進め!健太郎   作:クライングフリーマン

8 / 94
8.奇跡のブーメラン

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

============== 主な登場人物 ================

物部満百合(まゆり)・・・物部一朗太と栞(しおり)の娘。

久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。

大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。

福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。

依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。

服部千香乃(ちかの)・・・服部源一郎とコウの娘。

南原未玖(みく)・・・南原龍之介と文子(ふみこ)の娘。

山城みどり・・・山城順と蘭の娘。

愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。

 

愛宕寛治・・・悦司の父。丸髷署警部。

久保田嘉三管理官・・・警視庁管理官。健太郎の大叔父。

久保田あつこ・・・健太郎の母。警視正。

久保田誠・・・健太郎の父。警部補。嘉三は叔父。

橋爪哲夫警部補・・・愛宕警部の同僚。丸髷署生活安全課。

物部一朗太・・・喫茶店アテロゴマスター。大文字伝子の同級生。

辰巳一郎・・・アテロゴのウエイター。

辰巳泰子・・・アテロゴのウエイトレス。

 

==============================

==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==

==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==

 

午後3時。喫茶店アテロゴ。

「マスター。いいの?これ。」と、健太郎は言った。

「もらい物だけどな。少ないし。但し、水の入ったバケツ持参。大人が付き添い。モールの外の公園。辰巳、付いていけ。」

物部の指示に従って、健太郎達ミラクル9は、モール外れの公園にて、花火で遊んだ。

完全に燃え終った頃、めぐみが叫んだ。「あ。燃えてる!!煙が出てる!!」

千香乃が言った。「聖火ランナー、走ってる!」

「違う。あれは松明だ。」辰巳は、さっと片づけさせて、モールに戻った。

燃えていたのは、モールの端の交番だった。

交番の巡査達が、懸命に通行客とバケツリレーで消火していた。健太郎達も加わろうとしたが、千香乃が言った、松明男が、ゆっくりと、モールの中を彷徨って歩いていた。

走っていたが、息切れしたのだろう。

「止めてー!!」未玖が叫んで、男の方に向かった。

男は、片手に松明を持ったまま、もう片手で未玖を抱きしめた。

「しまった。」辰巳は、すぐにアテロゴの物部に電話をした。

「分かった。」そう返事した物部は、走って来た。

消防車が近づいて来た。警察官も、やって来た。

未玖を人質に取られたので、警察官達は、迂闊に手を出せない。

おさむは、ブーメランを握る健太郎に向かって言った。

「健太郎。深呼吸して、心眼で見るんだ。褒められようと思わない。この間の悦司の動画を見ただろう?」

「分かった。」健太郎は、神経を集中した。1分後。健太郎は松明男の松明を持った腕を目がけて、ブーメランを投げた。

ブーメランは、見事に男の腕に当たって、松明が落ちた。

しかし、ブーメランは健太郎に戻って来なかった。

その跳ね返ったブーメランをキャッチした人物がいた。

他ならぬ、久保田嘉三、即ち、久保田管理官だった。

男は錯乱して、未玖を突き放して、松明を拾おうとしたが、松明は水流で消火された。

不動産屋の近くにある消火栓からホースを出して、物部と辰巳が放水したのだ。

辺りに、拍手が巻き起こった。

駆けつけた、愛宕警部と橋爪警部補が、男を逮捕連行した。久保田管理官に一礼して。

久保田管理官は、健太郎の肩を叩き、ブーメランを返した。

「よくやった。大叔父さんは、嬉しいよ。」

ミラクル9のメンバーが拍手しながら笑っていた。

午後7時。久保田邸。

「健太郎。よくやった。今夜は赤飯だ。久しぶりに母さんと寝るか?」

「反応するから、ダメ。」「こいつう、ナマいいやがって。明日から特訓だ!!」

「ええ?」

「余計なこと言うからだよ。父さんは味方しないぞ。父さんは母さんの味方だから。」

「そんなあ。」

一同は、爆笑した。

―完―

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。