進め!健太郎   作:クライングフリーマン

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「俺、ケイトリンがいるのかと思って、キョロキョロしちゃった。」と、悦司が言い、「似てた似てた。」と健太郎と良と継男が囃した。


97.偽ケイトリン

 

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

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==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==

 

午後3時。喫茶店アテロゴ。

雨は止みそうにない。台風が接近しているから、「貸切」ではあっても、早仕舞いの予定だ。

「俺、ケイトリンがいるのかと思って、キョロキョロしちゃった。」と、悦司が言い、「似てた似てた。」と健太郎と良と継男が囃した。

「もう、健太郎くんまで。私、何とか言い返したかったのよ。」と千香乃が言い、「みんな気持ちは同じだったよ。」と、みどりが言い、未玖が頷いた。

満百合とめぐみと悦子も笑っている。

「まあ、ケイトリンは認めたくないけど、千香乃はよくやったよ。」と、美和子も褒めた。

「根っこが、あの国の思想だからね。論理的に諭しても言うこと聞かない。筒井さんも言ってた。」

「え?そうなの?俺、初めて聞いた。」と、徹が言った。

「ずうっと、闘ってるじゃない?幹部の『幹』や『枝』が日本人だと、まだ理屈は通るけど、あっちの民族だと融通が効かないらしいよ、徹。例えば、今日、雨降ってるじゃない?小雨じゃなく、大振り。」

「はい。相手が日本人だと、順延しようと言ったら応じるのに・・・。」

「そうでないと、ダメだ、逃げるのか。それとも負けを認めるのか。負けても逮捕するのか!!!!!卑怯者!!・・だろ?」

物部が割って入った。

「ケイトリンの親も、苦労したんだよ。大文字が前線から退いてから。」

「僕の為に、指令塔に専念したんだよね。」と、おさむは応えた。

 

「そろそろ、お開きにしましょ。皆、バスに集まって。送って行くから。」

 

小説だと、この後事件か事故に巻き込まれるところだが、幸い皆、台風の前に帰れた。

おさむは、物部に「無事帰還」とメールした。

その後すぐ、ケイトリンから電話が入った。

「超能力?驚いたよ。」

「ハリケーンは?タイフーンか。」

「これからだよ。」

学が、台所で笑っていた。

 

―完―

 

============== 主な登場人物 ================

物部満百合(まゆり)・・・物部一朗太と栞(しおり)の娘。

久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。

大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。

福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。

依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。婚約した継男には、厳しい。

服部千香乃(ちかの)・・・服部源一郎とコウの娘。

南原未玖(みく)・・・南原龍之介と文子(ふみこ)の娘。

山城みどり・・・山城順と蘭の娘。良のカノジョになった。

愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。

 

南出良(みなみでりょう)・・・転校生。千香乃と同じクラス。みどりのカレシになった。

片山継男・・・一輪車大会で、悦子と争った。今はカレシ。悦子と婚約したばかりだが、頭が上がらない。母親が病院の事務員をしている。

 

物部一朗太・・・喫茶店アテロゴのマスター。満百合の父。

物部栞・・・喫茶店アテロゴのマダム。満百合の母。

 

辰巳一郎・・・アテロゴのウェイター。

辰巳泰子・・・アテロゴのウェイトレス。

 

原田美和子・・・原田正三の娘。

筒井徹・・・筒井隆昭と新里あやめの息子。小学6年生。

大文字学・・・おさむの父。小説家。

井関敬吾・・・井関五郎とあかりの息子。

ケイトリン・ギルバート・・・なぎさとロバートの娘。

 

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