今回主人公は登場しません!
児玉ゲンがなぜ自主退学に至ったのかというエピソードです!
とある生徒がゲヘナ学園に入学した。その生徒は風紀委員会でメキメキと名声と実力を上げ、いつしか知らない者はいないほどになった。
任務成功率100%、戦いでの勝率100%(空崎ヒナとの模擬演習を除く)
そしてなにより、『風紀委員長の負担を50%軽減した』という功績が一番であろう。
戦いを見た者はその圧倒的かつ無駄のない指示を見て、芸術的とたたえる者もいた。
圧倒的な指導力、戦闘センス、戦術眼、観察眼……
いつからか、その生徒は
ゲヘナの軍神
と呼ばれるようになった。
今回の任務も簡単だったな。
「今回の制圧も圧倒的でしたね! さすがは軍神様です!」
軍神とは呼ばれているものの、あまりその呼び方は好きではない。
あの人に比べれば私なんて……米粒程度だ。
「その呼び名は恥ずかしいからやめておくれ! 顔に火がつきそうだよ……それはそうと、委員長には報告した?」
「えぇ! バッチリ報告しておきましたよ! すぐに制圧したって!」
「……もっと詳細な情報を報告しといてよ。被害状況とか騒動起こした生徒の詳細とかさ。もう……私自身が報告に行くから、皆はしっかりと休んどいてくれ」
「「はッ!」」
~少女移動中~
委員長に報告する内容を考えながら歩いていると……前から私の大嫌いな声が聞こえてきた。
「キキキ! これはこれは軍神様じゃないか」
「……何か用ですか? 羽沼議長。今は忙しいので後にしてください」
当たってほしくなかった、さっさと報告して帰りたかったのに……
だから直接報告するのはいやだったんだ。こいつとエンカウントするから
「このマコト様が直々に話してやってるのに、嫌そうな態度だな! だが、そういう所を気に入ってるんだ。風紀委員会なんぞやめて万魔殿に来ないか?」
はぁ……またその話か。
「そのお話はずいぶん前に断ったはずです。私の気持ちは揺るがないので、何度も勧誘したって無駄ですよ。あぁ、そうそう……
今度”風紀委員会なんぞ”なんて台詞吐いたらそれ相応の対応をさせていただくので……覚悟しといてくださいね。」
「ッ!」
その瞬間、殺意と威圧が混じった感覚を羽沼マコトは感じた。
「それでは、失礼します」
委員長の下にいくために再び歩き出したとき、微かに声が聞こえた。
「ちっ、奴が万魔殿に入れば……この学園の勢力図は一気に変わるのだがな」
アホが……
私が風紀委員会を辞める時は、この学園を辞める時だ
コンコン「どうぞ」
「失礼します、空崎ヒナ委員長。児玉ゲン、ただいま報告に参りました。……あ、横乳もいたんだ」
「誰が横乳ですか! 私には天雨アコという立派な名前g「アコ、静かに」「はい! 」
こいつ……それでいいんか。
ま、ちゃっちゃと報告しちゃいますか。
〜少女報告中〜
「……と、報告は以上です」
「お疲れ様、最近出突っ張りでしょう? ゆっくり休んでちょうだい」
「ヒナ委員長だって、しっかり睡眠取れてますか? 睡眠の軽視は戦闘に響きますよ」
「えぇ、あなたのおかげで前よりもしっかり寝れているわ」
この人は放っておくと仕事ばっかりするんだから……
この前5徹って聞いた時はさすがに引いたぞ。
てか、横の横乳の圧……というか悔しがりすぎだろ、泣くほどか?
「それでは、失礼しました」
さてと、久々にゆっくりできそうだし、どこか出かけにでも行こうかな〜
空崎ヒナside
「それにしても、毎回報告を聞いていても信じられないわね」
「私もそう思います。毎回毎回敵味方あわせて負傷者0人、一体どうやって鎮圧しているのか……甚だ疑問です」
「争いを好まない彼女らしい戦績ではあるけど……一体、どうやっているのかしらね」
彼女と私の明確な違いね。
彼女は血を好まない、平和主義であるということ。
「しかし、彼女には"あのこと"を報告しないのですか?」
ただ、一つ問題があるとすれば……
「彼女が担当した任務で逮捕された生徒の再犯率が100%であること……その生徒達の対応を全てヒナ委員長が対処していることを……」
「アコ」
「……」
「そのことは絶対に公にしないで、これは私とアコの秘密」
「わかりました!!!!!」
彼女の考えはこの学園では、平和主義すぎる。
休みをもらったのはいいが、特にすることもないなぁ。
銃の点検もするか~……ん? あそこにいるのは。
「お! ゲンじゃないか!」
「イオリじゃないか。こんなところほっつき歩いてどうしたんだ?」
「暇つぶしだよ、どっかの誰かさんが全部蹴散らしちまったからな」
まぁ、今日ある任務は全部私がやったからな、ほかの風紀委員は暇になるよな。
「……なぁ、ちょっといいか?」
「イオリが私に質問なんて珍しい、明日は雪でも降るかな?」
「噂で聞いたんだけどさ、入学初日にヒナ委員長に喧嘩売ったって本当か? 」
スルーされた……てか、誰が流したんだそんな噂。
「本当だよ。入学初日に喧嘩売って、ボコボコにされた」
そう、この噂”事実”である。
「少し、昔話をしよう」
その時の私は、敗北というものを知らなかった。
どんな奴であろうと倒せた。私より強い奴はいないと思っていた。
まさに、井の中の蛙を体現したかのような性格であった。
だがあの日、私の考えはひっくり返された。
入学初日、この学園で一番強いやつをだせ! と暴れた結果……
ヒナ委員長が現れ、そこからはもうボコボコ
人生の中で初めての敗北であった。
悔しかった、惨めだった、自分の弱さに腹が立った。
同時に、この人に憧れた。この圧倒的な強さに、圧倒的カリスマに。
この人の下で働きたい、この人に認められたいってね。
「未だにヒナ委員長だけには勝てないんだよねぇ。いつか勝てるようになりたいね!」
(勝てないって言っても肉薄はしてるんだよなぁ)
その日は静かに終わった。
波乱が始まる前の静けさが如く、静かであった。
はてさて、いったい何が起こるのか。
ちゃんとキャラクターの口調が再現できているかが不安です。
後編が終わり次第、主人公と絡ませます。
☆10 あるぬんさん
☆9 Hizさん、H.H.さん
評価ありがとうございます!
学園創立までダイジェストで行く?
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ダイジェストでいこう!
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いや、じっくりやってくれ!