======== この物語はあくまでもフィクションです =========
==============================
==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==
午後4時。モールの外の公園。
ミラクル9は、珍しくサッカーの紅白試合をしていた。
小休止。
「凄いじゃない。斗志子ちゃん、ペナルティーキック、上手いのね。健吾くんも徹君も勝てなかったね。」
藤堂が褒めると、高峰も褒めた。
「野球とサッカー。どちらでも本試合OKね。」
「上手いのは、先生達の褒め方だよ。今時の先生は、ろくなのがいないし。」と、美和子が言い、「そうそう。」と、千香乃が同調した。
「じゃ、ハーフタイム終わったら、鈴木先生のとこに皆でお邪魔しよう。草薙さんも来るって。」と、藤堂が言った。
午後5時半。鈴木家。
「じゃ、野球とサッカー、どちらもエーストライカーが出来たんだね、おめでとう!!」
草薙特製のラムネで皆は乾杯した。
「鈴木校長先生がいなくなって、寂しくなったかも知れないけど、藤堂先生がいれば、大丈夫だな、徹。」と健太郎が確認した。
「今の校長先生は、どうなの?」と、おさむが尋ねると、「んー、普通ですかね。でも、活動に熱心な先生には厳しいみたい。ねえ、高峰先生。」と、徹は言った。
「うん。そこんとこはね。鈴木先生が何度も頼んでたから。『教職の本分は生徒に教鞭取ること、活動は、生徒の部活と同じ。放課後か休みの日にしてください。』お別れの時に、新しい校長先生と、他の先生に約束させたから。」と、藤堂は言った。
「じゃ、約束を守ってくれているんですね。ミラクル9の影響かな?そう言えば、鈴木先生のミニ運動会、伝説になっているんですよね。」
「あれはね、草薙さん。大文字さんのアイディアを採用しただけ。確かに、コロニーで、運動会や修学旅行は中止になった。でも、その過ぎた時間は戻ってこない。じゃ、競技を減らせば、少しは作れるんじゃやないか、時間と思い出を、って言われてはっとしましたね。ああ、まだ、おさむくん達が生まれる前のことだけどね。」
鈴木元校長は、照れながら話した。
「公募の校長だったから、出来たっていうこともありますよ。教師何年の教師や副校長は、とにかく頭が堅い。そのくせ、活動なんかやってる。」
「あ。卒業式で失礼な先生を立たせた、って聞きましたよ。」と、高峰が言った。
午後6時半。物部が皆を迎えに来た。
話はつきないが、『お開き』にし、物部が家が遠い者を送ることになっていたのだ。
「じゃ、おさむくんと健太郎君は僕らが送るよ。」と、草薙が申し出た。
遅い茶話会は終わった。
―完―
============== 主な登場人物 ================
物部満百合(まゆり)・・・物部一朗太と栞(しおり)の娘。
久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。
大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。
福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。
依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。婚約した継男には、厳しい。
服部千香乃(ちかの)・・・服部源一郎とコウの娘。
南原未玖(みく)・・・南原龍之介と文子(ふみこ)の娘。
山城みどり・・・山城順と蘭の娘。良のカノジョになった。
愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。
南出良(みなみでりょう)・・・転校生。千香乃と同じクラス。みどりのカレシになった。
片山継男・・・一輪車大会で、悦子と争った。今はカレシ。悦子と婚約したばかりだが、頭が上がらない。母親が病院の事務員をしている。
原田美和子・・・原田正三の娘。
筒井徹・・・筒井隆昭と新里あやめの息子。小学6年生。
大文字学・・・おさむの父。小説家。
井関敬吾・・・井関五郎とあかりの息子。
中島斗志子・・・EITO副隊長補佐・中島はるかの娘。
----- ゲスト –----
藤堂所縁・・・自称ミラクル9顧問。中学校教諭。
高峰舞子・・・自称ミラクル9顧問。小学校教諭。
鈴木栄太・・・小学校元校長。
草薙あきら・・・町の発明家。元EITO東京本部勤務。
草薙ヘレン・・・草薙の妻。元EITO大阪支部勤務。
物部一朗太・・・満百合の父。
※「ミニ運動会」については、「大文字伝子の冒険」または「大文字伝子が行く」を参照ください。
クライングフリーマン