======== この物語はあくまでもフィクションです =========
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==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==
午後3時。喫茶店アテロゴ。
雨は止みそうにない。台風が接近しているから、「貸切」ではあっても、早仕舞いの予定だ。
「俺、ケイトリンがいるのかと思って、キョロキョロしちゃった。」と、悦司が言い、「似てた似てた。」と健太郎と良と継男が囃した。
「もう、健太郎くんまで。私、何とか言い返したかったのよ。」と千香乃が言い、「みんな気持ちは同じだったよ。」と、みどりが言い、未玖が頷いた。
満百合とめぐみと悦子も笑っている。
「まあ、ケイトリンは認めたくないけど、千香乃はよくやったよ。」と、美和子も褒めた。
「根っこが、あの国の思想だからね。論理的に諭しても言うこと聞かない。筒井さんも言ってた。」
「え?そうなの?俺、初めて聞いた。」と、徹が言った。
「ずうっと、闘ってるじゃない?幹部の『幹』や『枝』が日本人だと、まだ理屈は通るけど、あっちの民族だと融通が効かないらしいよ、徹。例えば、今日、雨降ってるじゃない?小雨じゃなく、大振り。」
「はい。相手が日本人だと、順延しようと言ったら応じるのに・・・。」
「そうでないと、ダメだ、逃げるのか。それとも負けを認めるのか。負けても逮捕するのか!!!!!卑怯者!!・・だろ?」
物部が割って入った。
「ケイトリンの親も、苦労したんだよ。大文字が前線から退いてから。」
「僕の為に、指令塔に専念したんだよね。」と、おさむは応えた。
「そろそろ、お開きにしましょ。皆、バスに集まって。送って行くから。」
小説だと、この後事件か事故に巻き込まれるところだが、幸い皆、台風の前に帰れた。
おさむは、物部に「無事帰還」とメールした。
その後すぐ、ケイトリンから電話が入った。
「超能力?驚いたよ。」
「ハリケーンは?タイフーンか。」
「これからだよ。」
学が、台所で笑っていた。
―完―
============== 主な登場人物 ================
物部満百合(まゆり)・・・物部一朗太と栞(しおり)の娘。
久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。
大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。
福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。
依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。婚約した継男には、厳しい。
服部千香乃(ちかの)・・・服部源一郎とコウの娘。
南原未玖(みく)・・・南原龍之介と文子(ふみこ)の娘。
山城みどり・・・山城順と蘭の娘。良のカノジョになった。
愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。
南出良(みなみでりょう)・・・転校生。千香乃と同じクラス。みどりのカレシになった。
片山継男・・・一輪車大会で、悦子と争った。今はカレシ。悦子と婚約したばかりだが、頭が上がらない。母親が病院の事務員をしている。
物部一朗太・・・喫茶店アテロゴのマスター。満百合の父。
物部栞・・・喫茶店アテロゴのマダム。満百合の母。
辰巳一郎・・・アテロゴのウェイター。
辰巳泰子・・・アテロゴのウェイトレス。
原田美和子・・・原田正三の娘。
筒井徹・・・筒井隆昭と新里あやめの息子。小学6年生。
大文字学・・・おさむの父。小説家。
井関敬吾・・・井関五郎とあかりの息子。
ケイトリン・ギルバート・・・なぎさとロバートの娘。