シエルせんせー!呪霊ってどう祓えばいいですか!?   作:悲しみのガチャ爆死

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ハロウィンの中で

「目の前にいたからな」

 

そう言ってあなたの隣を歩いているのは親友のアタランテ。彼女はたまたまこの町のハロウィンに来ていた─しかもケモ耳にサンタ服という、ちょっとコレジャナイと感じる服装で。

 

「どうせそんな仮装をしてナンパでもするつもりだったのだろう?違和感しかないから失敗するのが関の山だ」

 

違う、とあなたは否定した。今日は弓道の大会の後、帰り道にアタランテと会っただけだ。

そう言い切ると、彼女は面白そうな、狩人としての目でこちらを見る。

本当はお前も同タイプの違和感しかない仮装と言えればよかったのだが、ハロウィンの趣旨としては間違っていない服装である。

 

「ふぅむ。では今度森の中で狩りにでも行くか?別にそういうのが嫌いな訳でもあるまい」

 

彼女の提案を断る理由もなく、あなたは承諾した。にいっと獰猛に笑う彼女は、こちらにお菓子の入った籠を渡してくる。

 

「ハロウィンは子供にお菓子を配るものだろう?幸いお前も仮装に見える、配るのを手伝え」

 

こうしてあなたの大会終わりの休日は消えたのだった。

 

 

 

とはいえ、やることについては何の不満もなく。

 

工夫をこらした衣装で「トリックオアトリート!」と言ってくる元気な子ども達の声を聞いてお菓子を渡すだけだ。

 

ただ、それだけだと子どもが飽きてしまうのではないかと思ったあなたはちょっとだけ武士っぽい話し方をしてみる。

 

「ふふっ…お前がそんな…そんな言葉を…使えるとは……」

 

笑いをこらえながらこちらを煽ってくるアタランテに対して怒りをこらえつつも、空になったお菓子の籠を渡す。

 

「そうか、一応お前も配り終えたのか。ほれ、少し休んだなら次のポイントに行くぞ」

 

背負っている白い袋からどさっと籠の中に入れ、あなたを引っ張ってアタランテは更にネオンの町へと繰り出した。

 

 

 

 

歩いているとあなた達は子供の兄妹に会う。その中に、こんな質問をされた。

 

「ねーねー、お姉ちゃんってそこの袴のお兄ちゃんと付き合ってるの?」

 

「…いきなり何を言う。そんなことあるはずなどない。そもそもただの従者だぞ?」

 

「じゅーしゃ?それってなぁに?」

 

「共に過ごし、同じ家で過ごすものだ。飯を作り、酒を注ぎ、そして寝る」

 

「じゃあおねーちゃんたちはふうふなんだね!」

 

きゃーきゃーと音を立てながら遠ざかっていく兄妹。

あなたはアタランテと顔を見合わせると、赤くなって逸らす。

 

「なあ、マスター」

 

ふと、彼女から問いかけられる。気まずい雰囲気であることを変えたいから過剰に明るく答える。

 

「私はリンゴが好きだ」

 

いきなり何かを言われてピンと来ない。こちらを見る彼女の手にはナイフが握られている。

反射的に距離を取ろうとするが、ときはもう既に遅い。自分の命が目の前の彼女に握られていることを理解する。

 

「お前のさっきの顔、リンゴのようだ。とても紅くて、瑞々しくて、甘酸っぱい─そう、今のお前のようにな」

 

どんなことを言われようと、あなたの顔は恐怖によって青白く染まっている。

 

「せっかくだ、私も子供のように無邪気に問いかけるべきかな?」

 

「トリックオアトリート…お菓子がなければ家に連れてけ」

 

いたずらによって殺されてはたまらない。

あなたは慌てて自分の家まで歩くのだった。

 

 

「─ふふ。これで、一緒だな?」

もっかい聞くよ…小説パートいる??

  • (いら)ないです
  • いる(いる)
  • どうでもいい、もっとシエルを出せ
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