進め!健太郎   作:クライングフリーマン

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雨は止みそうにない。
休日ならともかく、平日は、バタっと客足が遠のく。



95.イジメ談義2

 

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

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==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==

 

午後3時。喫茶店アテロゴ。

雨は止みそうにない。

休日ならともかく、平日は、バタっと客足が遠のく。

物部は、辰巳に札を出させ、ミラクル9の専用時間にした。要は『貸し切り』だ。

「徹は、イジメに遭わなかったか?」

「逢いました。父の仕事は親族は知りませんでしたが、母は警視でしたから。うっかり叔母が授業参観の時、話したんですね、父兄に。」

「で、『なんだよう、逮捕する気か?』ってか。」

「え?」

「想像。当たってたか。昔から、いじめっ子のやることはパターンが決まっている。」

「僕は、ちょっと違いますね。」と、敬吾が発言した。

「どう違ったんだ?」と、良が身を乗り出した。

「運動会の時、母が投げちゃったんです、魔球を。」

「ああ、あかりちゃんは、EITOで魔球が役に立ったって言ってたな、愛宕氏。」

いつの間にか、愛宕警部が立っている。

辰巳がコーヒーを運んだ。

「あかりちゃんは、みちるの後輩でね。警察学校の。特に仲が良かったらしい。理事官も頭抱えるほどの、はっちゃけぶりだったけど、先輩が鍛え直させて、シュータの名手になった。再会して驚いたよ。じゃ、君は、魔球投げてとか言われたんだね、敬吾くん。」

「はい。僕は下手っぴだからって言っても信じて貰えなくて。」

「で、どうしたの?」と今度は継男が身を乗り出した。

「野球部、辞めました。母も父も反対しませんでした。お祖父ちゃんもお祖母ちゃんも、自分の道は自分で開けばいいんだって言ってくれて。」

「成程な。みんな自由に生きればいいことさ。聞いた事あるだろうけどさ、大人の世界でもイジメはあるんだ。」

「自分をしっかり持つこと、だよね?マスター。」

「健太郎も言う様になったね。さすがリーダー。」と物部が褒めると、美和子が「あれ?リーダーは、おさむじゃ無かったの?」と揶揄った。

「まあ、私と将来結ばれれば、リーダーでなくてもいいけど・・・おさむ、そのメール、まさか?」

「うん、ケイトリンだ。時間予約しているらしい。15分毎に来る。」

「「「「「「「「「「「「15分???」」」」」」」」」」」」

「地獄だ。」と、悦司が言い、女子がブーイングした。

「誰?」と通るが言い、健太郎が簡単に説明した。

「もう、大人の世界だ。」と徹が言い、泰子と栞が口の紅茶を吹き出した。

 

―完―

 

============== 主な登場人物 ================

物部満百合(まゆり)・・・物部一朗太と栞(しおり)の娘。

久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。

大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。

福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。

依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。婚約した継男には、厳しい。

服部千香乃(ちかの)・・・服部源一郎とコウの娘。

南原未玖(みく)・・・南原龍之介と文子(ふみこ)の娘。

山城みどり・・・山城順と蘭の娘。良のカノジョになった。

愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。

 

南出良(みなみでりょう)・・・転校生。千香乃と同じクラス。みどりのカレシになった。

片山継男・・・一輪車大会で、悦子と争った。今はカレシ。悦子と婚約したばかりだが、頭が上がらない。母親が病院の事務員をしている。

 

物部一朗太・・・喫茶店アテロゴのマスター。満百合の父。

物部栞・・・喫茶店アテロゴのマダム。満百合の母。

 

辰巳一郎・・・アテロゴのウェイター。

辰巳泰子・・・アテロゴのウェイトレス。

 

愛宕寛治・・・丸髷署警部。悦司の父。

原田美和子・・・原田正三の娘。

筒井徹・・・筒井隆昭と新里あやめの息子。小学6年生。

井関敬吾・・・井関五郎とあかりの息子。

 

 

 

 

 

 

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