の新しい呼び方?
「お、おう。すまない。俺は坂本雄二。よろしく頼む。」
雄二も彼女のおかしな言葉に調子を崩されているようだ。
「坂本雄二さん、ね。それでなんのようですか?坂本さん。」
「単刀直入にきく。お前はそこのバカとどういう関係だ?」
「知り合いよ。」
ズバッと言い切る藤原さん。ちょっとだけしていた期待もバッサリ切り落とされてしまった。
ん?ちょっと待って。
「僕、藤原さんとは初対面じゃなかったっけ?」
つい口を出してしまう。でも、僕は彼女のことを知らないし、過去にあったこともないはずだ。というかこんな美少女普通は覚えているはずだ。
「(やっぱり忘れているか)そう…」
一瞬にして気まずくなる雰囲気、悲しそうに目を伏せる藤原さん。あれ?僕、もしかして地雷押しちゃった?
「ご、ごめん!」
「ん、や、昔の話よ。忘れてね。」
さっきまでの悲しそうな顔がすぐに明るくなる。でもなんかその顔は無理をしているような気がした。
「つまり、お前はそこのバカの昔馴染みか。で、バカはバカだから思い出せない、と。」
「バカバカうるさいよっ!第一雄二もバカじゃないか!」
「俺はFクラス代表だ。お前とは格が違う。」
「所詮はFクラス並じゃないか!」
「んだと!?」
「はい、そこまで。」
立ち上がって喧嘩しそうになっていた僕らは、間に入った藤原さんに止められる。
あれ?というか
「お前、その口調…」
「あー猫被るのやめだやめ。」
急に口調が砕けたようになる藤原さん。さっきまでのお嬢様みたいな態度から一変、まるで男友達のようなノリで話しかけてくる。
「なるほど。それが素のお前か。」
「あぁもう、明久が覚えてないのは分かったからな。こんな堅苦しい話し方、あんま私には合わん。こっちの方が私にはあってるわ。じゃあ、改めて、久しぶりだな明久。」
「う、うん。初めまして。吉井明久です。よろしく、藤原さん。」
「妹紅。」
「へ?」
「昔のお前は私のことは妹紅って呼んでいた。だからそう呼べ。」
「え、ええとそれじゃ、も、妹紅さん?」
「よし!」
なんかすごく恥ずかしいなぁ。
ズキッ
…?なんか頭が今痛んだような…?
さっきからそうだ。胸がむずむずしたり、とにかく何か大切なことを忘れている気がする。
「質問があります!」
急にどこかから声が上がる。
ん?なんだろう?
「妹紅さんはなんでFクラスなんですか?」
なるほど。確かに彼女はぱっと見はFクラスに行くようなバカには見えない。何か理由があるのだろうか。
(今更だけど妹紅は髪を黒に染めて同年齢っぽく見せている。白髪だと目立つからね。)
「あー、それはですね、」
「妹紅さんは用事でテストが受けられなかったんですよ。」
妹紅さんより先に先生が答える。テストが受けられなかった、ってなると…
「あー、実は俺もその日の前に家族の葬式の知らせがあって…」
「俺の前で思いっきり受けていたくせに」
「俺はその日の前彼女が寝かせてくれなくて…」
「清々しいほどの大嘘をありがとう。」
なるほど。これは想像以上に馬鹿だらけだ。
「はーいみなさん、お話はその辺りにして自己紹介の続きをお願いします。」
しばらく自己紹介が終わるまで暇だし寝よっかなー。
心に一抹の空虚感を抱えつつも僕は目の前の快楽に一旦身を委ねるとした。
*
「ふぐっ、うぅっ。」
「・・・誰かいるのか?」
「・・・・・誰?」
「ここで何やってるガキ。」
「僕、いらないんだって。」
「は?」
「僕はいらない子なんだって。お母さんがそう言ったんだって。だから僕は、捨てられたの。」
「あー。そういうことか。」
「ねえお姉さん。僕はどうすればいいの?なんで生きてるの?なんで死ねないの?」
「・・・・・・死ねない?」
「なんだってした!高いところから落ちてみたし、悪いものをたくさん食べてみた!刃物を刺してみたりした!でも死ねない!生きてる!死にたいのに!」
「・・・・・・ああそうか。お前は『こっち側』、なんだな。」
「え?」
