次の日……。
ガチャッ
教室の扉を開けるとなんか気まずい雰囲気だった。
人狼(やべ、ちょっと遅刻したか?)
しかし時計を見ても集合時間前である。
…と、その時。
セリカ「とんでもない事が分かったわよ!………なにこの雰囲気!?」
"大丈夫だよ。"
人狼(本当に大丈夫か?)
セリカ「そ、そんなことより。とんでもない事が分かったの!!」
アヤネ「はい、皆さんこれを見てください。」
そしてアヤネは1枚の地図を机の上に乗せる。
ホシノ「ん?これって地図?」
アヤネ「はい、これは直近までの取引が記録された地籍図と呼ばれるものです。」
ノノミ「なぜこのような物を?」
アヤネ「見てください、実はアビドス自治区のほとんどが……。」
アヤネ「アビドスのものじゃないんです。」
人狼「!」
ホシノ「な!?どういうこと?そんなわけが無いはず……。」
"じゃあ今は誰が所有者なの?"
アヤネ「カイザーコンストラクション、そう書いています。」
ノノミ「そんな……。」
シロコ「っ!?」
人狼「?」
この時疑問が生まれた。
人狼(なぜそんな大企業がこんな何もないところを?ガラスでも作るのか?)
"なんでそんな大企業がアビドスを買おうとするの?"
アヤネ「それは、分かりません。」
ノノミ「でも自治区の土地を売るような行動…そんなことできるんですか!?」
人狼(それな。)
ホシノ「…………アビドス生徒会だろうね。」
シロコ「!?」
ホシノ「学校の自治区の運用の権利は生徒会にある、じゃあこんな事が出来るのは、アビドス生徒会しか無い。」
アヤネ「はい、その通です。」
セリカ「なにやってたのよ!昔の生徒会は!!」
ホシノ「きっと借金返済のためだよ。」
人狼「……。」
ホシノ「昔、おじさんは生徒会に所属してたんだけど…その時は大変で、あらゆるものに手が付けられない状況だったからね。生徒会も2人しかいなかったし。」
ホシノ「まさに生徒会という肩書きだけのお馬鹿さん2人だったんだよ………。」
ホシノ「ほんっと馬鹿みたい、こんなことになっちゃってさ………。」
シロコ「……。」
アヤネ「ホシノ先輩…。」
"ホシノが責任を感じることじゃないよ。"
人狼「!」
"昔なにがあったのかはよく知らないけど……今こうやって学校があるのはホシノのおかげ。"
"ホシノはのんびり屋さんだけど、やるときはやるしっかり者だからね。"
人狼(変態のくせにいいこと言うじゃん。)
アヤネ「そうです!セリカちゃんがいなくなった時、真っ先に先生に助けを求めたのもホシノ先輩ですし…。」
ホシノ「そうだっけ?」
セリカ「そうなの?」
シロコ「ホシノ先輩は色々駄目だけど、尊敬してる。」
セリカ「褒めてんのか貶してんのか……。」
こんな感じで、ホシノを褒めるのがしばらく続いた………。
ノノミ「ところでどうしてこんな砂漠を手に入れようとしてるんでしょう?」
"そうだよね………まさか。"
ホシノ「カイザーが。」
シロコ「アビドス砂漠で。」
セリカ「何か企んでる!?」
アヤネ「なんでこんな何もないところを?」
セリカ「そんなの考えたってわからないわ!!そんなことより先にやるべき事があるでしょ!ねぇ人狼!!!」
コクッ
"え?何?"
俺は地図のアビドス砂漠を指差す。
セリカ「そうよ!実際行ってみればいいのよ!!」
ホシノ「うへぇ、元気だね〜。」
シロコ「ん、なぜかセリカの心と人狼の心が通じ合ってる。」
人狼の影薄いですね。