廃人がダンまち世界に行くのは間違っている   作:沸騰

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戯言

 俺はノースティリスの冒険者ほど善意の塊のような存在はいないと思っている。

 おっと、ここでelonaをやっている、若しくは知っている人からふざけるな、寧ろ悪意の塊だろ!グウェンちゃんを食べるな!脳が機械になってるやつがなんか言ってるよ~ゲーム内で出来る=やっても良いことじゃねえんだよ等々の罵倒の言葉が湯水のごとく溢れるだろう。あとゲーム内で出来ることは=やって良いことだろふざけるな。

 では言葉を変えよう。例えばだがペットが死んだとしよう。俺は悲しむ。これ慈愛の心ね。

 

 つまりノースティリスの冒険者、引いては俺は慈悲の心の塊で出来ているということだ。しかも現代人の感性まで付いてくるんだから最早俺は聖人だろう。称号もそう言ってる≪まさに善人≫。

 

 

 フィート『貴方は罪悪感を感じない』

 

 

「まあ何が言いたいかというと。俺は悪くありません」

「それでは話は牢獄で聞きます」

 

 今の状況を説明するために30分ほど時間を巻き戻させてもらおう。

 

 

 朝。気持ちの良い少し冷たい湿気を感じて呼吸するごとに清涼な空気が肺を満たす。朝露が草木に纏わりつくくらいの時間帯から俺とクラネル君は訓練を開始した。

 俺がやっているのは見切りの練習とそれに並行して俺にナイフを当ててみろと言うものだ。組み手と置き換えて貰って相違ない。俺がクラネル君に『みねうち』でナイフを振るうのでクラネル君は避けて俺にナイフを当ててくれと言うものだ。

 

「勿論俺はハンデとしてクラネル君の半分くらいの速度で動く。大体80くらいだな」

「ロミアスさんって速度ってよく言いますけど、そんなに変えられるものなんですか?」

 

 速度。elonaの世界で最も重要なステータスは何ですか?と聞かれたら10人中100人は速度と答えるレベルで大切なステータス。実際にRTAでは初期速度が700あるクイックリングか500ある猫の神が最速になるだろう。

 elonaを知らない人に伝えると自キャラの速度が100で敵キャラが1000だと相手は10回行動してくるようになる。と言うと伝わるだろうか。

 

「俺もそれ気になってたんだけど何とかなるっぽい。元のゲームで可変機能あったらなぁ……聖枷とか付けなくてよかったんだけど」

「は、はぁ……」

 

 そう、俺は何と自分で速度を操れるようになっていたのだ。これは革命である。だって俺の通常速度40万くらいあるから可変できないと普通に会話がままなら無くなる。まあ店員とかに話してたのでゲームでも可変自体はできていたのだろう。システム的に出来なかっただけで。

 

「んじゃ、どうぞ」

「すぅ……っはい!」

 

 訓練描写は割愛。みねうちは思ってたよりも描写できないアレだったとだけ言っておこう。クラネル君的には痛みはそんなに無いらしい。俺がめっちゃ綺麗に切ってるからだと思う。そして何度もジュアの癒しで回復させてみねうちしてを繰り返している。だんだん俺の速度遅くして今や20の速度で訓練している。

 

 そしてその訓練を【ガネーシャ・ファミリア】の面々に見られてしまった。俺が短剣でクラネル君をズサっとやった瞬間をだ。俺とクラネル君とついでに周りの草木もみんな真っ赤に染まっている。

 

「確保おおおおおお!!!!」

 

 青い髪の女性の声が高らかに響いた。

 明らかにドン引きしながら武装した4、5人の冒険者たちが俺に武器を持ってやってくる。彼らが俺に向かってくるので俺はとある記憶が想起されてしまった。

 

*ガード!ガード!*

*うみみゃああ!!!*

 

 エヘカトルペットにして行動ガンガン行こうぜにするとうみみゃあされて怠かったんだよな。

 と、想起していたら俺の短剣が彼らの心臓を穿つ1アクション前だったのでびっくりした。あぶねえ殺す所だった……いやでも一回くらい殺してみたいんだよなぁ……コレは後学の為なんだが、復活が機能するか試したい……いやーでもダメだよなぁ……殺してえんだけどなぁ。

