人狼inキヴォトス   作:もりもりバナナ

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少佐の休みの日?



休日出勤? は?

少佐「……。」

 

 

少佐は今、会社で部下の話を聞いている。

 

 

ちなみに今は土曜日、俗に言う休日出勤である。

 

 

カイザーSS指揮官A「D.Uシラトリ区にある我が社の商店は全て売上が以前よりも増えつつあります。」

 

 

少佐「ふむ。」

 

 

カイザーSS指揮官A 「はい、これでカイザーの悪評も少しづつですが少なくなってきています。」

 

 

少佐「ほう、それは喜ばしい話だな。」

 

 

カイザーSS指揮官A「ちなみに評価が上がっているのはカイザーではなくこのカイザーSSです。」

 

 

これが意味すること。

 

 

親会社のカイザーの評価が上がっているのではなく、子会社であるこのカイザーSSの評価が上がっているというわけだ。

 

 

少佐「なんと!それはもっと喜ばしい話じゃあないか!」

 

 

少佐はもともとカイザーなんかには忠誠なんか誓っていない。

 

 

カイザーSS指揮官A「……しかし、一つ問題点があります。」

 

 

少佐「ん?なんだい?何でも言ってみなさい。」

 

 

カイザーSS指揮官A「率直に申し上げます、兵士の数が足りません。」

 

 

少佐「………え?」

 

 

けっこう多く雇ったはずなのに………と少佐はつぶやく。

 

 

カイザーSS指揮官A「はい、事業の拡大に伴いそれを護衛する兵士が徐々に余裕がなくなってきています。」

 

 

少佐「なるほど……てことは今はまだ大丈夫なのだな?」

 

 

カイザーSS指揮官A「はい、今のところはまだ……ですがこの1〜2年以内に解決しなければ今後の事業の拡大は厳しくなってきます。」

 

 

少佐「なるほど………。」

 

 

カイザーSS指揮官A「報告は以上となります、では失礼します。」

 

 

少佐「ああ、ご苦労さん。」

 

 

少佐は休日にも働いている指揮官に労いの言葉をかける。

 

 

バタン

 

 

少佐「……。」

 

 

少佐(人狼………アイツは今どうしてるかな……………。)

 

 

なんやかんや最初に会ってから一ヶ月くらい経過している、少佐はなにかと人狼のことを気にかけているようだ。

 

 

コンコンコン

 

 

少佐「………どうぞ。」

 

 

カイザーSS指揮官B「失礼します、諜報機関から最新の情報です。」

 

 

少佐「うむ。」

 

 

仕事はまだ終わらない。

 

 

カイザーSS指揮官B「はい、まずアリウス自治区から一番近かった支店で襲撃がありました。」

 

 

少佐はべつに襲撃くらいどこでも来るだろう、と考えていた。

 

 

しかし。

 

 

カイザーSS指揮官B「襲撃犯の腕にはアリウス分校のエンブレムが付いていたようです。」

 

 

少佐「なにぃ!」

 

 

少佐は驚きを隠せない。

 

 

少佐「敵の規模は!」

 

 

カイザーSS指揮官B「はい、確認されたのは4人だけだったとのことです。」

 

 

少佐「4人……アリウススクワッドか!」

 

 

カイザーSS指揮官B「そのようです。」

 

 

少佐「なんだ……そのアリウススクワッドは?」

 

 

カイザーSS指揮官B「はい、現在は逃走中とのことです。」

 

 

少佐「……!」

 

 

ここでなにか閃いたようだ。

 

 

カイザーSS指揮官B「ただいま捜索中です「中止しろ。」……はい?」

 

 

少佐の言葉に思わず疑問の言葉が出る。

 

 

少佐「私が命令するまでその部隊を動かすな。」

 

 

カイザーSS指揮官B「な、なぜですか!?」

 

 

指揮官は問う。

 

 

この指揮官の考えていることは正しい、自分の仲間が傷つけられて動かない軍人はいない。

 

 

カイザーSS指揮官B「すぐにでも見つけ出したほうがいいのでは!?」

 

 

少佐「いや、これはチャンスだ。」

 

 

カイザーSS指揮官B「チャンス?どういうことですか?」

 

 

少佐「これを開戦理由にすれば………アリウス分校の生徒を合法的に大量に雇える………。

 

 

カイザーSS指揮官B「すみません、もう一度お聞きしても?」

 

 

少佐「ああ!すまない……聞いた話によるとアリウス分校はベアトリーチェとか言う大人に虐げられているらしいな?」

 

 

カイザーSS指揮官「はい、諜報機関の調査ではそのように。」

 

 

少佐「ああそうだ、しかし子供を虐めて、いたぶり、虐げ、そして虐待するのは良くない。」

 

 

カイザーSS指揮官B(なぜ少佐殿は同じ意味の言葉を何度も?)

 

 

カイザーSS指揮官B「おっしゃるとおりです。」

 

 

指揮官が頷く。

 

 

少佐「そこでだ、これを開戦理由にしてその悪しき大人を倒してしまおう……そして子供たちを我々が保護しよう……という話だ。」

 

 

カイザーSS指揮官B「なるほど…そうすれば子供たちを助けることができるということですね!」

 

 

少佐「ああ!これで我が社の評価も上がって商品の売上が良くなる!………と、考えている、なあ指揮官。」

 

 

カイザーSS指揮官B「どうしました?」

 

 

少佐「この会社が分校単位の子供を保護することはできるか?」

 

 

カイザーSS指揮官B「そうですね………連邦生徒会から支援は受けられるでしょうし、もし受けられなくても容易に保護はできます。」

 

 

少佐「よし!!!プレジデントには私から話をつけてくる!!!!!」

 

 

カイザーSS指揮官B「はい!」

 

 

少佐の執務室に、豪快な笑い声が聞こえたのは想像に難しくないであろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにプレジデントは二つ返事で了解してくれた。

 

 

少佐「やっぱり信頼とはあって困らないな。」




結局休日は潰れたとさ。
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