美和子が、息を切らして、駆け込んで来る。
「あれ?みんな、いつもと同じ格好だ。」
======== この物語はあくまでもフィクションです =========
============== 主な登場人物 ================
物部満百合(まゆり)・・・物部一朗太と栞(しおり)の娘。
久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。
大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。
福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。
依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。婚約した継男には、厳しい。
服部千香乃(ちかの)・・・服部源一郎とコウの娘。
南原未玖(みく)・・・南原龍之介と文子(ふみこ)の娘。
山城みどり・・・山城順と蘭の娘。良のカノジョになった。
愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。
南出良(みなみでりょう)・・・転校生。千香乃と同じクラス。みどりのカレシになった。
片山継男・・・一輪車大会で、悦子と争った。今はカレシ。悦子と婚約したばかりだが、頭が上がらない。母親が病院の事務員をしている。
物部一朗太・・・喫茶店アテロゴのマスター。満百合の父。
辰巳一郎・・・アテロゴのウェイター。
辰巳泰子・・・アテロゴのウェイトレス。
愛宕寛治・・・丸髷署警部。悦司の父。
原田美和子・・・原田正三の娘。
藤堂所縁・・・小学校教師。ミラクル9顧問。
高峰舞子・・・中学校教師。ミラクル9副顧問。
愛宕みちる・・・悦司の母。EITO東京本部副隊長。
鈴木栄太・・・丸髷小学校元校長。
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==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==
2038年3月19日。午後2時。喫茶店アテロゴ。
明日は、祝日(春分の日)。
そして、今日は、小学校卒業式の日。
卒業式を終えたミラクル9の為、物部は夕方まで「貸し切り」にした。
美和子が、息を切らして、駆け込んで来る。
「あれ?みんな、いつもと同じ格好だ。」
「そういう美和子もね。僕らの親は、派手なの嫌いだから。派手にすると、『貧富の差』が出るから。」
「それって、俺に気を遣ってくれてるの、おさむ。」
「違う違う。」と、おさむは手を振った。
「人生の節目は幾らでもある、だから、『成人式』だけにしようって決めたんだ。そこから後は『大人の仲間入り』するから、セレモニーは自己責任ってことで。」と、物部は援護した。
「「「ああ。そうなんだ。」」」と、良と継男と美和子は納得した。
「私立なんかだと、制服じゃないから、揉めるよね。」と、横から辰巳が言った。
「公平でいいね。」と、後から入ってきた鈴木校長が、いや、鈴木元校長が言った。
「校長先生は、明日から何、するんですか?」と、未玖が尋ねた。
「明日から、じゃないけど、今日朝礼で言った通り、趣味の陶芸する積り。お皿くらいなら、ミラクル9のみんなに作ってあげるよ。」
「わあ。」と女子は歓声を上げた。
「賑やかねえ。お久しぶり。マスター。」と、みちるが入ってきた。
「いつも、悦司がお世話になっております、ミラクル9さん。」
「おばさん、こんにちは。」と、健太郎が挨拶し、「おばさん、こんにちは。」と、おさむが挨拶した。
皆が不思議そうな顔をしているので、おさむが「ウチの母さんと健太郎の母さんと悦司の母さんは、義理の姉妹、ぎしまいなんだ。」と、解説した。
「今でも、『おねえさま』って言ってるんだよね、伝子シスターズは。」と、物部は笑った。
辰巳と泰子が給仕している間、カウンターの中でコーヒーを入れながら、物部は昔話をした。
「じゃあ、マスターは、おさむのお母さんと再会する前から、この店やってるんですかあ?」と、継男が尋ねた。
「そういうこと。4月から揃って中学生だな。」
そこに、藤堂と舞子が入ってきた。
「よろしくね、ミラクル9。」と、舞子が言い、「私も、時々来るけど、『監督』は譲るわ。」と藤堂が言った。
「泥棒!!」と言う声が表から聞こえ、一番早く反応したのは、みちるだった。
エスカレーターを逆走して降りる、引ったくり犯の後頭部にブーメランを投げた、みちるは、和服であることも忘れて、キック。下に飛び降りて、ブーメランをキャッチした。
方々から拍手が起こった。
「ご苦労様、副隊長。」と、愛宕がやってきて、引ったくり犯に手錠をかけた。
みちるは、慌てて裾を直した。
走って降りて来た悦司が、奪われたバッグを持って、階上に走って上がった。
「ナイスプレイ!!」と、鈴木校長が怒鳴り、また周囲に笑いが広まった。
―完―
========== 小学生編は、ここまで。 =========
※次回から「中学生編」です。
クライングフリーマン