・この作品は『バカとテストと召喚獣』と『東方Project』のクロスオーバー作品です。
ただし、他の主要な作品とは違い、吉井明久がチートでもありませんし、基本的には原作
忠実の設定をしています。なので、これが気に入らない人にはあまりお勧めできません。
ですが、同時にただのクロスオーバー作品ではなく、しっかり自分で一つのストーリーを
作って書いています。なので、『バカとテストと召喚獣』と『東方Project』どちらも知ら
ない人でも、片方を知っている人でも、両方知っている人でも、一度は読んでみてくださ
い。
・ついでに全部見ていただいて、よければコメントください。できればアドバイスや、原作
知識であれば嬉しいです。というか正直なんでもいいです。
「吉井!木下たちがDクラスの連中と渡り廊下で交戦になったわよ!」
島田さんが走って告げてくる。
今最前線で戦っているのは秀吉率いる先遣隊で、そことFクラスの中間あたりに、僕が率いる中堅部隊が配置されている。というかなぜかは知らないが、僕は部隊長になっていた。
仕方ないので、僕もこの隊を導かなければならない。
戦闘の基本は情報入手だ。まずは戦場に耳を傾けよう。
『さぁ来い!この負け犬が!』
『て、鉄人!?いやだ!補修室はいやなんだ!』
『黙れ!捕虜は全員この戦闘が終わるまで補修室で特別講義だ!終戦まで何時間かかるかわからんが、たっぷりと指導してやるからな!』
『た、頼む見逃してくれ!あんな拷問耐えられる気がしない!』
『拷問?そんなことはしない。これは立派な教育だ。補修が終わる頃には趣味が勉強、尊敬する人は二宮金次郎といったといった理想的な生徒に仕上げてやろう。』
『お、鬼だ!誰か、助けっーイヤァアアー(バタン、ガチャ)』
よし。状況は大体わかった。
「島田さん、中堅部隊に伝令。」
「ん?なに?作戦?なんて伝えればいいの?」
ここで僕が出すべき作戦などただ一つ。
「総員撤退、と(キラン)。」
「この意気地なし!」
「ゴハァッ!」
殴られた。しかもチョキで、目を。そのうち経験することになるとは思ったけれど、思ったより痛い!
「目が!目がぁぁ!」
「何いってんのこのバカ!臆病風吹かしてんじゃないわよ!」
だからと言って目をつぶすのはやめてくれませんかね!
「いい、吉井。ウチらは木下たち前線部隊の援護部隊なのよ。あいつらが消費した点数を回復している間、耐える役割なのよ。その私たちが逃げ出してどうすんのよ!」
なんてまともなことを…!
「ごめん。僕が間違っていたよ。補修室行きが怖くなって冷静さを失っていたよ。」
「いいのよ。それにこれは戦争だわ。一人だとやられるなら、複数で戦えば補修室行きにはならないわよ。」
確かにその通りだ。
「そうだね!じゃあやろう!
「ええ。行くわよ!」
そして奮っていると、監視役から伝令がくる。
「島田、吉井。全線部隊が撤退したぞ。」
「「よし。撤退だ(よ)」」
うん。やっぱりクラスメイトとはよく気が合うな。
「じゃあ、みんな!逃げるぞー!」
そうして本陣に向かって勇んで走ろうとすると、本陣からも伝令が。
「横田くん。どうしたの?」
「代表より伝令が。」
メモを見ながらハキハキと告げる。
「『逃げたらコロス』」
「総員、突撃ーーーーー!!!!」
気がついた頃には僕たちは全力戦陣へと猛ダッシュしていた。
すると、前方から美少女が歩いてきた。
「明久!援護に来てくれたんじゃな!」
なんだ。秀吉か。いつ見ても可愛いな。
「秀吉、大丈夫?」
「うむ。戦死はまぬがれているものの、点数はボロボロじゃ…」
「なら回復試験を受けないとだね。」
「そうじゃな。全教科を受けている暇はないものの。1、2教科ほど受けて戻ってくるぞい。」
そういって戦線離脱していった秀吉。そして僕たちの部隊に加わる前線部隊。痛々しいことに、悪の教師鉄人によって数が減らされ、今はもう10人も残っていない。
「吉井!試召戦争のルール、忘れてないわよね!教師の担当科目でないと、」
「もちろん!」
島田さんの忠告に威勢よく答える。
「相手の先生は・・・五十嵐先生と布施先生、ね。化学の先生を連れてきたわね。あいつら。」
「島田さん、化学自信ある?」
「全くなし。60点台常連ね。」
Fクラスだなぁ。
「じゃあ、できるだけ学年主任のところで戦う様にしよう。」
「つまり高橋先生のところってことね。了解っ!」
セリフのように先陣の隅っこを走る僕と美波。
これが部隊の隊長と副隊長の姿だ。みんな、見るがいい。
「あ、そこにいるのは、まさか!Fクラスの美波お姉様!五十嵐先生、こっちきてください!」
「ちっ!見つかった!」
美波がDクラスの一人に見つかってしまった。
「まずっ!」
このままだと二人とも補修室送りだ。
こうなったら…
「島田さん!ここはキミに任せて僕は先に行くよ!」
「ちょ、普通逆…」
「現実は非情なんだ!」
「このゲス野郎〜!」
「お姉様、逃しませんわ!」
「くっ、美春、やるしかないのね。」
お互いに見合う。そして、
サモン!