 いや、俺は善のノースティリスの民。そんな罪のない人を殺すことなどそんなに無い。ふうと冷静になった俺は名残惜しくも短剣を仕舞い込んでクラネル君を回復させて俺は恭しくも敬虔な使徒のように手を上げて無罪を証明する。

 

「俺は無罪です」

「現行犯だ」

 

 俺はクラネル君の無事を確かめさせて俺が如何に平和を愛しているかを語った。出しやすいのに1翻付いてお得だよね。タンヤオ絡めれば跳満も夢じゃないし。

 で、今に至る。

 

「なるほど、貴方はこの子の師匠で、あくまで訓練をつけていただけだと」

「あ、あの……ロミアスさんは悪くなくって、僕が元々言い出した事ですし」

「被害者は犯人を庇っている……と」

 

 俺が加害者と?いやまあ加害はしてるか。認めよう。現場検証が進められてクラネル君は血で真っ赤に染まっているが怪我がないことで俺はようやくお咎め無しになった。

 

「先ほど宙に舞った少年のアレが見えたのだが……」

「回復魔法使えるので」

「……切断すら治す回復魔法を超短文詠唱で、か……頭が痛くなるな」

「それで、【ガネーシャ・ファミリア】の方々がどうしてここに?」

「……神ヘスティアから話は聞いていると思いますが、貴方のスキルについてです」

 

 ふむ、何も聞いてないな……いやまあ分かるけどね?多分昨日の宴でヘスティア神が俺が光の柱を出したって言ったんだろう。

 さて、そういうのは青髪青眼の女性、確か【ガネーシャ・ファミリア】の団長シャクティ・ヴァルマだったか。レベル5だったか。

 

「ああ、成程。遅くなりましたがロミアスと申します」

「シャクティ・ヴァルマです。申し訳ありませんが嫌疑が嫌疑の為我らが主神、ガネーシャの御前で宣言して頂きたい。」

「……それは良いのですが、お時間は宜しいので?」

「寧ろ早急にお願いしたい……この忙しい時期に主力メンバーを外されるのは此方としても不本意であるため」

 

 ヴァルマさんは心底頭が痛そうに手で押さえている。ああ、『怪物祭(モンスターフィリア)』か。そういえば酒場で酔っ払ったゴミどもが話してたな。何故かしきりに俺を誘ってきたのでガン無視したのだが……アレは【ガネーシャ・ファミリア】が主催で開催日は2日後か……そりゃあ頭も痛くなるか。まあ俺としてもクミロミ様あの場で殺してませんよっつって祈るだけで良いのでかかって1時間程度だろう。うん、とっとと終わらせよう。それがお互いにとって寛容だろう。

 

「ということなのでクラネル君は今日も一人でダンジョンに潜っといてくれ」

「なんだかよくわかりませんが、分かりました。あ、『豊饒の女主人』にはいつ行きますか?」

「うーん……勘なんだが俺今日は遅くまで居る気がするんだよね……明日の夜にでも行くよ」

「分かりました。それじゃあ今日はこれで終わりですか?」

 

 地獄から解放される喜びともうちょっと訓練したかった名残惜しさを感じているような顔でクラネル君は聞いてくる。まあこれで終わりでも良いんだけど……

 

「申し訳ありませんヴァルマ嬢、あと一合だけ宜しいですか?」

「まあそのくらいなら」

 

 さて、最後にクラネル君と同速で切り合う。一応監視もいるのでナイフを当てずに躱して躱して捌いて……甘えたナイフを弾き彼を優しく蹴り飛ばそう。

 

「うおああああああ!!!?」

「やっべ」

 

 クラネル君は10mくらい吹っ飛んだ。まあHP残ってるからええか……

 

「じゃあこれで今日は終わりにしよう。絶望的に前のめりで足元というか脚が疎かだから掬われないように。後腕で振ってるから気を付けないと腕斬り飛ばされるから注意してね」

