我等!無敵ノ大和帝国学園ナリ!   作:三俣

43 / 43
すみません、前話で「アリスの勉強会」としたのですが変更いたします。本当に申し訳ございません。



下村ヘイヤの実力

 ゲーム部andチヒロ・ナオがアリスゲーム部入部大作戦を行っている一方、下村ヘイヤ……もとい髙橋ナオはミレニアム学園区域にある訓練所にて淡々と射撃練習を行っていた。シュミレーションで飛距離は1000mほどくらいだ。

 

「……」パーン

 命中

 

「……」パーン

 命中

 

 10発中10発全て命中であった。しかもただ命中したわけではない……

 

「けっ、相変わらずイカれた命中精度してんなお前。10発中10発全部真ん中、しかも一寸の狂いもねえ」

 

 ヘイヤの撃った球を拾うと10発の弾丸が全て同じ場所に積み上がっていることが確認できた。彼女の精密的な射撃ははっきり言ってしまうと常軌を逸している。

 

「このぐらい出来て当然です。別に見慣れているでしょう?」

 

「相変わらず鼻につく言い方だな!」

 

「あなたこそ相変わらず乱暴な口伝えですね」

 

「あ"ぁ"……!?」

 

 他のメンバーはネルと下村ヘイヤが言い合っているのを遠目に下村ヘイヤのことについて話していた。

 

「やっぱりすごいなー! ヘイヤちゃんは!」

 

「……存在自体は聞いてましたが、まさかここまでとは」

 

 アスナは見慣れた狙撃に安心すら感じていた。

 アカネは単純にすごいと感じていたし異常とも感じていた。

 

「……」

 では、同じ狙撃を得意とする角楯カリンはどう思っているのか、

 

畏怖ただただそれに尽きる。

 

 ただし、狙撃距離1000mや全発ど真ん中からくる畏怖ではない。では、カリンは何に対して畏怖の感情を抱いたのか。それは、

 

 

 

 

 

 

 

スコープがない状態で狙撃をしていることだ。

 

 この下村ヘイヤ、1000m先の目標に対してスコープ無しで狙撃を行っていたのだ。はっきり言ってしまうと意味がわからない、どれだけ視力が良くても1000m先の目標なんて豆粒にしたか見えないだろう、本当に同じ人間なのか疑ってしまう。

 ただ、カリンはこうとも思っていた、やろうと思ってもやる必要なんてないと。狙撃手にとって最も大切なことは指示されたものを正確に撃ち込むことなのだから。

 

「おい、いつになったらウォーミングアップ終わるんだよ」

 

「え……?」

 

 今ネル先輩はなんて言った? 今のがウォーミングアップ……? スコープ無しの1000m狙撃がウォーミングアップ……? 

 

「そうだよー!!! ヘイヤちゃんならもっと長い距離狙撃できるでしょー?」

 

「はぁ……ネルもアスナもわかってないですね。ウォーミングアップすることによって本来の実力を出せると言うものです。私はあなた達みたいに天才型じゃないんですよ」

 

「けっ、何が天才肌じゃないだ。10キロ先の目標軽く打ち抜けるやつが……」

 

 10キロ……? 10キロの目標に対してスコープ無しで……? 

 

「はあ……ちょうど、温まったとこです。シュミレーター設定10キロ 目標リンゴに設定」

 

「いいか、見とけよカリン。これがお前が来る前にC&Cの絶対的狙撃手の実力だ」

 

 周りが静寂に包まれた。聞こえるのは下村ヘイヤの呼吸のみ、構え……そして

 

「ふぅ……」

 

 息を整えた。

 

バーン!! 

 

 いつもより銃声の音が大きく聞こえた。そして……

 

バキューン

目標に命中

 

 一撃で仕留めた。

 

「……で? これで私の実力は示せたかな?」

 

 むしろ十分過ぎるほど知れた。下村……ヘイヤ先輩はネル先輩やアスナ先輩と同じ領域の人物だってことが。

 

「……一つ、聞いてもいいですか?」

「なぜスコープを使わないのですか?」

 

 反射で聞いてしまった。

 

「別にスコープ無しで狙撃できるし、なにより邪魔だから」

 

 その時のヘイヤ先輩の顔はなんでそんなこと聞くんだ? って言ってるような顔であった。

 


 一方その頃……

 

「なにがいいてぇ……」

 

「ちょっと! アリスにキヴォトスが如くやらせたの誰!?」

 

『ごめん……私』

 

 




お久しぶりです。次回はついに船坂チヒロの実力が垣間見えます。

丸い赤柴さん評価ありがとうごさいます!とても励みになります!

セリフの前に名前をつけるべきか

  • つけてほしい!!
  • 邪魔だからいらない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。