基本的に2話までは流れはあまり変わりません
1.【ハナコさん】絞
とあるクラスにAさんという生徒がいました
彼女は性格が悪く、人をイジメることでストレスを解消するような人でした
しかも、基本的に自分では手を出さずとりまき達に実行させる、あるいは自分で手を出してもばれないようにするような生徒です
彼女はそれを、悪いことだとは思っていません
むしろ社会の厳しさを教えているのだと、良いことをしているつもりでした
その日
運悪くテストで悪い点をとり、補習をうけることになったAさんは補習授業の終わりに廊下を歩いてました
なぜ自分が補習を受けなければいないのか
自分にわからないテストを出す方がわるいのではないのか
そんなことを考えながら歩いていると、目の前を下江コハルさんが通りかかりました
小さな体に、臆病な性格、人見知りで強く言えないそんな彼女を視界にとらえたAさんはストレス解消をすることにしました
丁度よく、コハルさんはトイレにはいっていくようです
トイレの出入り口の扉の前で少し待ってから中に入ります
中に入ると手前から三番目のトイレだけが閉まってました
どうやらここにいるのはコハルさんだけで、あの中にいるようです
Aさんはニヤリと笑うと、勢いよく扉を叩きます
小さな悲鳴が聞こえました
それを聞いて笑みを深めると何も言わずもう一度叩きます
中で息を殺してるのがわかります
今度は両手で扉を叩きます
一番大きな音がでました
「あーそびまーしょー」
いかにも怖がらせるように、個室に声をかけます
【いやです♪】
は?
個室の中から、拒否するような声が聞こえました
その反応に、思わず扉を叩きつけて威嚇しようとします
が、なぜか音はなりません
困惑して、再度叩きますが扉はびくともしません、叩いた自分の手で逆に痛いぐらいです
【うふふふ】
笑い声が個室から聞こえます
馬鹿にされてるのかと、Aさんは顔を真っ赤にします
するとますます笑い声が響きます
なにか相手を黙らせるのにいいものはないかときょろきょろ見渡すと、手洗い場のホースを見つけました
これだ、とAさんはホースの先を個室の天井にから中に差し込みます
【あらあら、お水遊びですか?】
個室から馬鹿にしたような声が聞こえます
もう謝っても許さない、そう思いながら勢いよく蛇口をひねり
蛇口からホースが離れ、勢いよく飛び出た水がAさんを濡らします
Aさんの身体はびしょぬれになり、化粧も崩れてしまいます
思わず悪態を吐くAさんに対し個室の中からはクスクス笑い声が止まりません
【こんな時期にびしょぬれになるなんて、風邪ひいちゃいますよ?】
馬鹿にして!とAさんは怒ります
【お遊びもいいですが、そろそろ最終下校時間ですし、帰らないといけませんよ】
こんなに馬鹿にされて帰れるか!
【あらあら、でもルールはルールですから】
さっきから何なんだよお前は!!下江じゃないだろう!?
【私ですか?私は…】
キィ、と音を立てて個室からナニカが出てきます
白い肌、ピンク色の髪、豊満な身体、そして、ワイシャツ一枚の恰好
【トイレのハナコさんです♪】
「痴女だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」
【安心してください、ちゃんと水着も着てますよ♪】
思わず叫んだAさんにトイレのハナコさんは笑顔でいいながら近づきます。
近づかないで!上はともかく下はどうみても履いてないじゃない!
【でももう最終下校の時間ですし…】
「それがどうしたのよ!」
【このまま濡れて帰らせるのもあれなので、お着換えさせてあげますね】
なにをいって…、と声を出す前に
ハナコさんが持ってたホースから水がでてきて、Aさんの視界は水で埋まりました
気が付くと、Aさんはトイレの扉の前に立ってました
手にはバッグ、身体は濡れた様子はなく、白昼夢でもみたのかと思います
とにかく帰ろう、そう思って歩きます
途中、なぜかじろじろ見られてるような気がしていこごちがわるくなり
なぜかひそひそと声が聞こえるような…
玄関前まできて、大きな鏡があり、そこで自分の姿をみてなぜみられていたかわかりました
Aさんのきていた制服は水着にかわっていて、それに気が付かないまま歩いていたのです
・・・・
・・
・
ねぇ、コハルさん知ってます?水着姿で歩いてたAさんの話
「あぁ、あの…ハナコが増えたかと思ったやつ」
どうやらトイレでひと悶着あったそうなんです
「なにそれ…」
トイレに向かって怒鳴り声をあげてるAさんの姿があったそうですよ
「トイレに何かいるのかしら…? 外から怒鳴るなら中に入って言えばいいのに」
何故か入れないそうです
「ふぅん?不思議な話ね」
そうですよね
1.【ハナコさん】水着に着替えさせられたあげくトイレから『締』め出された話