シエルせんせー!呪霊ってどう祓えばいいですか!? 作:悲しみのガチャ爆死
もとに戻った…そうなることを願ったけれど、また同じように電車の中にいる。横の扉は見えないほどぎっしりと酒だるが配置されていて、さっきのように壁を壊して逃げることはできなさそうだ。
「それで、そのこは…?」
「あ〜…見ない方がいい。一応緊急事態で最も強いであろう手札として出したけど、人間嫌いの神様だから」
「…神様って呪霊になるんですかね?」
「知らね、俺はもともと繋いだ縁で契約させてもらってるだけだし。目を合わせたら魅了されるかも知れんから離れとけ」
僕が目を合わせないようにイッチさんはフードの人を抱きしめます。
「…そもそも一般人として巻き込まれた私はよくわかんないんですけど」
「嘘つけ、ここに巻き込まれた時点でえっちゃんさんも同類でしょ」
「なんですか、それ」
軽い冗談を言っていたが、すぐに周囲を観察するイッチさん。
「戦闘なんてものはないと思ってたんだけど…どうやら違うみたいだね。ここ、外が雪だ。アナ、行ける?」
「…行けます」
「…そう。それならいってらっしゃい、アナ」
「はい、行ってきます」
見送った後、イッチは何かをやろうとする。
「それって…?」
「ん〜と…軽い結界術。猿夢の進行条件がわからないけど、流石にピエロかなんかで殺しに来るかたちだろうからね。今度詳しいやり方は教えるけど、今のところは拒まないでほしい」
ぽん、と肩に手を置かれたあとぬるま湯がまとわる感覚。
「そのなんともいえなさそうな表情的に問題なさそうだね。もし変なことがあったら教えてほしい」
「和三盆をください、お腹が減りました」
「ないからそこいらの血でも喰ってたら?」
「ではいただきます…」
カプリと音を立ててイッチさんの血を吸い始めるえっちゃんさん…?
「人の血を飲むんじゃねえよ…ま、アナから連絡あったし速くいくぞ」
「あ、はい…」
「もっと吸わせてくれないんですか?」
「人に血を吸わせてりゃ失血して死ぬだろ。そもそもなんでこんな一大事で殺そうとしてくる」
「えー、いいじゃないですか」
「うん、許すわけないだろ。わざわざ敵の懐で無駄に戦力減らしてどうする?」
「…もし私が敵ならどうするんですか?」
「無理矢理に従わせてぼこす」
「なんですか、それ」
「少なくともサーヴァントに対しては殺し合いをできるわけがないんだよなぁ…昔、お世話になりすぎたか…」
そうぼやきつつ、イッチさんは扉を開けてアナさんを出迎えました。
「ん、おつかれ…」
「…無事ならよかったです。撫でてください」
「うん…とは言っても、ちょっと近くない?もっと遠い方がなでやすいんだけど…」
「いいじゃないですか。寒すぎて凍えたんです」
言葉とは裏腹に、彼女は先ほど傷つけられた跡に対してよりかかっています。
「私だって吸いたいんですよ…ん、美味しくてたまりません」
「人の体は血を吸うためのものじゃないからね…?なんだと思ってるの?」
「…マスターはマスターです」
「そうなの…ね…?ほら、次に行くからやめて?」
「…ここから出たらもう一回お願いします」
「はぁ…ま、いいか。あと6回分なくなったって考えればね。アナ、破いた?」
「もちろんです」
後ろの扉はもう斬れていた。
「うん、じゃあ行こうか…待ってアナ!」
急にアナちゃんを押し倒したイッチさん。いきなりなんどそんなことを…?
「!…すいません、油断しました」
「別にいいよ。前方500メートル先にいるから気をつけて」
「はい!」
そういうとまたアナさんは雪の中を走り始めた。
「今のは…?」
「新手、かな…そこらへんに矢が転がってない?」
「これですか?」
えっちゃんさんが持っているのは少ししなっている矢だった。
「そ。あ〜…うん、これギリシャ系の矢だね。ここに矢避けのルーンを妨害するようにちょっとした紋様を刻んでいるから少し速度と正確さがおちる。まあ少なくとも問題ないから気にしないで」
懐から金色のリンゴを取り出した。
「本当は上手に投げるのがいいんだけど…ま、置いとけばいいか」
「何をするんですか、マスター?」
「アナの援護。まあ食べてもいいんだけど…そこまでする必要はないのかな。いる?」
「あ、それじゃあもらいます」
食べてみると普通のリンゴだった。みずみずしい食感と相まって食べていてたまらない。
「うんうん、やっぱり食事に限りますよね。という訳でマスターさん、お菓子ください」
「はい、おまんじゅう。なんでこんなに甘味を欲しがるの…?」
「お菓子は別腹なんですよ、マスターさん」
そのまま僕たちはアナさんが戻ってくるまで少しの休憩をとっていた。
もっかい聞くよ…小説パートいる??
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(いら)ないです
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いる(いる)
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どうでもいい、もっとシエルを出せ