お互いに自分の召喚獣を呼び出す。
美波の召喚獣はまるで小さくなった美波が軍服とサーベルを装備したような姿だった。
対する相手のも自分の姿を少し小さくしたような感じだ。獲物は普通の剣だけど。
「お姉様に捨てられて以来、この時を一日千秋の思い出待っていました。」
「ちょっ、いい加減ウチのこと諦めてよ!」
なんだろう。自分のことじゃないのに背中が震えてくる。
「にしても島田さん、『お姉様』って…」
「いやです!お姉様はいつでも美春のお姉様なんです!」
「ウチは普通に男が好きなの!」
「嘘です!お姉様は美春を愛しているはずなんです!」
「わからずや〜!」
「行きます!」
二人の戦いが始まる。
「「てやぁああー!」」
二人が突進し、(正確には召喚獣だが、)正面からぶつかり合った。
「こ、の!」
「負けませんわ!」
鍔迫り合いが起こる。
「島田さん、向こうのほうが点数が高いんだ!正面からやり合ってはダメだ!」
「わかってるわよ!だけど・・・」
直後、力負けして獲物を取り落とす。
「細かい動作はできないのよっ!」
そのまま勢いで島田さんの召喚獣が押し倒される。
あ、点数。
『Fクラス 島田美波 VS Dクラス清水美春
化学 53点 VS 94点 』
島田さん、サバ読んでる…60点台でもないじゃん。
「お姉様、勝負有りです!」
刀を突きつけられた島田さんの召喚獣。首か心臓をやられたら即死だ。そのまま補修行きとなってしまう。
「補修室行きはイヤァアアー!」
取り乱す美波。気持ちはわかる。僕も補修室は嫌だ。
「補修室?ふふっ。」
ニヤリと笑いながら島田さんの手を引く清水さん。
あのー、そっちは保健室ですよー。清水さん。
「この時間なら確かベッドが空いてますわよね…」
「よ、吉井!助けて!このままだとなんかまずい気がするの!」
うん。僕もそう思う。でも..
「お姉様との邪魔をする人は全員倒します..」
これは無理だ。
「島田さん、キミはいい奴だったよ。」
「逃げないでよ!バカっ!」
「邪魔者は殺します!」
まずっ!
「吉井っ!あぶねえ!サモンっ!」
き、きみは!須川くん!
『Fクラス 須川亮平 VS Dクラス 清水美春
化学 76点 VS 41点 』
須川くんの召喚獣が清水さんの召喚獣を切り伏せる。
おお、清水さんの点数が消耗していたから勝てた。
「島田も大丈夫か?」
「ええ。助かったわ。補修担当のてつじ…西村先生!早くこの危険人物を隔離してください!」
「おお。清水か。たっぷり勉強漬けにしてやろう。こっちに来い。」
『戦死』した美春さんが連れて行かれる。
「お、お姉様!諦めませんわ、無事に卒業できるなどと思わないことですね!」
なんとも危険な捨て台詞と共にさっていく清水さん。危ない戦いだった。
「吉井」
「お疲れ島田さん。とりあえず科学の補充試験を受けてきたら?」
「吉井」
「よし、須川くん。いくよ!まだ戦争は続いているんだ!」
「吉井っ!」
「は、はひぃ!」
「私を、見捨てたわよね?」
「な、なんのことでしょう?」
さすがは戦場だ。殺気がヒシヒシと伝わってくる、後ろの方から。
「「・・・・・・・・」」
気まずい沈黙。一体なんなんだ?
「死になさい!サモ..」
「だ、誰か!島田さんが錯乱!至急本部に連行を!」
「島田、落ち着け!吉井隊長は味方だぞ!」
須川くんが島田さんを止めながらいう。
「違うわ!こいつは敵!あたしの敵よ!」
どうしよう。否定できない。
「ごめん。あとよろしく。」
「あ!逃げるな!ヨシイィいい!殺しやるわヨォおお!」
ヒェー。逃げよ逃げよ。このままじゃ殺されちゃう。
とりあえず少し島田さんから離れる。危ない危ない。本当に殺されそうな雰囲気だったなぁ。
「よし。とりあえず島田さんや秀吉が補充試験を受けている間前線のキープをしないと!」
「吉井隊長!横溝がやられた!布施先生側はもうあとふたりだ!」
「五十嵐先生側は俺だけだ!援軍を頼む!」
「藤堂の召喚獣がやられたらしい!助けてやってくれ!」
くっなぜか劣勢だ。
本軍に援護を頼むわけには行かない。なぜかというと『作戦』
のための人材が減ってしまうからだ。
「布施先生の方はやられないように防御に徹する、五十嵐先生の方は総合科目の人と交代しながら効率よく戦って!藤堂くんの方は…諦めよう!」
『了解!(ラジャー!)』
とりあえず陣形を組む。少なくとも指示には従ってくれるから、そこは幸いだ。
「Fクラス!明らかに時間稼ぎをしてやがる!」
「何を待っているんだ?」
あ、まずい。気づかれたかも。
「大変だ!Fクラスが世界史の田中先生が呼ばれたと斥候から!」
「世界史!?まさか、長期戦に持ち込むつもりかFクラスの奴ら!」
偵察部隊にバレたみたいだ。
田中先生は採点が甘いからFクラスの僕らにとっては都合がいい。
いつもなら僕にとっても都合はいいんだけれどなぁ。今回はねぇ。
「吉井、Dクラスは数学の木内を連れ出したみたいだ。」
島田さんを送った須川くんが戻ってきて言う。
まずい。数学の木下先生は採点が厳しい、上に早い。一気にケリをつけられてしまう。
こうなったら…
「須川くん…」
「なんだ?」
頭を使わないと。このままだと一対一に持って行かれて負けてしまう。妹紅も何故か居ないし、ここで踏ん張らなきゃ!
