「おねえさま、あかりは今、介護タクシーやってるんだって。」と、みちるが言った。
======== この物語はあくまでもフィクションです =========
============== 中学生編==============
============== 主な登場人物 ================
物部満百合(まゆり)・・・物部一朗太と栞(しおり)の娘。
久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。
大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。
愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。
物部一朗太・・・喫茶店アテロゴのマスター。満百合の父。
物部栞・・・喫茶店アテロゴのマダム。満百合の母。
辰巳一郎・・・アテロゴのウェイター。
愛宕みちる・・・悦司の母。
大文字伝子・・・おさむの母。
久保田あつこ・・・健太郎の母。
井関あかり・・・敬吾の母。
井関敬吾・・・井関五郎とあかりの息子。
==============================
==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==
バッグ盗難未遂事件日の午後6時。喫茶店アテロゴ。
伝子の呼びかけで、急遽集まったのは、伝子の『いもうと』達と息子達。
「おねえさま、あかりは今、介護タクシーやってるんだって。」と、みちるが言った。
「五郎が、玉突き事故で車椅子になった、と聞いているが。」
「お義母さまが、将来役に立つかも知れない、おっしゃって下さって。介護士・ケアマネジャーの資格を取った後、車椅子自動車ドライバーを始めたんです。」
「専業主婦じゃ勿体ないものね。野球は、あかりが教えたの、息子に。」と、あつこが尋ねた。
「古いグローブ見付けられて。育ち盛りだし、いいか、と思って。」
「道理で、変化球、上手いな、って思ったんだよ、マスター。」と、おさむは言った。
「変化球は、見よう見まね。」と、敬吾は照れた。
「いや、なかなかの強敵だよ。徹がいなけりゃ、ウチのチームに引き抜きたい、くらいだ。」と、健太郎も褒めた。
「母さん、これ。」と、悦司はみちるにシュータを手渡した。
「はい、あかり。もう、痺れ薬塗ってないけど、役に立ったね。その介護タクシーから、様子見てたんだ。」
「うん。つい。へっへへ。」
「痺れ薬?」と、満百合が口を出した。
「戦闘の時は塗ってたんだ。乾燥しきると使えないから、自己管理。投げた場所も覚えてなくちゃいけなかった。それで、一部蛍光塗料も塗るようになった。今は、改良しているけどね。ああ。シリアルナンバーは、草薙さんがつけたんだよ、満百合ちゃん。」と、伝子が説明した。
「闘いは、終らないの?」と、誰にとも無く満百合が尋ねた。
「敵が、諦めた時、かな。諦めが悪いんだよね、お母さん。」と、おさむが伝子に言った。
「ああ。ひょっとしたら。お前達の子供の世代でも闘っているかもな。でも、1つ言えることがある。」
「何だ、大文字。」
「日本人は、根性が違う。」
「そういうオチ?」
皆は、順に子供を連れて帰って行った。
最後に、辰巳が店に鍵をかけた。
―完―