我等!無敵ノ大和帝国学園ナリ!   作:三俣

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運命の出会い④

『てか君ボロボロじゃん。大丈夫か?』

 

『ダイジョウブ、イツモノコト、ソレヨリモ……』

 

『?』

 

「ワタシニ、チカヅカナイホウガ、イイ……』

 

『……?なんで?』

 

『ナンデ……ダッテワタシノミタメハ……』

 

『それが?』

 

『!?』

 

 初めてだった、私を見て嫌悪の眼差しをしなかった人は。それどころか、何故気にする必要があるのかという顔だった。この人はいつもの人間とは違う。

 

『コワク……ナイノ?』

 

『全然』

 

『ソウ……カワッタ、ヒト』

 

『そうか……?別に普通だと思うけどなぁ』

 

『ウン……スゴイカワッテル』クスッ

『……ハ?!』

 

 驚いた、私に笑う感情が残っていたことに。私が笑える日が来るなんて思ってなかったから。そもそも、笑うという感情があったことに心底驚いた。

 

『いい笑顔じゃん!!!』ニパー

 

『ホント……?』

 

『もちろん!!』

 

 どうしよう……私、この人のこと好きになっちゃう……

 


 

「……で、さっそく廃墟に来たにゃけど」

 

『武装ロボットが沢山いるな』

 

「どうしよう……なかなか動けない」

 

「一体いつまでこうしたらいいの?」

 

 ゲーム開発部面々は現在、モモイが話していた廃墟に忍び込んでいた……が、武装ロボットが跋扈していた為、なかなか動けない状況が続いていた。

 もちろん私達だけなら簡単に殲滅できるが、先生がいる。無闇に戦闘を行えば先生に危害が加わる可能性があるため隠密行動を取っているのだ。

 

「てか、本当にそのG.Bibleってここにあるの?」

 

『G.Bible……確か大昔のミレニアム生徒が残した最高のゲームを作れる秘密が書き記されてる可能性がある物……だね』

 

「ミドリと同じ意見なんにゃが。本当にこんなところにそんなすごい物があるのかにゃ?」

 

「大丈夫!ヒマリ先輩が『ここはキヴォトスから消えて忘れ去られたものが集まる場所』って言ってたし」

 

「え……まさか根拠ってそれだけ?」

 

「もちろんそれだけじゃないよ。ヴェリタリスにG.Bibleの捜索依頼したら、G.Bibleが最後に起動した座標を教えてくれたの」

 

「……その発信源がここだったってわけにゃか」

 

「そう!だからこの座標を目指していけb「モモイ!後ろにゃ!」……へ?」

 

「…!!! 」

「!!! 」

 

 周りを見渡すと大量の武装ロボットが私達の事を狙っていた。明らかに敵意剥き出しだ。

 

『どうやらそう簡単には行かせてくれないみたいだね…』

 

「モモイ・ミドリ・チヒロ!先生を守るにゃ!」

 

「え…!?1人じゃ流石にキツくない!?」

 

 明らかに1人で処理できるとは到底思えない大量のロボット、小沢ナオは先生の周りを3人に任せて前線に立った。

 

『大丈夫だよ。それに、見れるよ、小沢ナオの大和刀が』

 

「ふっふっふっ、私の大和刀の錆となるにゃ」

 

「来る……!!」

 

 モモイ・ミドリが身構え、ロボットがトリガーを引こうとした瞬間……

 

スパッ!!!

 

「……へ?」

 

 ミドリが目線をロボットに合わせた時、ロボットの頭が空中に飛んでいた。一体だけじゃない、今確認できる全ロボットの頭が。それに、小沢ナオは動いた様には見えなかった。

 小沢ナオの手を見ると、先程まで素手だった手に猫の手……?の様なものがつけられていた。もしかして……これが?

 

「これが私の大和刀、『猫爪』にゃ」

「原理は名前の通りにゃ、5本の小さい大和刀を爪の様に扱う。それに肉球もついてるにゃ」フミフミ

 

「あ、程よい感触」

 

『私が超パワー型なら、ナオは超スピード型。最大速度はマッハ30を軽く上回る。そのスピードを活かして敵を倒すのがナオの戦闘方法』

 

「マ、マッハ30!?」

 

「足の負担とかすごそう……」

 

「実際だいぶ負荷はかかってるにゃ。まぁこの程度の敵ならどうってことにゃいけど」

「さ!先に進むにゃ!案内よろしくにゃ!」

 

「う、うん」

 

「ロボット共!もっと私を楽しませてみるにゃ!!!」

 


 結局、私が刀を抜くこともミドリ・モモイが銃を放つこともなく、ナオがロボットを殲滅しつつ座標に示された場所、寂れた工場の様な建物にたどり着いた。

 すると、今まで虫が如く湧いてきた敵が忽然と追わなくなった。

 

