会議を終わらせた船阪・小沢はモモイから手渡された手作りの地図を頼りにゲーム開発部の部室へと向かっていた。
「にしてはゲーム開発部なんて部活、ミレニアムにもあったなんて知らなかったにゃ~」
『確か私たちの学園にも似たような活動してる部活あるよね』
「あるにゃあるにゃ、たしか一時期大ブームになってたにゃ。たしか名前は……」
「「ああああああ!!」」
「……! 今の声は!?」
『この声……モモイとミドリの声……!?』
「急ぐにゃ!!! 部室はここを右に曲がって3番目の部屋にゃ!!!」
(一体何が……!)
「一体何があったにゃ!?」ガチャ!!
扉を勢いよく開けると……開いた窓から下を見ている2人がいた。
「うわぁ! びっくりした!!!」
『これは……』
「プラ……」
「『……プラ?』」
「私たちのプラステーションがシャーレの先生に……」
……
『「え?」』
「全く……当たりどころが悪かったら危うく死ぬところにゃよ?」
「「ご、ごめんなさい……」」
「まあ、すぐに手当てしたから大丈夫にゃけど」
『物は大切に、だ。……それよりも、なんで先生がこんな所に?』
「実は……」
「なるほど、ゲーム部廃部を回避するために呼んだってことにゃか」
『いい選択だね。先生が加われば100人力だ』
"う、う〜ん……"
『お、お目覚めかな先生』
"……ここは? "
「おお! 目覚めたから勇者先生!」
「お姉ちゃん、まずはごめんなさいでしょ」
「そうだにゃ、元はといえばモモイがゲームを投げなきゃこんなことにはならなかったにゃ」
『そうだね。まずは謝罪から入ることをおすすめするよ』
「う……ごめんなさい先生!」
"全然大丈夫だよ"
「にしては一か八か手紙を書いたけど……本当に来るとは思わなかった」
"手紙……"
"もしかして君達がゲーム部? "
「あ、いやこの2人は」
「おっと、紹介が遅れたにゃね。私の名前は小沢ナオ、大和帝国学園空海部第四師団の師団長を務めてるにゃ」
『同じく、大和帝国学園陸軍部第三師団団長、船坂チヒロ』
"大和帝国学園の子がどうしてここに? "
「いや〜乗り掛かった船というか……恩を返すためというか……まぁ目的は先生と同じにゃ」
『ゲーム部はこの2人です』
「おっほん……! 私はゲーム開発部、シナリオライターのモモイ!」
「私はミドリ、イラストレーターで、ゲームのビジュアル全般を担当してます」
「あとここにはいないけど部長のユズも含めて、私達がゲーム開発部だよ!」
「シャーレの先生に大和帝国学園の師団長2人……これはもう行くしかないでしょ! 早速廃墟に!」
"「『廃墟……?』」"
「あ、そうだ。最初に何があったか順に説明するね」
(確か、主に16ビットのゲーム作ってたら生徒会四天王? のユウカに最後通牒叩きつけられた……だったかにゃ?)
((……そんな話してたらきたよ、その本人))
(え)バッ
??? 「それについては私から説明しましょうか?」
「こ、この声は……[冷酷な算術使い]ユウカ!」
(だったら髙橋キヨは残虐な算術使いにゃね)
((それ絶対表で言っちゃダメだよ。予算減らされる))
「勝手に変な二つ名つけないでくれる? それよりも、先生に……あなたたちは」
「小沢ナオにゃ」
『船坂チヒロ』
「……なんで大和帝国学園の奴らもいるのよ」ハァ……
「まぁまぁ細かいことは気にするにゃよ。冷酷な算術使い」
『そうですよ冷酷な算術使い』
「その二つ名で呼ぶのやめなさい!! ……はぁ、先生とこんな形で再会するなんて。それよりも、モモイ」
「廃部回避のためにシャーレだけでなく大和帝国学園も巻き込むなんて……でも無駄よ。シャーレだろうが大和帝国学園だろうが部活の運営は各学校の生徒会に委ねられてるんだから」
「まぁ普通なら廃部回避は不可能にゃね、とんでもない功績を残さない限り」
「そう、そこの猫耳が言った通りよ」
『最後通牒が数ヶ月前ならはっきり言ってキツイ。しかもまともな活動実績もなさそうだし、結構大騒動起こしてるみたいだし』
「もう! 2人ともどっちの味方なの!」
「と・も・か・く! ゲーム部としての実績はない、各所に迷惑はかける。そんな部活が毎度のように部費なんか要求できるわね!」
「真っ当な言い訳ぐらいしてみたらどうなの!」
「と、時には結果より心意気を評価することも……」
「モモイ、それは無理があるにゃ」ポン
「そうよ。それにミレニアムは結果が全て」
「結果ならあるよ! 私達だってゲーム開発してるんだから!」
「そ、そうですよ! 『テイルズ・サガ・クロニクル』はあの賞で受賞も……」
"テイルズ・サガ・クロニクル……? "
『テイルズ・サガ・クロニクル……あー!!?!? 』
「あれ作ったのゲーム開発部だったのかにゃ……」
「え! プレイしたことあるんですか!?」
「あ〜……うん一応にゃ」
……時は遡り
「お、ちっひー何そのゲーム?」
『あ、イワさん。テイルズ・サガ・クロニクルってゲームです。今度ナオさんと一緒にプレイしようかなって』
「へ〜この時代に16ビットとは……。面白かったら後で俺にもやらしてよ」
『ええ勿論です』
数時間後
ドンガラガッシャーン!!!