「はい!」

 

 一応癒してシャワーを浴びるよう言いクラネル君と別れる。

 

「さて、行きましょうか」

「……ええ」

 

 振り向くと微妙そうな顔をした【ガネーシャ・ファミリア】の面々がいた。

 

「どうしました?」

「いや……とある【ファミリア】の稽古風景を思い出しただけだ」

「あの血塗れの練習風景……」

「ワザと怪物進行(パスパレード)を起こして団員を放り込んだり……」

「あの【ファミリア】下っ端すら『勇者(ブレイバー)』クラスとかふざけてんだろ……」

 

 良く分からないがどうやら俺の訓練はここ基準でもやってる【ファミリア】があるようだ。つまり……俺はもっと難易度を上げても良いんだな?成程参考になった。

 

 体を切り飛ばすのは多分その【ファミリア】もやってないんじゃないかな……

 

 

「俺が!ガネーシャだ!」

「……成程」

 

 俺が連れてこられたのは半裸の象の被り物をした筋骨隆々の男が胡坐をかいて座っている建物。そこにはおそらくその建物のモデルであろう神ガネーシャが建物と同じようなポーズをして俺を迎え入れた。

 いや、うーん……どうしようかな、ネタに走ろうかな……いやね。俺も≪ガネーシャ≫なのだ。勿論称号でそう呼ばれているだけだが名乗れるだけの財は持っている。具体的には30GI持ってる多分30京くらい俺は金を持ってる。もっとかもしれんけど兎に角俺はあの世界でだれよりも金持ちだった。だって湯水のごとく出てくるから。俺はプラチナコインだけ欲しかったのだが。

 あと≪バステト≫でもあるし≪アレス≫でもあるし≪アテナ≫でもあるし……ここで神の名乗りしたらどうなんやろ、バグるかな?

 

「俺も!ガネーシャだ!」

「何いいいい!?」

 

 よし、面白そうだし名乗っとこう。ガネーシャ神は顎に手を当てていたがうんうんと納得するように頷くと俺と肩を組みあった。

 

「成程!君もまたガネーシャだ!」

「そうだ!俺が!俺たちが!」

「「ガネーシャだ!!」」

 

 俺たちが笑いながらお互いを讃えるところを死ぬほど疲れた目で見ているどこかの団長がいたことをここに記載する。

 

「この場から一刻も早く立ち去りたい……!」

 

 彼女は口から血を流していた。

 

 

 

 さて、俺がガネーシャ神にあの光が俺のスキルであることと祈りを見せて実証も出来たためこれで終わりと思っていたのだが……

 

「ガネーシャはガネーシャに頼みたいことがある!」

「あの、その呼び方辞めないか?マジで」

「むう!?シャクティ!?では何と呼べば!!」

「ロミアスで良いですよ。神ガネーシャ」

「ガネーシャ了解した!ではロミアス、シャクティを手伝ってやってくれ」

 

 何故か一々ポーズをとりつつガネーシャは俺に話をする。何やら明日までには様々なモンスターを捕獲したいとのことでそれを俺に手伝ってほしいようだ。ふむ……それは別にいいのだが……

 

「待てガネーシャ、捕獲を手伝って貰うということか?私は会場準備などの手伝いだと思っていたのだが、そもそも捕獲は技術が必要だ。ただ痛めつけるだけでは衰弱してしまうし出来るものも出来ん。手伝いになるか疑問だな」

「ああ捕獲……まあ多分できます。何回もやったことあるので」

「……ガネーシャ」

「ロミアスは嘘をついていないぞ!」

 

 懐かしいものだ……テイムとは少し違うがエヘカトルを200回くらい倒して人体錬成したりジュアを400体くらい倒して人体錬成したり、『うみみゃあ』遺伝のためにエヘカトルもつ抜きしたり『分解術』遺伝のためにマニ様もつ抜きしたり、後普通にベル育成したりかたつむりを速度低下武器装備させて育成したりリトルシスターに手を生やして13手ペットを生成したり……あいつらは今何をやっているのかな……毎回間違えてならくに連れて行ってメテオで粉々にして嫌われてたっけ、懐かしい……でも最終的に仕事任せるペット育成するまでがペット育成だからな……ふふ、バブル君(友好度:天敵)元気かな。