「なあお前、どうせ他に行くと来ないんだろ?私と一緒に来ないか?」
「・・・・お姉さんは僕を必要としてくれるの?」
「私が生きてる限り私はお前を見捨てない。だからこい。」
「・・・・・うん。」
「私は藤原妹紅。妹紅って呼んでくれ。」
「・・・・よろしく。妹紅、さん。」
「お前の名前は?」
「僕の名前は━━━━
*
あ、明久の野郎、寝やがった。
ん?お前は誰かって?俺は坂本雄二。高二の文月学園F クラス所属だ。でも俺はここの明久と同程度の馬鹿どもとは違って頭は悪くないからな。そこんとこ間違えんじゃねえぞ。
さーてしっかしこのクラスは現状戦力が少ないな。後何人か、対抗できる奴がほしいな。留学生の成績が現状よくわからないが、まあ少なくとも明久よりはいい戦力になるだろう。
お、もう直ぐ自己紹介が終わるな。ってことは最後は代表の俺か。
俺は作戦用の原稿を頭の中で構想し始める。
「ーです。これから1年よろしくお願いします。」
前のやつの自己紹介が終わる。ってことは俺の番か。
立ちあがろうとした時、先生から驚きの一言が入る。
「あら?木下優子さんはいらっっしゃらないのですか?」
クラス中が騒然となる。
「木下優子ってあの?」
「Aクラス並の成績ってはずじゃ…」
「風邪か?」
ボソボソとクラスメイトが話しはじめた時、いつの間にか起きていた明久が発言する。
「優子さんは今病院にいるので、学校には来れません。来るのは二週間ほど先と伝えられています。」
なるほど。何かあってそれで受けられなかったのか。
「なんでそれをお前が知っているんだ?」
「え?いや、それは….「それはじゃな、わしが明久にお見舞いを依頼したからじゃ!」あ、そう!そうだよ!」
秀吉が慌てて答える。この反応的に何かあったな?
何を隠してんだか知らんが。
まあそんなことより、これは嬉しい誤算だな。木下優子はAクラス上位レベルの戦力。これは助かる
「では最後にクラス代表の坂本雄二さん、自己紹介をお願いします。」
担任の上白沢先生が俺を名指す。どうでもいいけどこの人も明久と何かありそうなんだよな。後で聞き出すか。
前の教壇に上がる。
しっかしまあ、こうして見ると壮観だな、クラス中のやつの顔がみえる。本当に頼りなさそうなクラスメイトだ。
明久は馬鹿面して寝てんな。
土屋は..もう留学生のパンツをのぞこうとしている。流石だな。
秀吉は、いつも通りか。
島田は…留学生の方を殺意を持った目で見ているな。
…このクラスメイトでどう勝つんだ?
「あの、坂本くん?」
「あ、すいません。」
ま、やれるだけやってみるか。
*
ふう危ない危ない。これは僕と秀吉内の話だからね。にしても秀吉ナイスフォローだよ。さすがは僕の嫁!
何があったかというと三日前、僕はいつもと違って少し気が変わって早めに登校した。
ー
「うーん、朝早く起きると気分がいいな。」
僕はいつも通りアパートから学校への道を歩いていた。今日は文月学園の2年のクラスを決める重要な試験の日だ。なので早めに学校に行くことにしたのだった。
「ん?あれって….」
前方に一人、見知った顔が。
「おーい!秀吉ぃ〜!」
「む?明久か。」
愛らしい顔に女性のように整った体。彼は高校から知り合った友達の木下秀吉だ。
「おはよう秀吉。今日は早いね。」
「うむ、姉上に叩き起こされての。真面目なのは良いのじゃが、わしをそれに巻き込まんで欲しいの。にしても明久、お主の方が珍しいのではないのか?」
「まあ、テスト前だしね。秀吉のお姉さんは?」
秀吉は一人だけで歩いていた。周りに人の気配もない。先に行ってしまったんだろうか。
「姉上なら少し先を歩いておるぞ。おそらくこの曲がり角の先に…」
「あれ?」
曲がり角を右に曲がる。しかしそこには人の影も形もなかった。
「おかしいのう、先に行ってしまったんじゃろうか…?」
「あれ?何か落ちてる。」
道の先に一つ何かが落ちている。
「これ…ハンカチ?」
それは花柄の可愛らしいハンカチだった。誰かが落としていったのかな?
