現在の持ち物は餞別にもらった物だ。
まずは服装だが、赤いシンプルなパーカーとこれまたシンプルな白いTシャツと普通のジーンズ。スニーカー。
そして一万ベリー。以上。
とりあえずここがどこだかわからない。
1括りに東の海って言ったって広いからなぁ。
でも一番平和な確率高いし、凶悪な能力者も他の海と比べて少ないからまだましなんだけどさぁ。
神には無人島だけはやめてね?って頼んだから聞いてもらえてればここは最低でも村があるはず。
あ、でもあの気まぐれでいたずら好きな神だから無人島ではないけれど人がほとんどいなくて遭難してるだけとかの可能性もあるか…。
でも嫌な方向の可能性ばっか考えるのもどうかと思うから村…よりも港を探してまずは海岸を歩いて散策してみようと思う。
よし、まず最初の目標は人に会うことだな!
んなら歩こう!と、思って気がついた。
あ、僕がスモークバーの能力で煙になればとべるじゃん。
と、いうわけで初ダークブリング!
少しずつ体を煙に…と、やってる途中でやめた。
全然コントロールできません。はい。
風に流されてうまく維持できないからだ。
もしこのまま体を全部煙にしたならばはるか彼方までからだが飛んで行ってしまいそうだ。
うーん、うまくいかないなぁ。
ならやっぱ歩くしかないか。
と、思い直して歩いていくことにした。
幸いというべきかはわからないが、今いる場所は浜辺なので通りを歩いて行けば見えるはず。多分。
海を右手に歩きだした。水平線の彼方まではるかな海だ。前世でもあんまり海に行くチャンスはなかったので海の青さと空の青さに童心に帰るような気分だ。
小学校の時まであった遠足のような気分だ。
と、歩いていると遠くから子供の声が聞こえてきた。
この世界に来るに当たって前世よりも強化された五感はしっかり仕事をしてくれているようだ。
少し駆け足で子供の声のする方へ駆けていく。
人間に会える!
『ぎゃああああああ』
!?
聞こえた声は子供の叫び声だった。
姿は見えないが、声は近くからだ。
左手にある森の方向から声がするので森に入る必要があるが、この際仕方ないか!
能力もまだ上手く使いこなせてないけど…。
戦闘の可能性もありそうだ。
踏みなれた感じは全くしない道なき道を駆ける。
木の根っこに躓きそうになりながら躓きながら。
あれは…。
ようやく声の主が見えた。
声の主は森狼に追いかけられているた。年は僕と同じくらいの10歳くらいの少年。
頬に傷痕。頭には麦わら帽子。
このワンピースの世界で自由と冒険を愛し、海賊王を目指している憧れの男。
彼はモンキー・D・ルフィのようだった。
あっ、てことはこれはルフィのじいちゃんであるガープ中将の愛のある訓練(ルフィ涙目)中なのかも。
こんなしてゆっくり見てるのは見る限り危なげながらも森狼に捕まらないようにルフィが動いているからだ。
後少しルフィに会えた嬉しさで固まっていたってのもあるかなぁ。だって憧れだもの。
バルトロメオじゃないけどさ、ルフィしぇんぱぁ~い(号泣)な気分だぜ。
とりあえずルフィを助けてみることにした。
まずは…そうだな。さっきは煙化をあんまりコントロール出来なかったし、一酸化炭素は有毒なので今回はフルメタルのDPの力を使うことにしよう。
一応まずは腕を金属化。
鉄に体を変えよう。『フルメタルッ』
音もなくジワジワと腕が鉄に変わった。
そして上半身から鉄化していき足元まで全身鉄人間と化した。
ても体はちょっと重いなぁ。
自分の体でDPの能力であったとしても鉄は鉄だからな。
10歳児には重く感じる。
でも大丈夫。
行ける。
「うぉぉぉぉぉぉ!!!」
僕は狼の気を引くために叫びながら狼に突進していった。