 

「……わかった。正直唯でさえ時間がないのにこんな事に付き合わされたんだ。付き合ってもらおう」

「よろしくお願いします。ヴァルマ嬢」

 

 そういうことになった。

 

「それでロミアス、貴方の到達階層は?」

「7階層」

「冗談は良い、それで?」

 

 冗談ではないのだが……いや俺がどれだけ潜れるかだろう?正直どこまでも潜れそうなんだが、まあ適当に30とかで良いか?でもなぁ……こういうのボロが出るんだよな。

 

「いや、本当です。俺はオラリオに着いてまだ4日程しか経っていないので」

「成程、先ほどの訓練からレベル3はあると思っていたが……オラリオ外でレベルアップをした……?あり得るのか?」

「いえ、レベルも1です」

 

 俺と彼女の間にできる隙間。何というか心の壁というか、ああこいつ私を揶揄ってんだなと思われてそうな目線となんだコイツって感じに距離を置かれてしまう。俺、ホントの事しか言ってないのに酷くないか?

 

「まあ、話したくないという気持ちもわかる。ただでさえスキルの一つを私たちに見せているわけだしな。不公平であったか、済まない」

「ああいえ、別に……」

 

 

 

 

 道中、ヴァルマさん達と一緒にバベルの塔へ向かっている際に。俺たちは恋バナしていた。

 

「で、どうなんだよ……」

「え、え~?俺に聞いちゃいますか?実はとある酒場のウェイトレスに……」

「そういえばお前あの花屋の娘に気があるって――」

 

 ワイワイガヤガヤしているとヴァルマさんからめっちゃ強い眼光が飛んできた。男たちはビシッとした。俺たちの絆が深まったような気がした……

 閑話休題。そして今俺たちは11階層に来ています。何でもシルバーバックというでけえ猿を捕まえるようだ。それは……ゴリラでは?上層の11階層あたりに出現する、銀色の毛をしたゴリラの様なモンスターで巨体を生かした怪力によるパワー戦法を得意としており、『グゴオォォ』と鳴くらしい。それは……ゴリラでは?

 本来ヴァルマさん達主力組は本来もっと深い階層で凶悪なモンスターを捕まえなくてはならないようでさらに深くに居る仲間たちと合流するためにここで別れるらしい。律儀にも俺をこの階にいる【ガネーシャ・ファミリア】の眷属と合流させてから彼女たちとは別れた。

 

 そして隊長さんと出会い自己紹介をする。

 

「神ガネーシャから手伝ってくれと言われたので手伝いにきました。ロミアスと申します」

「ああ、団長から話は聞いてるよ。何でもレベル3並みに強いんだって?よろしく。俺はレベル2なんだ」

 

 ガネーシャのあのお面を付けた雰囲気快活そうな男性が俺を見てニコっと笑う。俺も笑う。貴方の笑顔は優しい。

 

「くぅ!?超イケメン!!マジか強くて顔もいいとかこの世厳しすぎるだろ……」

「隊長が膝を折った!」

「まあいつもの事か……」

 

 ここに居るやつら全員あのお面つけてるな……ガクッと項垂れる様を見せるがこんなのでも今のクラネル君よりまあまあ強いな。ということはクラネル君は今レベル1の後半くらいの強さかな?

 

「そう言えば、捕まえるモンスターって強い方が良いんですか?観客に見せるんですよね?」

「あーそうだな。確かに体が大きいとかあった方が良いかもしれない。そっちの方が観客も調教(テイム)成功時に凄さが伝わるだろうし」

 

 おー成程。じゃあ俺あれやってみたかったんだよね。強化種作ってみよう。魔石100個くらい食わせれば良いんかな?あと、このメンツにちょっとモンスター嗾けてみようかな。どんな対応するのか知りたいし。俺はサモモを無言で使いながらとりあえず40匹くらいのモンスターに襲わせてみることにした。おお、流石に種類も豊富だ。

