我等!無敵ノ大和帝国学園ナリ!   作:三俣

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運命の出会い②

「ホントにこの人達大和帝国学園の師団長なのかな……」ヒソヒソ

 

「わかんない……けど、本当なら次のゲームのモデルに出来るかも!」ヒソヒソ

 

「お姉ちゃん……もし本物なら私達痛い目じゃ済まないことになるよ……」ヒソヒソ

 

『全部聞こえてる……』

 

「全部聞こえているにゃ」

 

「「!?」」

 

大和帝国学園、キヴォトス四大学園のうちの一校である。しかし内情は表には一切公表されておらず、どんな学生がいるのかすら表立っていない。容姿は勿論、年齢・使用武器・特性など、それら一切の情報も不明。軍事学園の特性上仕方ないことではあるが、ネームバリューが大きい(少なくとも誰でも聞いたことはある)のにここまで秘密主義的なのはキヴォトスでも例を見ないだろう。

 

秘密主義すぎるため根も葉もない噂がキヴォトス全体で広まっている。大和帝国学園を探ろうとした者は消される、大和帝国学園の№三は元トリニティ・ゲヘナの有力者をヘッドハンティングした、大和帝国学園のスパイがそこら中にいる……etc。信憑性はともかく、どの噂も本当か嘘かを確かめるすべは無いため、キヴォトスで語られる都市伝説は殆どが大和帝国学園に関連するものだと思っている人も多いらしい。

 

これらに説明を考慮すると、才羽姉妹の反応というのは誇張でも何でもない。目の前に自称大和帝国学園所属、しかも十人しかいない師団長が二人いる状況なのだから。

 

「まぁその反応も無理ないにゃ」

 

『私とナオも名前と姿公開してないしね』

『あと、そんな堅くならなくていいよ。私たちもそっちの方が話しやすいし』

 

「そうにゃそうにゃ! 今なら答えられる質問何でも答えてあげよう!!!」

 

「本当に!?」

 

「ホントよホント、小沢ナオ嘘つかないにゃ」

 

こうして、目的地の教室につくまで才羽姉妹による大和帝国学園師団長質問コーナーが始まった。

 

「じゃあ、大和刀って今持ってるの?」

 

『うん、今もしっかり持ってるよ』

 

「え? 一体どこに……」

 

『仕方ないな。特別に見せてあげよう』

 

すると船阪は何もないようにみえる背中に腕を伸ばし、カチッとスイッチを入れた。その瞬間、今まで見えていなかった大太刀が姿を現した。

見た目は創作物などで見られるシンプルなデザインで別に特別なデザインはされていない。

ただ、滅茶苦茶でかい。船阪チヒロの身長は百九十センチあるのだが、明らかに身の丈以上のサイズだ。刀というよりか鉄の塊と言われた方が納得するだろう。

 

「す、すごい!!! すごい!!!」

 

「これが世界に十四刀しか存在しない大和刀の1つ……」

 

『大和十四刀大太刀「暴力」。戦闘で使うとき以外は光学迷彩で隠してあるの。ほら、色々目立つと面倒だからさ』

 

「おっきい……」

 

『うん、大和刀の中では一番大きい刀だよ。まぁ、切ると言うよりか潰すって感じで使うけど』

 

「小沢ナオさんの大和刀は……」

 

「あ~……ナオのはちょっと特殊な大和刀だから今は見せることが出来ないにゃ」

 

「ねぇねぇ! 大和刀にもいろんな形があるの?」

 

『うん、人によって全然違うよ』

『普通の形もあるけど、扇子の形をしてる大和刀とか小太刀と太刀がひっついてて分離できる大和刀とかいろんな大和刀があるよ』

 

「ふんふん……」メモメモ

「じゃあ、大和帝国学園の師団長には二つ名があるってのはホント?」

 

『……まぁ本当だね』

 

「なるほど……なるほど……」メモメモ

「ナオとチヒロはなんて呼ばれてるの?」

 

『エ!? いやそれは……』

 

一番困る質問だ。正直あの二つ名制度だけは受け入れなかった。理由? 恥ずかしいからだよ

 

「ナオは『雷神』、チヒロは『赫夜叉』って呼ばれてるにゃ!」

 

「雷神に赫夜叉……かっこいい……!」メモメモ

 

『私その呼び方されるの苦手なんだって……』

 

「でも、チヒロさんの容姿ってあまり赤要素ありませんよね……? 髪も黒いし」

 

『まぁ、血が目に入った敵が勘違いしたんだよ。…たぶん』

 

「……まぁそういうことにゃ!」

 

「ほうほう……」メモメモ

 

「……さっきからメモしてるけど何に使うのにゃ?」

「さっきから見えないようにメモしているにゃけど」

 

「あ! ……いやこれは……」

 

『さっきゲームのモデルに出来るかも、っと言っていたがそれ関連か?』

 

「……じ、実は」

 

モモイはうつむいて申し訳なさそうに自分たちの現状を話し始めた。自分たちが所属しているゲーム部がどんな部活であるか、ゲーム部が廃部の危機に陥っていること、どんなゲームを作るか迷っていることを。

 

「なるほどにゃー……」

 

『そうゆうことか……』

 

「ごめんなさい……」

 

モモイは涙目になってしまった。まぁ別に謝られるようなことではない、単純になんでメモをしているのか気になっただけだ。大和帝国学園が秘密主義であることによってこの二人の恐怖を増長してしまった。ちょうどそのとき、目的地の教室に到着した。

 

「あ、ここがその教室です……ほらお姉ちゃん、行くよ」

 

『「……」』

 

目の前に困っている子がいる、この二人は部屋まで案内してくれた恩人である。……放っておく訳にもいかない。

 

「大和帝国学園心構え第十七条、恩人には与えられた恩以上の恩を送るべし」

 

「「え?」」

 

『才羽姉妹、ゲーム部廃部の阻止、私たちにも手伝わせてくれないか?』

『実は私たちも生粋のゲーマーでね。一度ゲームの制作に携わってみたいと思っていたんだ』

 

「良いんですか……?」

 

「いいにゃいいにゃ! 全然問題ないにゃ!」

 

『君たちの部室を教えてくれるかな? 会議が終わり次第向かうから』

 

「は、はい!」

 

ミッション:ゲーム部の廃部を阻止せよ!! 

 

ゲーム部と船阪チヒロ・小沢ナオ、この選択がミレニアム学園と大和帝国学園の両学園の関係性に大きな影響を与える事になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??? 「このケミカルな匂い……懐かしい……イヤな香りだ」

 

??? 「下村ヘイヤ、これより任務を開始する」




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