「何の音!?」
「ニドトヤルカコンナクソゲー!!!!」
「チヒロ落ち着くにゃァァァ!」
…………
『と、あまりにもクソゲーすぎて部屋が半壊するほどキレ散らかした問題作です』
「後で見たレビューも惨憺たること書かれてたにゃ」
「で、挙句今年のクソゲーランキング堂々の1位。あなた達が持ってる結果はそれだけでしょう?」
「「…………」」
「とにかく、学校の名誉を落とすような部活に部費を出してたら、きちんと部活動をしている生徒に示しがつかないの」
「もし、自分達の活動にも意義があるって主張したいなら……証明してみなさい」
「証明……つまり何かの賞を受賞するとかにゃ?」
「そうよ、まぁあなた達の能力はクソゲーランキングで証明済み」
「ぐっ……」
「どうせなら、お互い楽な形で済ませましょう? 今すぐ部屋を空けて、この辺のガラクタも捨てて」
「ガ、ガラクタとか言わないで……!」
「じゃあ何なの?」
「……」
『……そういうとこ、そっくりだね』
「な、なによ急に」
『髙橋キヨに』
「!!」
『流石は髙橋キヨの一番弟子って言った所』
「ちょっとチヒロ、今その話は……」
『経理としては正しい判断。出来るだけ無駄な予算を省き、計算する。素晴らしい判断能力。私が経理だったとしても同じ判断をする』
「チ、チヒロさん……」
『だけど、結果は志によってより良くなる』
『決意は固まったようだね、モモイ』
「うん……決めた。今度のミレニアムプライスに私達のゲーム……
テイルズ・オブ・クロニクル2を出す!!!」
「!?」
「へぇ、なかなかな目標にゃね」
"ミレニアムプライス? "
「ミレニアム中の部活動が各々の成果物を競い合う、ミレニアム最大級のコンテスト!」
「確かに……そこで受賞すれば文句はないにゃ」
「できたらの話だけど。けどねモモイ、今あなたが言っているのは運動部がインターハイに出場するとか、そういうレベルじゃなくて……」
「1000の兵士で10万の兵を相手にして勝つぐらい無理な話って言いたいんにゃよね?」
「え、ええそう……そうよ」
「……まぁ良いわ。何でだろ、わたしもちょっと楽しみになってきたし。そこで待ちましょう」
「今日からミレニアムプライスまで2週間……この短期間でどんな作品ができるのか、楽しみにしてるわ」
『あぁ、ぜひ楽しみにしておけ』
「あと、船坂さん。一つ訂正しておくわ」
『?』
「あの人……髙橋さんは私の事を弟子だとは微塵たりとも思ってなかった」
『……』
((顔が曇った……))
「まさかこんな場面で先生と再会するなんて……でも、これは生徒会の仕事なので、次はもっと違う場面で会いましょうね、先生。それではまた」
ガチャ
「……で? これからどうするにゃ? 最初に言ってた廃墟ってやつに行くのかにゃ?」
「うん、先生もチヒロ・ナオちゃんもいるんだから!」
『そもそも廃墟って?』
「それについて説明しないとね。」
「廃墟ってのは、元々は連邦生徒会が出入り制限をしてた。ミレニアム近郊の謎の地域」
「危険だから出入り制限されてるって言われてるけど、実際どれぐらい危険なのかもわからない。そもそも何があるのかもわからない。そんな場所があるの」
『で? そこにこのゲーム部を救う何かがあるってこと?』
「あ、順番が良くなかったね。うん、そうだよ」
"一体何があるの? "
「ねぇ先生……G.Bibleって知ってる?」
あの人は私の憧れであり目標だった。
常に冷静で結果主義。計算に一切の狂いもなく、おそらく演算処理能力ならミレニアムNo.1、憧れない方が無理がある存在だった。
色んなことを聞いた。そんな事をしているうちに、いつしか私はあの人の一番弟子のような扱いになっていた。私だって嬉しかった。
しかしあの人は……突然と姿を消し、大和帝国学園に所属していた。
実質寝取りやんけ
セリフの前に名前をつけるべきか
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つけてほしい!!
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邪魔だからいらない