アビドス復興物語
「おーらーい、おーらーい、ストップストップ!」
「おい、木材まだかぁ!!!」
「やれやれ、訓練が終わったかと思えば建築作業手伝うはめになるなんて……」
「いいじゃんか特別手当もつくし、良い運動にもなる」
「訓練で十分してるっつーの!」
アビドスの土地を澁澤が買収してから大きく変わった。というのは前回述べた通りだ。そこの建設は大和帝国学園の兵士を派遣して行われている。もちろん行けば特別手当がもらえる……と同時に訓練をサボれるので、すぐに定員は埋まった。
「皆さん、おはようございます♪」
「おー、ノノミちゃんじゃないか。今日も朝早くから偉いねぇ」
「いえいえ、皆さんも朝早くからお疲れ様です⭐︎」
「おーい、おじさん臭くなってんぞー。1歳ぐらいしか歳変わんねぇだろお前」
この工事現場唯一の癒しである。
「これだけ重労働だとおじさん臭くもなるわ……」
「やれやれ……ノノミちゃんもわざわざ毎朝挨拶しにくるなんて律儀だねぇ」
「皆さんのおかげでアビドスの活気が戻ってきたんです……せめて、挨拶ぐらいしないと」
((良い子だ……!!!))
「ノノミちゃん、時間大丈夫か?」
「あ!? わたしそろそろ行かないと! ……あ、そうだ! これ差し上げます」ギュ
((うお……柔らか))
「お仕事頑張って下さいね⭐︎」
握られた手を見ると、そこにはやさしさが沁みる飴ちゃんが
「……俺、この日のために生きてたのかな」ツゥー
「泣くほどかよ!? ……まぁ気持ちは分からんでもないが」
ここの現場はとある隊員の活躍で完成よりも1週間早く終わったそうな
吉田カゲの報告
「どうだね? アビドス高校での生活は」
『はい! とても順調でみんなお利口さんです〜♪』
「そうか……それなら派遣した甲斐があるよ」
皇はカゲに一つ宿題を出していた。それは学校生活の様子を夜に報告することだ。まぁ定期連絡のようなものだ。
『ただ一つ問題がありまして〜……』
「なに?」
『小鳥遊ホシノちゃんが顔を合わせて喋ってくれないんですよ!』
「あ〜……まぁ警戒してるんじゃないか? あんなことあったし」
『警戒というよりもなんだが表情が暗くなるんですよ』
「うーん……ちょっとスキンシップ増やしてみたら?」
『というと?』
「ほら、ギュッと抱きしめるとか……」
『なるほど……』
「あ、今のは比喩で『わかりました! やってみます!!』ガチャン! ……ちょ!?」
「……やらかしたかも」
皇ミコトは天を仰いだ。
翌日、案の定思いっきりビンタを喰らったという報告を聞いたとさ
「誰が全員いる目の前でやれつったよお前」
『えぇー!?』
「なんで驚いてんだお前な」
プルルプルル……ガチャ
「はい、こちら大和帝国学園経理・経済部髙橋キヨですが」
『久しぶりね、髙橋キヨ』
「……調月リオ会長? 一体何用でしょうか」
『貴方達が頼んでた代物、完成したわ』
「……」
「あれはエンジニア部に頼んでいたはずですが……なぜ貴方が連絡を?」
『あのプロジェクトはミレニアムと大和帝国学園の友好関係を高めるもの、私が報告する事に違和感は無いはずよ』
「……とりあえず、明日こちらから師団長を派遣いたします」
『それともう一つ、C&Cの……』
「それでは」
ガチャン!!!
「はぁ〜……船阪チヒロ、小沢ナオ、至急経理室まで来てください」
わたしはあの学園が嫌いだ。いや、嫌いは言い過ぎか
アイツが最後に言おうとしたこと……あんな黒歴史、もうゴメンだ
次章 怪物少女と快速少女に花束を
セリフの前に名前をつけるべきか
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つけてほしい!!
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邪魔だからいらない