「誤情報を流してくれないかな?」
「誤情報?やめた方がいいんじゃないか?Dクラスの前線の塚本は声がでかい。すぐバレるぞ。」
「いや、それは大丈夫。相手はDクラスではないからね。」
「とは?」
「先生たちの方だよ。他のところに行くようにして欲しいんだ。」
「なるほど。それは効果的だな。」
「でしょ?」
「わかった。誤情報に関してはこっちがやる。必ず騙そう。」
「よろしく!」
須川君は活き活きと放送室に向かって行った。こう言うのが好きなのかな?なんとなく嫌な予感がするけど…
「僕らは1対1では勝てないからね!コンビネーション重視で!」
『チッ!このままじゃ埒あかねえ!』
『少し待ってろ!船越先生も読んでいる!』
拮抗した状態を打破するべくDクラスが船越先生(45歳♀独身)を呼んだらしい。正直これはFクラスにとってとてもまずい状況だ。おそらく採点者としてではなく立会人として呼ばれたはずだ。これ以上戦線を拡大されるわけには行かない。
僕も出なきゃかもしれないなぁ。
と、思ってなんかいると、
ピンポンパンポーン
《連絡いたします》
お!須川くんやっとか!ファインプレイだよ!
《船越先生、船越先生》
しかも呼び出す先は今の戦いの渦中の船越先生。よくわかっているじゃないか。
《吉井明久くんが体育館裏で待っています。》
・・・・・ん?須川くん?
《生徒と教師の垣根を超えた男と女の大事な話があるようです。》
いったいなんてことをしてくれているんだ!須川くん!まさか船越女史となんて…!噂では生徒に手を出そうとしているとかいうし…このままだと船越女史の足止めに僕の貞操を出すことになりそうだよ!
《繰り返しま、ゲヘッ!ガハッ!》
ん?一体なんだ?
《えー伝え間違えました。この放送はこの生徒が照れ隠しでやったものです。船越先生は体育館裏ではなく、この放送室に来てください》
普通ここで須川くんを呪うべきなのだろうが、なぜか僕はそれよりも哀れみの方が上回ってしまった。
ところでさっきの声誰だったんだろう。なんかどこかで聞いたことがあるような、女の子?の声だよね。
まあ、なんにしても助かったよ。ありがとう!見ず知らずの誰かさん!
「いや、マジで須川さんすごいわ。」
「男だよ、アンタ。」
Fクラスの同志たちからそんな声が聞こえてくる。
「Fクラスの奴らすげーよ。」
「そこまでしても勝ちにこだわれんのか。」
Dクラスからもそんな声が。もう、やめてあげて!須川くんのH Pはもう0よ!
改めてどこの誰かかも知らない女生徒さん、本当にありがとう、助けてくれて。僕はこの待遇に耐えられるような強い精神はしていないよ。
「みんな!須川くんの犠牲を無駄にせず、突き進んでいこう!」
「おおーーーーー!!!」
(お前らいつかぶっ殺してやるーーー!)
今何か聞こえた気がする。
島田美波
:明久の友達のポニーテールが特徴の女子生徒。ドイツからの帰国子女で、高校から編入してきた。基本的には強気な性格で、特に明久には何かと突っかかる。正確にはよく胸が小さいことを明久からバカにされ、キレている。昔の出来事から明久が好きらしいが、それを素直に伝えられず、いつも暴力に走ってしまっているものの、根はとても優しい。妹がおり、彼女もまた明久と何かしらの関わりがあるようだが…
召喚獣の姿
:軍服にレイピアを持った海外の軍人のような服装。まあ、原作通り。見たい人はアニメ一話参照
平均総合点数
1200点
得意科目
数学(日本語を読めなくても大丈夫だから)
苦手科目
古典、現代文(日本語が読めないから)
バカテス3期欲しい人〜!みんなでもう一度バカテスを盛り上げよう!まあ、正直最近の風潮的にバカテスってちょっと問題な気はするけど、私は気にしないから!他にも気にしない、っていう人は応援していこう!