コハルちゃんに沢山オトモダチがいるお話   作:コハルママの人

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ここからの話はキャラクターたちの怪異要素が強くなります
ご注意ください


2巡目A.学校の怖い話【閲覧注意】
1.【ハナコさん】絞


とあるクラスにAさんという生徒がいました

彼女は性格が悪く、人をイジメることでストレスを解消するような人でした

しかも、基本的に自分では手を出さずとりまき達に実行させる、あるいは自分で手を出してもばれないようにするような生徒です

彼女はそれを、悪いことだとは思っていません

むしろ社会の厳しさを教えているのだと、良いことをしているつもりでした

 

その日

運悪くテストで悪い点をとり、補修をうけることになったAさんは補習授業の終わりにとりまき達と廊下を歩いてました

なぜ自分が補習を受けなければいないのか

自分にわからないテストを出す方がわるいのではないのか

そんなことを考えながら歩いていると、目の前を下江コハルさんが通りかかりました

小さな体に、臆病な性格、人見知りで強く言えないそんな彼女を視界にとらえたAさんはストレス解消をすることにしました

丁度よく、コハルさんはトイレにはいっていくようです

とりまきにいってそれを追いかけていきます

トイレの中に入ると手前から三番目のトイレだけが閉まってました

どうやらコハルさんはその中にいるようです

とりまきの一人が、モップをもってきてトイレの扉を強くたたきます

中から悲鳴が聞こえました

もう一人の取り巻きが同じように叩きます

再度悲鳴が聞こえました

せっかくなのでAさんもモップで扉をたたきました

泣きそうな声が聞こえます

 

「「「あーそびまーしょー」」」

 

きっと三人はコハルさんの泣きそうな声が聴きたかったんでしょうね

だから驚かすようにわざわざ声をかけたのでしょう

でも、それが間違いでした

 

【はぁい♪】

 

声が、聞こえました

トイレの中から声が、とても明るく、楽しそうな声が

先ほどの恐怖心から来る声ではない、明るい声が

思わず、白けた顔になる三人

クスクスとトイレから笑い声が聞こえてきます

哂われてると思った取り巻きが、顔を赤くして扉を叩きます

また大きな音が鳴りますが、中からの笑い声は止まりません

ムキになって何度も叩きつけていると、ボキリとモップが折れてしまいました

 

【何して遊びますか?おままごとですか?縄跳びですか?】

 

しかし個室の中の人は気にした様子もなく、問いかけてきます

悔しそうな顔をする取り巻きにAさんをホースを指さします

心得たと言わんばかりに、ホースの口を個室の天井のスキマ部分にいれます

 

「水遊びだよ!」

 

蛇口をいっぱいにひねり個室に水をかぶせようとして

 

【わかりました♪】

 

水はでませんでした

え?と思わずホースを見上げます

すると、ホースの先が蛇のように動き先ほど声にだしたAさんに巻き付きてきます

それは身体をグルグル巻きにし、締めあげていきます

締めあげられたAさんは必死にもがいて抜け出そうとします

しかしホースはびくともしません

 

【お水遊びですね♪】

 

再び声が聞こえました

それと同時に、巻きつけられたAさんの顔面向かってにホースから水が出てきます

顔面に水を当たられ息ができないAさんは必死にもがきますがホースはほどけません

取り巻きも水を止めようとしたり、ホースをほどこうとしようとしますがなぜか水は止まりませんし、ホースもほどけません

それどころか締め付けはどんどん強く、水も勢いをましているようでした

そのうち、ドサッと音をたててAさんが倒れます。

倒れると同時に、ホースはほどかれ、水は止まりました

…そしてまた蛇のように動き、ホースの先が取り巻きに向きます

 

「ひぃぃぃぃぃぃ!!!」

 

ホースの先を向けられた取り巻きがトイレから逃げ出そうとします

しかし、その前にホースは素早く動き、巻きつくと同じように水を放出しはじめたのです

先ほどと同じように、拷問のように締め付けられ、水をかけられている取り巻きをみつつ、Aさんは這いずるようにして逃げようとします

助けることはもう諦めたのでしょう、自分一人でも逃げようとしたのです

無駄なんですけどね

ドンッと彼女は誰かにぶつかります

そこには、桃色の髪の女性が立っていました

濡れたワイシャツ1枚、下には水着が見えるという奇妙な服装です

普段ならば変態だのなんだといってたでしょうが、今はそれどころではありません

 

「助けて!!」

 

Aさんは女性にそういって懇願します

 

【嫌です】

 

笑顔で女性はいいました

唖然とするAさんに女性はいいます

 

【コハルちゃんをイジメようとした貴女を許すつもりはありません】

 

ニコニコ笑っている女性

後ろからドサリと、音がなります

もう一人の取り巻きが倒れたようです

Aさんは頑張って立ち上がり、女性をどかそうとします

女性はあっさりとどき、Aさんはトイレの扉からでて

 

「え…」

 

再びトイレの中にいました

目の前で女性がニコニコ笑っています

その手には、先ほどまで自分たちを襲っていたホースが握られています

 

【どこへ行くんですか?まだお遊びはおわってませんよ?】

 

女性の手の中のホースが勝手に動き、Aさんに巻き付きます

Aさんはもがきますが、ホースは離れません

 

「いやだ、やめて、死にたく…」

 

そこまでいって、ホースは首にも巻き付き、声がでなくなりました

 

【さ、お遊びの時間ですよ♪】

 

女性のその言葉とともに、ホースは強く巻き付き…

 

・・・

・・

 

ねぇ、コハルさん、知ってます?

 

「え?何を?」

 

今日、2人ぐらいやすんでるじゃないですか

 

「あれ?二人だっけ、三人じゃない?」

 

二人ですよ?

 

「そうだっけ…?」

 

はい、そうです

で、どうやらその二人はトイレで倒れてたらしいですよ

 

「なんでトイレで…?」

 

さぁ?酸欠状態だったのをたまたま通りかかった人がみつけて救護されたらしいです

幸い、命の危機とかはなかったようです。ただホースとトイレを異常なまでに怖がっているとか

 

「ふーん、変な話」

 

まぁ、どうせ時季外れの水遊びをしたんでしょう

 

「それもそれで変じゃない?」

 

そうでしょうか?

 

「そうよ、ハナコじゃあるまいし」




1.【ハナコさん】絞殺 完

さて、Aさんはどこにいったのでしょうね?
亡くなったのか、それともまだお遊びが続いてるのでしょうか?
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