 

「な、なんだ!?こんなにモンスターが大量に出現するなんて、異常事態(イレギュラー)か!」

「ヤバそうなら俺が介入するので一旦どんなふうに倒すか見ても良いですか?」

「は?」

 

 結果的に言うと流石にS級の【ファミリア】というべきか所々ヤバそうなところはあったがそれでも俺が20体受け持つと見る見るうちに殲滅していった。成程この人たちは集団で20体受け持つのがギリか。

 

「ロミアスさん、助けてくれてありがとうございます……でも一言言っていいですか?」

「はい」

「もっと早く助けてくださいよぉ!!しかも一瞬で倒して後は俺たちの戦い見てるだけだったし!」

 

 ガチギレだ。いやガチギレ2歩手前か。俺がなんかあったら介入する気でいたのが解ってるのかギリまだガチギレじゃない。まあまあと宥めて俺はモージアティーを渡す。

 

「えっこれどっから出したの?」

「まあまあ」

「なんか色合いがグロい……」

「まあまあ」

「緑色の飲み物ってなんでこんなに気持ち悪いんだ……」

「まあまあ」

 

 飲ませたら絶賛したので俺の勝ちです。ペットフォン見てみるが、ふむ変化の幅は対して変わっていない……というかクラネル君の方がelonaの方のステータスたけえな。謎だ。

 

 

 その後は普通にシルバーバックを見つけて普通に魔石喰わせて強化種にして普通にぶちのめして檻の中に入れて1層に運んでお疲れってことになった。報告は俺達でやっとくわ~と言ってくれたためお言葉に甘えることにした。布をかぶせると出せと言っているように大暴れするシルバーバック君は俺を見るとガチで大人しくなるので俺なんかしたんだろうかという気分になる。魔石食べさせてあげたしみねうちしただけなのに……しんぱいごむよう!

 

 

 

 翌日、久しぶりにクラネル君と一緒にダンジョンへ潜ることになり8階層でキラーアントやニードルラビット合計20体と遊んでいるクラネル君だった。

 

「うわああああ!!し、死ぬ!」

「今日は回復なしでやってみよう」

「うぇえ、もしかして本当に殺す気ですか!?」

 

 うーん、でもクラネル君こんくらいのモンスターなら多分倒せるよな……もうちょい追加するか?

 

「わ、忘れてた!ロミアスさんと一緒にいた方が!危ない!!」

「サモモ」

「なんでなんで!なんで今追加するんですっか!やっと半分倒したのに!!」

 

 今日もダンジョンに楽しそうな声が響いていた。帰り道に檻に入ったモンスターが居たので俺がちらっと顔を見せると全モンスターが微動だにしなくなった。可笑しい……俺は動物に好かれるはず……

 

 

 

 

「申し訳ありませんでした!」

 

 そして『豊饒の女主人』にて、エレアの人から先日頭に血が上り剣を向けたことを謝罪された。

 

「クラネル君を一人でダンジョンに行かせたのも許してくれてよかった……」

「いえ、それは別です」

 

 別だった。

 

「ダンジョンでは何が起こるか――」

「はい、お待ちよ!」

 

 その後もエレアの人からダンジョンの危険性をくどくどと話されてミアさんから頼んでないし待ってない品々がやって来るのだった。どうやら先日クラネル君の分も俺が処理したことで俺が特大の大食漢扱いされているらしい。

 餓鬼君、今は君が恋しい……(友好度:天敵)




elona豆知識
餓鬼
最高のペット。現状恐らく唯一PLを飢餓状態に出来る能力を持っている
elonaの食事効果は空腹値が餓死状態であると高く、お腹が膨れている状態ではそこまで高くない為PLの速度を下げて餓鬼たちに何度も飢餓の手を使わせることでいつまでも最高効率で食事をすることが可能である。この餓鬼君を四方八方に並べることを餓鬼浴と言いelonaプレイヤーの伝統的な主能力の上げ方である。
尚敵対しないと飢餓の手をしてくれない為必然的に彼らの友好度は下がる。
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