「あれ……?ロボット達が急に追ってこなくなった?」

 

『妙……今まで血眼になって追ってきたってのに』

 

「はぁ……はぁ……。流石に疲れたにゃ〜もう足が限界にゃ」

 

 "お疲れ様……"

 

「先生もお疲れ様にゃ……」

 

「カーオーから発売されてるキヴォトス無双ぐらいロボットが薙ぎ倒されてた。これが大和帝国学園の師団長の実力……」

 

「チヒロ、おんぶしてくれにゃ……」

 

『流石にあれだけの量だ。足が腫れ上がってるじゃないか。先生、すまないが私のカバンからアイシングを取ってくれないか?』

 

 "……これ?"

 

『それ。これを足に巻いて……』

『……よし、これでオッケー』ヨッコイショ

 

「うわわわ!そんな空箱を持ち上げる感覚でおんぶするにゃ!」

 

『む、すまない。軽くてな』

 

「う〜ん……なんか大事なことを忘れてる様な……」

 

接近を確認

 

『なんの音だ……!?』

 

 小沢ナオの手当てを終わらせ、おんぶをした瞬間。聞き馴染みのない機械音が部屋全体に響いた。

 

対象の身元を確認します。才羽モモイ、資格がありません

 

「な、なんで私のこと知ってるの?」

 

対象の身元を確認します。才羽ミドリ、資格がありません

 

「私のことも……?」

 

対象の身元を確認……エラー・エラー、身元不明、資格がありません

 

『……私達2人は認識されてない?』

 

「どうゆうことにゃ?なんでモモイとミドリは認識されてるのに私達は認識されてないのにゃ?」

 

『もしかしたら、私達はミレニアム学園所属じゃないからじゃないかな』

 

「だったら先生も……」

 

対象の身元を確認します……先生

 

「あれ?」

 

資格を確認しました。入室権限を付与します

 

「えぇ!?」

 

「ど、どうゆうことにゃ……?」

 

((小沢ナオと私は認識すらされなかったのに、先生は認識どころか入室権限の付与……?一体どうゆうことだ))

 

「って先生も困惑してるし」

 

才羽モモイ、才羽ミドリ、および所属不明の2名を、先生の生徒として認定、同行者である生徒にも資格を与えます。承認

 

下部の扉を開放します

 

「……へ?」

 

「え……?」

 

「にゃ……?」

 

『下部ってまさか……!?』

 

ガチャ!

 

『床が無くなって……!?」

 

「落ちるにゃァァァァァァ!!」

 

『みんな!私に捕まって!!』

 

「う、うん!」

 

((深さはどのぐら……))

 

ドカーン!!!!

 

『グッ!!!』ビリビリビリ

 

 流石に4人担いでの飛び降りは私でもきつい。底についた時、足から電撃の様な衝撃が伝わってきた。

 

「チヒロちゃん、大丈夫!?」

 

『うん……大丈夫。そこまで深くなかったし』

 

 "助かった……ありがとう"

 

「あ、足に響くにゃ……」

 

「流石に死ぬかと思った……」

「にしても……ここは一体」

 

「……!?みんな!あれ見るにゃ!」

 

 ナオが指を刺した方向をみると……

 

太陽に照らされた小さな少女が眠っていた

 

「こ、これって?」

 

「お、女の子?」

 

「眠ってるのかな……?」

 

((いや違う……あれは生き物じゃない))

((あれは機械だ))

 

 チヒロの野生の感がそう囁いていた。

 

 

 

 

 

 

 


 とあるカフェテリアにて

 

「で?急に呼び出してなんの用です」

 

「電話で説明しただろ?あの通りだよ」

 

「聞きたいのは要件のことではありません。貴女……いえ、貴女達ほどの実力があれば私の力など必要ないと思うから聞いているのです。私を呼び出した訳を」

 

「硬いこと言うなよ。……チッ、昔っからかわらねぇな」

「まぁ、理由は単純だ。あの会長様が呼べってうるさかったからだよ」

「お前が入ると作戦成功率が上がるだとか」

 

「……はあ」

 

「露骨に嫌そうな顔すんなよ!」

「俺だって反対だったんだからよ!!」

 

「急にカッカするな。ネルの悪い癖だぞ」

 

「あぁ……!?テメェ今……!!」

「……あ?その口調」

 

「はぁ……貴女と喋ると私のキャラが崩れるから嫌なんです」

「……まあ良いでしょう。わかりました、たかは……いえ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「コールサイン『零』下村ヘイヤ、仕事を受諾しました」

 

ミレニアムの白い死神、再臨




Q.なんで小沢ナオをスピード型にしたの?

A.モデル人物の影響

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