進め!健太郎   作:クライングフリーマン

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ミラクル9に混じって、徹も野球に参加して、隣町のチームと対抗試合をしていた。
徹のポジションは、ピッチャー。



92.負けたよ

 

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

============== 中学生編==============

============== 主な登場人物 ================

物部満百合(まゆり)・・・物部一朗太と栞(しおり)の娘。

久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。

大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。

福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。

依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。婚約した継男には、厳しい。

服部千香乃(ちかの)・・・服部源一郎とコウの娘。

南原未玖(みく)・・・南原龍之介と文子(ふみこ)の娘。

山城みどり・・・山城順と蘭の娘。良のカノジョになった。

愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。

 

南出良(みなみでりょう)・・・転校生。千香乃と同じクラス。みどりのカレシになった。

片山継男・・・一輪車大会で、悦子と争った。今はカレシ。悦子と婚約したばかりだが、頭が上がらない。母親が病院の事務員をしている。

 

物部一朗太・・・喫茶店アテロゴのマスター。満百合の父。

物部栞・・・喫茶店アテロゴのマダム。満百合の母。

 

辰巳一郎・・・アテロゴのウェイター。

辰巳泰子・・・アテロゴのウェイトレス。

 

愛宕寛治・・・丸髷署警部。悦司の父。

藤堂所縁・・・小学校教師。ミラクル9顧問。

高峰舞子・・・中学校教師。ミラクル9副顧問。

 

鈴木栄太・・・丸髷小学校元校長。

草薙あきら・・・元EITO隊員。今は、発明家。

原田美和子・・・原田正三の娘。

筒井徹・・・筒井隆昭と新里あやめの息子。小学6年生。

井関敬吾・・・井関五郎とあかりの息子。

 

==============================

==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==

 

ある日。午後3時。モール外の公園。

ミラクル9に混じって、徹も野球に参加して、隣町のチームと対抗試合をしていた。

徹のポジションは、ピッチャー。

徹のピッチングもいいが、相手の変化球も凄いな、と、キャッチャーのおさむは思っていた。

「泥棒!!」

モールの奥の方から声がして、20人位の若者が走ってきた。

「中止だ。みんな、追い掛けるぞ!」という健太郎の声に、ミラクル9は反応した。

「先輩。俺、公園側から回ります。」そう言って、徹が駈け出した。

「継男。お前らは、北東に向かう『抜け道』の方を頼む。」と、健太郎は継男と良に支持した。

「逃げるのか?試合放棄して。」と隣町チームの誰かが言った。

「バカ、それどころじゃない。」変化球ピッチャーは、継男達の後を追った。

健太郎達は、モールの外のゲームセンター付近で分散して、後を追った。

ゲームセンターの屋根を伝って逃げようとする者がいた。

どこからか、何かが跳んで来て、その若者の足首の踝(くるぶし)に当たり、その若者は落下した。

悦司は、その何かを拾った。

 

午後5時。喫茶店アテロゴ。

「ありがとう、皆。ミラクル9のお陰で全員逮捕したよ。まあ、盗品が盗品だから逃げにくかったこともあるかな。」

愛宕の言葉に、「警部。古いバッグなんか盗って儲かるんですか?」と、良が尋ねた。

「それがな。あの製造元は、商売やめたんだよ。所謂プレミア商品だ。」と応えた。

「父さん、これ、ゲーセンの近くで拾ったんだけど。」と、悦司が愛宕に渡した。

「シュータじゃないか。」と、驚く愛宕の手からひょいと取り上げて、草薙が、天井灯にかざした。

「シリアルナンバーから察するに、あかりちゃんのじゃないかな。何故?」

「あかり・・・母さんと同じ名前だな。」と、変化球ピッチャーが言った。

「君の名前、まだ聞いてなかったな。」と、おさむが尋ねた。

「井関敬吾。」

「じゃ、元EITOの、元伝子シスターズの、新町あかりが君のお母さんか。」と物部が感心した。

「「「「「「「「「「「「「ええ???」」」」」」」」」」」」」

 

「あかりちゃんは、変化球の名手だった。だから、EITOで存分に活躍出来た。寿退職したけどね。」と、草薙が言った。

「縁は異なもの味なもの、か。大文字コミュニティーは、どんどん広がるね、マスター。」と、鈴木元校長が言い、藤堂も舞子も頷いた。

「あかりちゃんは、大文字伝子の義理の姉妹の一人。健太郎の母親、悦司の母親、ケイトリンの母親と同じだ。」

物部は、簡単に昔話をした。

「あ、そうだ。健太郎。さっきはごめんな。俺の入ったチームは礼儀知らずが多くて。負けたよ、お前らのチームワークに。いつか出直すから、待ってくれ。」

敬吾は、皆に頭を下げた。

 

皆、顔の前で手を振った。

「まだまだ、これからさ。人生の時間は。でも、夕食の時間は迫ってるかもね。」と、鈴木元校長は剽軽に言った。

 

―完―

 

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