「どうしたのじゃ明久?ってそれは姉上のハンカチ!?なぜそこに落ちているのじゃ!?」
「んー。落としていったのかな?」
どうやらこれは優子さんのハンカチらしい。急いで落としちゃったのかな?
「何かあって急いだのかもね。」
「うむ、早く返さんとな。(でないとわしが…)」
「…」
少し嫌な予感がしつつも、僕らは学校に向かった。
「ん?お前は…吉井と、木下、弟か。」
「おはようございます鉄人!」
「おはようなのじゃ西村先生。」
「鉄人と呼ぶなぁっ!」
「ごはぁ!」
くっ、さすが鉄人、いいアイアンクローだ!
「何をしとるんじゃ明久、お主は。」
「え?木下さんが来てない!?」
「ああ。俺はみてないぞ?」
おかしい。いくら寄り道していると言ってもあの曲がり角の先には住宅街が広がっているだけ。そもそも秀吉のお姉さんは誰もが知る真面目な人だ。この大事なテストの日にわざわざ寄り道なんてするだろうか。
ふと嫌な想像が頭をよぎる。まさか、ね。
「秀吉、電話できる?」
「うむ、それがじゃの、さっきからかけておるのじゃが一向に繋がらなくての。全く、何があったのじゃろうか。」
うーーーん。
よしっ!
「秀吉、僕少し探してくるよ。」
「ぬ!?じゃが明久、今日は振り分け試験じゃぞ!?お主、ただでさえ点数が低いのに」
「でも!」
放っておけないじゃん。
そう言い捨てると僕は学校の門に走り出す。
「吉井!?何をしている!?」
「ごめん鉄人!説教なら後でたっぷり聞くかもしれないから!」
「そこはちゃんと言わんかぁぁぁーーー!!!」
「っ〜〜〜!わしも行くのじゃ明久!」
こうして僕らは初めてまともな理由でテストをサボった。(え?まともじゃないって?なんのことかな?)
「そっちにいた!?」
「いないのじゃ!そっちはどうじゃ!?」
「それが全然…」
今僕らは秀吉のお姉さんが通ったと思われる場所をしらみつぶしに探している。でも、お姉さんの影はおろか、目的証言すらない。
「ワシは家に行ってみるのじゃ!明久は引き続きこの辺りを頼むのじゃ!」
「分かった!」
とにかく、手掛かりぐらいは掴みたい。何か見つけようとした時、
「?なんだろうあれ。」
ふと気になるものが見えた。
それはなんの変哲もないただの横道。でも、何かが普通の道とは違う気がした。
「まあ、どうせ手掛かりも掴めてないんだし、何か見つかるならいってみるか!」
スタスタスタと横道に入る。
その後に横道が閉じたのを僕が知る由はなかった。
「ここって、公園?」
道の先に広がっていたのは、遊具がおいているどこにでもあるような公園。ただ、とても変な感じがするような気がするのは気のせいだろうか。
というか…
「人が、いない?」
不自然なほどその場所からは人の気配が感じられなかった。
明久が訝しく思っていると突然、
ドゴン
という爆発音がした。
「!?」
方向はどうやらこの先のようだ。
僕は危ないとわかってはいたものの、好奇心の方が勝ってしまい、行ってみることにした。
そしてそこにいたのは、
「ッ、シブトイッ!」
と叫ぶ少女と
「・・・・・」
首を掴まれた木下優子だった。
「木下さん!?大丈夫!?」
よくみると、木下さんの首を掴んでいる少女は人間じゃない。背中から綺麗な羽が生えている、なんというか蝙蝠人間とでも表現すればいいだろうか。
でもそんなことはどうでもいい。
「おいお前!木下さんをどうするつもりだ!」
「・・・・・ヤッパリ、・・ヒサ。」
「聞いてるのか!?」
このままでは危ない、と近づこうとする明久。しかし彼が動くまでもなかった。
「フッ!」
少女は木下さんの首を少し打つと、飛んでどこかへ行ってしまった。
「・・・・何だったんだ。」
その後木下さんを抱えて戻ると、曲がり角から秀吉が出てきて、それで終わった。
ただ、一つ不思議なのは木下さんがいた場所。街の人に聞いても、その辺りには公園はおろか、そんな横道さえ存在しないらしいのである。
まあ、じっくり考えてもわからないものはわからないので、考えるのはやめたのだが。
ー
いやー。ほんと、あの時早く起きていなかったら本当に不味かったなぁ。
ちなみに優子さんはあの後病院に運ばれた。幸い、気力を失っただけで後遺症などの恐れはないらしい。しかし、試験が受けられず、Fクラスに行くことになってしまった。僕は優子さんのお見舞いで一日分の試験を受けられず、その影響でFクラス行きになってしまった。そうそのせいなのだ。決して!決して僕は馬鹿なのではない!
