シエルせんせー!呪霊ってどう祓えばいいですか!? 作:悲しみのガチャ爆死
「…で、まあまた別の部分に来た訳か」
私は猿夢から脱出できるのでは…と、思ったのだが、どうやら掲示板の情報によると十二支の猿夢であるそう。それに仲間を増やせばここから脱出できる…と。ふむふむ、にしても殺意が高そうな場所だな。ねずみ返しに登れない崖。
「この感じだとタイムリミットがあるのか。ここは今のところ…」
「ねずみです、マスター」
「そっか。ありがとアナ」
撫でれはするけど元の身長の問題でちょっと背伸びしないと届かない。座ったりしてもらっているのならいいんだけど…まあ、緊急事態だししょうがないか。
「さて、アナが言ってる通り今回はねずみらしい。性格の悪そうな構造をしてるから離れないでもらえると助かるかな」
そんなことを言っていると、早速ねずみの群れが。
「なんですか、これ…?」
「とりあえず迎撃した方がいい…って訳じゃないね。俺達はまだ見つかってないらしい」
どうやら先ほど保険にかけた結界が功を奏した形になった。油断はできないけど、これで時間は稼げる。
「さて、どうするべきなのかね…?」
「…ハルペーを投げますか?」
「いや、アナの武器をそう使うと失敗した時のリカバリーができないってのがネックだね。あくまで最終手段…ん、待って?」
そういえば私はこの領域のことをよく知らない。ナーサリーに聞けばわかるのかな。
「(ライムちゃん、この領域ってどうなの?)」
「(知らないわ!)」
「そっかぁ…」
ちらっと上を見上げるとねずみ返しの構造。増殖するねずみ。改めても殺しにきてる構図でしかない。
「簡易ぐらいならできるかな?」
もともと私の術式は外付けのものを使い続けるのに等しい。つまり、変えるのも容易にできる。
「ちょっと集まってね…」
「ねずみが多いです…」
「もうそのままでも大丈夫。これなら大して変わらないから」
領域内でやることではないことなんだけど、異常事態だししょうがない。
「ムーンキャンサー、反転マイナス」
髪の色が黒からシエルお姉ちゃんの青に変わる。これはおかしく感じるが、何度もやられていたのか耐えられる。元々呪力の親和性が並外れて高いからなのか、他人の呪力をそのまま使える…らしい。
「天へと至る道をイカロスは昇る─」
シエルお姉ちゃんの術式は星に関係している。それで私のことを見守っているけど、今回使うのはそれに近づく領域展開。
「断頭台の刃を持ち上げろ─
体が瞬時に持ち上がり、ねずみと一緒に崖の上に上がる。このままだとねずみが邪魔で進めない。
「どうするんですか、マスターさん?」
「だからわざとイカロスを入れたんだよ。知らない、イカロス?」
「…わかりません」
乙骨がそう言った瞬間、炎が燃え上がる。
「イカロスって言うのは神様に近づきすぎて燃えて翼をもがれた─つまりは燃やすことができるんだ。今回の領域展開ではちょっと弄って俺の呪力でコーティングされてなかったものを全部燃やすってことにしたからねずみだけ燃えたんだよ」
とは言っても、私としてはぶっつけ本番だったからあまりやりたくなかったんだけどね。
そんなことはこんな状況じゃ不安にさせちゃうから笑ってごまかすしかない。
「炎でねずみを全部燃やせたらよかったんだけど…最悪だと一時しのぎだからね、今のうちに逃げ道を探そうか」
「それならこちらです…なんとなく、この構造は見たことがあるかもしれない気がしますから」
アナが扉を見つけてくれた。確かに底意地の悪そうな場所に配置されている。
「ともかく、急ごうか。扉の中ならまた別になるはずだし」
私は扉の中を確認し、滑り込むように入った。
全員が入ったタイミングでねずみのかじる音が聞こえ始めた。
「ふぅ…どうやら間に合ったみたいだね」
問題はここからなんだよね。牛ってファラリスの雄牛とかもあるし。
石だたみの暗闇に誘われたような…そんな気がした。
もっかい聞くよ…小説パートいる??
-
(いら)ないです
-
いる(いる)
-
どうでもいい、もっとシエルを出せ