コハルちゃんに沢山オトモダチがいるお話   作:コハルママの人

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2.【マリーさん】

トイレの不思議な出会いから数日たったあと

いつも一緒にご飯を食べる友人が休みだった私は、どうせなら食堂へ食べようと廊下を歩いていると下江さんをみかけた

シスター服を着た生徒と一緒に歩いている

シスター服の生徒は廊下を歩いているためか、ぴったりと下江さんの後ろを歩いている

むかうの先は、屋上だろうか

私はなんとなく気になって、下江さんの跡をこっそり追うことにした

 

アリウス総合学園では屋上は開放されているが風が強いため、あまり生徒の出入りはない

私が屋上の扉をそっとあけると、視界には下江さんとシスター服の生徒しか入らなかった

声もきこえてこないことからおそらく二人しかいないのだろう

レジャーシートをひいて座っている二人はなぜか背中合わせに座っている

喧嘩でもしたのだろうか?

しかしそんな様子はみあたらない

 

「ねぇ、マリー。今日のテスト難しくなかった?」

 

【確かに少し難しかったですね、でもちゃんと解けたんでしょう?】

 

「偶然、ハナコに教えてもらったところだったのよ」

 

【それは運が良かったですね】

「そういえば聞いてよマリー!この前ハナコが水着でトイレにいたのよ!」

 

【あの方はまた…】

 

下江さんの話を聞いて、シスター服の生徒…マリーさんは頭が痛いと言わんばかりに顔をゆがめる

どうやらマリーさんとハナコさんは知り合いのようだ

 

「今度マリーからも言って!エッチなのは駄目って!」

 

【コハルさん、水着は一応エッチではないですよ?】

 

「でもトイレで水着なのはエッチでしょ?」

 

【そうでしょうか…?】

 

一理ある

しかしマリーさんはシスター服なのにどことなく雰囲気がエッチな気がするのは気のせいだろうか

下江さんは反応してないからエッチではないのだろう…いや、見てないからわからないのかもしれない

…私は何を考えているのだろうか

 

「せっかく美人なんだからちゃんとした服を着たらいいのに」

 

【それ、いってあげたら喜んでもらえますよ】

 

「いえるわけないじゃない!ハナコのことだからどうせ調子にのるだけよ!」

 

二人の会話を聞いていると、ぐぅとお腹が鳴った

そういえばご飯がまだだった

私はあわてて食堂に走った

 

 

食堂でご飯をたべ、遅刻することなく教室に戻ってくる

下江さんもすでに教室に戻っていた

先ほどまでの表情とは打って変わって、無表情だ

 

「…なに?」

 

下江さんがこちらに気が付き、声をかけてくる

なんでもないと視線をそらし、ふと下江さんの鞄についているキーホルダーが目に入る

シスター服をきた猫の小さなぬいぐるみのキーホルダー

そのぬいぐるみが一瞬マリーさんにみえたが、目を凝らすとただのぬいぐるみにしか見えなかった

気のせいだったのだろう

私はチャイムの音共に入ってきた教員を見ながら、授業に集中し始めた

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