入院中はあの美味しくないご飯がトラウマです。
カタカタカタ
個室の病室で何故かキーボードを叩く音が聞こえる。
カタカタカタ
人狼「……。」カタカタカタ
そう、人狼である。
彼はたとえ腹に風穴が空いたとしてもシャーレの書類をなくさなくてはならない。
人狼「……。」カタカタカタ……カタン!
どうやら終わったようだ。
人狼(……いつもよりも仕事が少ないな……。)
それもそのはず、たとえ人狼だとしても怪我をしたなら安静にする他無い。
てかそもそも怪我人に少しだが仕事をさせるのはどうなのか?
人狼「……。」
人狼(もうやだ……飯は美味しくないし…体は痛むし…暇だし……早く退院したい……。)
すると……。
コンコンコン
セリカ「失礼するわ。」ガチャ
どうやらセリカが来たようだ。
セリカ「人狼、体調はどう?」
人狼「……。」コクッ
セリカ「そう、このままいけばもう少しで退院ね…………人狼が退院した時にはちゃんとパーティを開くから安心してよね!」
人狼(それは喜ばしい情報だな。)
……なんて話をしていると突然。
コンコンコン
人狼「?」
セリカ「誰かしら?」
扉が叩かれる音がする。
サクラコ「失礼します。」ガチャ
入ってきたのはどうやらサクラコのようだ。
サクラコ「お見舞いに来ましたよ。」
どうやらお見舞いらしい。
サクラコ「人狼さんの好きなチョコレートケーキです。」
人狼「!」✨️
人狼は目を開かせる。
………しかし、それを見ている雌猫がいるのだった……。
セリカ「ねえ……あんた誰。」
サクラコ「?」
人狼とサクラコが、話しているのを見ていたセリカが口を挟む。
人狼(……波乱の予感。)
サクラコ「私はシスターフッドのサクラコと申します。」
セリカ「ふ〜ん……で、そのシスターフッドがなにしに来たわけ?」ゴゴゴゴゴ
サクラコ「私はただ人狼のお見舞いに………は!もしかして!」
サクラコが何かに気づく。
セリカ「?」
人狼「?」
サクラコ「あなたが人狼さんの恋人さんですか!?!?」
人狼(……は?)
セリカ「……え?」
サクラコ「この前、人狼さんとお食事に行ったとき人狼さんがツーショットを見せてくれたんですよ。」
人狼(あ、あの時か。)
サクラコ「それでこの人は自分の恋人だとおっしゃってて…。」
セリカ「そ、そうなの!?」
サクラコ「ああ、そうですか……すみません、お邪魔しましたね……私はここで。」
ガチャ
そう言ってサクラコは、病室から出ていった。
人狼「……。」
セリカ「………恋人……ふ〜ん…。」ニヤニヤ
セリカは人狼を見ながらさっきの言葉を思い出し思わず口が緩む。
セリカ「ねえ…私達って恋人同士?」
人狼「……。」コクッ
セリカ「ふ〜ん……ねえ。」
人狼「?」
セリカ「キス……してよ。」
人狼(……え?)
セリカ「こ、恋人でしょ///。」
そう言うセリカの顔は、まるでリンゴのように赤くなっていた。
セリカ「……。」
人狼「……。」スッ
人狼は自分の方に寄せるように、セリカの後頭部に手を回す。
セリカ「!………。」
セリカはこのあとに起こることを想像して目をつむる。
しかし。
アル「お見舞いに来たわよ!!!」
カヨコ「社長、病院では静かにして。」
部屋に便利屋68が入ってきたのである。
多分いま「Unwelcome School」が流れているだろう。
人狼「……。」
あまりのタイミングの悪さに、人狼は絶句する。
セリカ「なんでいつもこうなるのよーーーー!!!!!!!!!」
セリナ「な!誰が叫んでるんですか!?」