休日ならともかく、平日は、バタっと客足が遠のく。
======== この物語はあくまでもフィクションです =========
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==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==
午後3時。喫茶店アテロゴ。
雨は止みそうにない。
休日ならともかく、平日は、バタっと客足が遠のく。
物部は、辰巳に札を出させ、ミラクル9の専用時間にした。要は『貸し切り』だ。
「徹は、イジメに遭わなかったか?」
「逢いました。父の仕事は親族は知りませんでしたが、母は警視でしたから。うっかり叔母が授業参観の時、話したんですね、父兄に。」
「で、『なんだよう、逮捕する気か?』ってか。」
「え?」
「想像。当たってたか。昔から、いじめっ子のやることはパターンが決まっている。」
「僕は、ちょっと違いますね。」と、敬吾が発言した。
「どう違ったんだ?」と、良が身を乗り出した。
「運動会の時、母が投げちゃったんです、魔球を。」
「ああ、あかりちゃんは、EITOで魔球が役に立ったって言ってたな、愛宕氏。」
いつの間にか、愛宕警部が立っている。
辰巳がコーヒーを運んだ。
「あかりちゃんは、みちるの後輩でね。警察学校の。特に仲が良かったらしい。理事官も頭抱えるほどの、はっちゃけぶりだったけど、先輩が鍛え直させて、シュータの名手になった。再会して驚いたよ。じゃ、君は、魔球投げてとか言われたんだね、敬吾くん。」
「はい。僕は下手っぴだからって言っても信じて貰えなくて。」
「で、どうしたの?」と今度は継男が身を乗り出した。
「野球部、辞めました。母も父も反対しませんでした。お祖父ちゃんもお祖母ちゃんも、自分の道は自分で開けばいいんだって言ってくれて。」
「成程な。みんな自由に生きればいいことさ。聞いた事あるだろうけどさ、大人の世界でもイジメはあるんだ。」
「自分をしっかり持つこと、だよね?マスター。」
「健太郎も言う様になったね。さすがリーダー。」と物部が褒めると、美和子が「あれ?リーダーは、おさむじゃ無かったの?」と揶揄った。
「まあ、私と将来結ばれれば、リーダーでなくてもいいけど・・・おさむ、そのメール、まさか?」
「うん、ケイトリンだ。時間予約しているらしい。15分毎に来る。」
「「「「「「「「「「「「15分???」」」」」」」」」」」」
「地獄だ。」と、悦司が言い、女子がブーイングした。
「誰?」と通るが言い、健太郎が簡単に説明した。
「もう、大人の世界だ。」と徹が言い、泰子と栞が口の紅茶を吹き出した。
―完―
============== 主な登場人物 ================
物部満百合(まゆり)・・・物部一朗太と栞(しおり)の娘。
久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。
大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。
福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。
依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。婚約した継男には、厳しい。
服部千香乃(ちかの)・・・服部源一郎とコウの娘。
南原未玖(みく)・・・南原龍之介と文子(ふみこ)の娘。
山城みどり・・・山城順と蘭の娘。良のカノジョになった。
愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。
南出良(みなみでりょう)・・・転校生。千香乃と同じクラス。みどりのカレシになった。
片山継男・・・一輪車大会で、悦子と争った。今はカレシ。悦子と婚約したばかりだが、頭が上がらない。母親が病院の事務員をしている。
物部一朗太・・・喫茶店アテロゴのマスター。満百合の父。
物部栞・・・喫茶店アテロゴのマダム。満百合の母。
辰巳一郎・・・アテロゴのウェイター。
辰巳泰子・・・アテロゴのウェイトレス。
愛宕寛治・・・丸髷署警部。悦司の父。
原田美和子・・・原田正三の娘。
筒井徹・・・筒井隆昭と新里あやめの息子。小学6年生。
井関敬吾・・・井関五郎とあかりの息子。