選ばれし者   作:HMMLER

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第三話

 

大陸奥部にて

 

 

 

大陸奥部には荒れ果てた惑星には相応しからぬ緑豊かな平原が広がっていた。

猛毒の瘴気や、汚染された大地もなく、ただただ清らかな大地が広がっていた。

 

そんな平原に、似つかわしくない人工製の無機質な構造物が着陸していた。

 

エグゼクターとその他、死の小艦隊の艦船はこの辺りに降下し、ストームトルーパー達によって拠点が構築され始めていたのであった。

 

 

 

 

 

それを見ている目があるとも知らずに…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「拠点構築の進捗はどうだね?」

 

 

そう問いかけたのはヴェイダーであった。

 

 

「はい、ヴェイダー卿。おおよそ順調に推移しています。明日の夜ごろには拠点も完成するかと。」

 

 

そう答えたのは、帝国地上軍の指揮官であり、惑星における拠点の構築を指揮していたヴィアーズ将軍であった。

 

彼は此の前年、氷の惑星ホスにおいて反乱軍に打撃を与えたことで知られ、英雄と讃えられた将軍であった。

 

 

「よろしい。ヴィアーズ将軍、拠点構築の件よくやった。もし、我々が帰還できたら皇帝に君の働きぶりはよく伝えさせてもらおう。」

 

 

「はっ。身に余る光栄感謝します。」

 

 

「ホスの戦いでもそうだが貴官の能力は非常に卓越している。今後とも帝国に尽くして思う存分その力を発揮するように。」

 

 

「心得ております。」

 

 

「拠点構築が終わり次第TIEファイターを飛ばしてあたりを索敵するように。付け加えておくが、有害物質を撒き散らす植物が密生している場所を索敵した場合は帰還した時にTIEの機体をバーナーで炙るように。植物が撒き散らす胞子を取り払うためにな。胞子が芽吹くと有害物質を撒き散らす厄介な事になるやもしれん。」

 

 

「了解しました。」

 

 

「伝えたいことは以上だ。下がって良い。」

 

 

「はっ。」

 

 

 

「………………………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………何かを感じる…。あの時と一緒だ…。」

 

ヴィアーズを下がらせた後、彼は彼の中のフォースがまたもや反応していることに気づいた。そしてふと、彼はあることを思い出していた。

 

 

「オビワン……」

 

それは彼が四年前、デス・スター内でオビワンと戦ったことであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜四年前〜

 

 

「待望の再会だなオビワン。」

 

 

目の前にいる老人は、白髪だが確かにあの頃の面影を残していた。

 

 

かつて、ムスタファーで手足を切り落とし、全身火傷にさせると言う屈辱的な敗北を喫させたジェダイが…

 

 

 

「宿命の環が閉じられたな。お前の元を去った時、私はまだ未熟だった。だが、今や私はフォースの道を極めたぞ。」

 

 

「極めたのは悪の道だけだ、ダース。」

 

 

そう言った刹那、オビワンはライトセーバーを振った。

 

私もすぐに対応して彼とライトセーバーを交えた。

 

そして…すぐにわかった…

 

弱っている…

 

ライトセーバーの腕前もその動きも全て弱り、遅くなっている。

 

今や力を極めつつある自分と対比して、かつて自分をあのような絶望に落とし込んだ者が今や弱くなりつつある。

 

この事実に此の時、高揚感を覚えた。

 

「弱くなったな、老耄め。」

 

私はふと、そう呟いた。

 

すると、その"老耄"はこう言った。

 

「お前は勝てんぞ、ダース。もし、私を倒してみろ…。私はお前が想像する以上に強くなるぞ。」

 

 

その直後、またもライトセーバーが交わった。

 

ライトセーバーを先に振ったのは、今度は私の方であった。

 

戯言を抜かしやがって…老耄め…

 

ならば、私が本当の強さを教えてやる。

 

 

 

 

ライトセーバーを数度交えてまたも間合いを取った時、

 

ふと、その老耄の顔を見て、思い出した。

 

かつて、私の師として、友として、兄として、

 

私よりも強かった頃の

 

オビワンを…

 

 

「お前はここに来るべきじゃなかったな。」

 

 

 

わざわざここで負けて、晩節を汚すために来て…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後も私とオビワンは、ライトセーバーを数度交えた。

 

だが、向こうは寄る歳の波にはかなわないようだった。

 

次第にオビワンは追い詰められていった。

 

ついに彼をある一角のゲートの前まで追い詰めた。

 

ようやく…ようやく…あの時の復讐が…

 

此の時、私が異常な高揚感に満たされていたのは、言うまでもないだろう。

 

その時だった、ふと彼はゲートの外をチラッと見た。

 

そして…彼は…彼が私の師だった時に何度も見せた、あの不敵な笑みを顔に浮かばせた。

 

なんだ…?

 

ふと、あのムスタファーの時のことが思い出された。

 

あの時、オビワンに私の力をみくびられた時のことを…

 

忌まわしい…

 

だが、これで終わりだ。

 

ライトセーバーが彼の体に向かって振り向かれた。

 

だが、彼の体に当たった瞬間、彼の体はまるで最初からそこになかったかのように消えた。

 

は…?

 

どう言うことだ…?

 

奴は?奴はどこに消えたんだ?!

 

勝利の直前にその高揚感を消え失せさせるようなことが起きて、此の時私はひどく動揺した。

 

…………?????

 

ふと、その時彼の言葉が思い出された。

 

 

 

 

お前は勝てんぞ、ダース。もし、私を倒してみろ…。私はお前が想像する以上に強くなるぞ。

 

 

 

不安が襲った…

 

もし、彼が私よりも強くなって戻ってきたら…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(忌まわしい…)

 

あの勝利の瞬間を奪われたような忌まわしい出来事…

 

クソ…こんなことを思い出してしまうなんて…

 

…………何者だ?…こんなことを思い出させるなど…

 

………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いる……………

 

 

近くにこんなことを思い出させた奴が…

 

 

 

 

 

 

 

 

考えるよりも早く、彼の体は動き始めた。

 

彼にとっての忌まわしい出来事を思い出させた、此の惑星の住人をひっ捕らえるために…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴェイダーの姿は平原の中にあった。

 

彼の中の直感が彼をここまで来させたのである。

 

 

(さぁどこだ…いるのは分かってるぞ…。)

 

 

彼はフォースの感覚を研ぎ澄ませて、探していた。

 

だが、いるのはわかっていても上手く見つけられてなかった。

 

 

(よほどのフォースの使い手のようだな…)

 

 

ふと、彼はオビワンが消えた時のことを思い出した。

 

 

 

 

 

 

そういえば、あの時も見えないものがいるような感覚になったな…

 

 

 

 

 

その時、彼は非常にか細いながらも何かが聞こえたように感じた。

 

 

いや…聞こえてるんじゃない…。

 

 

フォースの力で直接頭に語りかけてきている…。

 

 

 

なんだ?なんと言っているんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………

 

……るな………

 

ここ……るな……れ…

 

ここに来るな、去れ…。

 

 

 

そうはっきりと聞こえた瞬間、彼は後ろに気配を察知した。

 

 

ライトセーバーに即座に手を伸ばし、彼は振り返った。

 

 

そこにいたのは見め麗しい青年だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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