ところでなんだけどやっぱりあの子、どこかでみたような…
「あの、坂本くん?」
おっと。現実逃避もここまでにしよう。雄二の自己紹介か。
「Fクラス代表の坂本雄二だ。俺のことはなんとでも呼んでくれ。」
Fクラスの代表といえど、所詮はバカばかりのクラスの一位だ。他のクラスからすれば、所詮バカの一員だろう。クラスメイトからは注目されていない。
「みんなに一つ聞きたい。」
しかし聞き方がうまく、次第に生徒の注目が雄二に集まる。
雄二はカビ臭いこの教室から汚れた座布団や卓袱台を見渡す。
そして1テンポ待った後、切り出す。
「Aクラスはどうやら冷房完備にリクライニングシート付きらしいが、」
「ー不満はないか?」
「「「「「「「大アリじゃっっっっっっっっ!!!!」」」」」」」
バカどもの渾身の叫び。
「だろう。俺だってそうだ。代表として問題意識もある。」
『そうだそうだ!』
『いくら学費が安いからってこの待遇はあんまりだ!!改善を要求する!!』
『Aクラスだって学費は同じだろ!こんなのもはや差別だ!』
『妹紅さん、付き合ってください!』
周りから爆発する不満の声。一人のラブコールは置いておくとして、その中で落ち着いて座る妹紅さん。耳を抑える秀吉。うん、二人ともとても可愛いな。
「どうした、明久。」
「え?いや、ただちょっと可愛いな、と思っただけで….」
「へ?明久、少しは嘘を学べ!正直に何もかも話すな!」
「え?あ、はい。すいません?」
「いいから前見てろ。」
「あ、うんそうだね。」
ちょうどそろそろクラスも不満の波から外れて静かになった頃、雄二は言葉を続ける。
「みんなの心はよくわかった。そこで、」
クラスの反応が気に入ったのか、不適な笑みを浮かべ、言い放つ。
「代表として提案する。
ー我々FクラスはAクラスに『試験召喚戦争』を仕掛けようと思う!」
坂本雄二、Fクラス代表の男はこれから一年、この学校を巻き込む戦争の引き金を引いたのだった。
藤原妹紅
:明久たちの通う文月学園に高校二年生として入学してきた留学生の女子。長い髪につける大きなリボンと少し改造された動きやすい制服を着た綺麗な女子。明久に対して何かしらの感情を感じているらしく、明久の過去と何かしらの関係があるらしい。口調が少し男まさりで、また少しやさぐれている。
能力『???程度の能力』
召喚獣の姿
:長い白髪に大量のリボンをつけており、。上は白のカッターシャツで、下は赤いもんぺのようなズボンをサスペンダーで吊っており、その各所には護符が貼られている。言ってしまえば原作の姿のミニチュアサイズ。
平均総合点
不明
得意科目
英語、情報、物理を除いたほぼ全ての科目。
苦手科目
英語、情報、物理
上白沢慧音
:明久たちの所属する2ーFクラスのクラス担任として文月学園に配属された女性。容姿は非常に綺麗だが、髪は白色。服も少し変な風になっている。明久と何かしらの関係があるらしく、藤原妹紅と同じく明久の過去に関係している。真面目な雰囲気が感じられ、また少し常識が通じない部分がある。教えは案外スパルタ。
召喚獣の姿
:セーラー服に似た服と奇妙な形の帽子を被った白髪の綺麗な姿。藤原妹紅と同じく原作通りの姿。
平均総合点
不明
得意科目
全ての科目
苦手科目
なし
今二巻を執筆中なんですけど、フランドールのスペカがようわからんのですよね。スペルカードの、できればアクションとかも見れるやつが欲しくて、誰かそういうWebページ知ってる人いません?あとフランドールって炎出します?できればそれも教えて欲しいなぁ、なんて。