人狼inキヴォトス   作:もりもりバナナ

72 / 115

ミカは魔女なのか………それともゴリラなのか………。

究極の2択です。


"ミカは魔女じゃないよ。"
人狼(ゴリラだからな。)


檻の中のミカ

サクラコとミネが去り、静かななった部屋で。

 

 

その静寂の空間に、ナギサの声が響き渡る。

 

 

ナギサ「エデン条約の調印式を終えて、複雑なトリニティの情勢がもっと複雑になりました。」

 

 

人狼(まじかよ。)

 

 

ナギサ「特にミカさんに対する世論がかなり悪化している状況です。」

 

 

"檻の中に入れられてるって本当?"

 

 

先生が質問する。

 

 

ナギサ「はい、本当です。」

 

 

人狼(ゴリラみたいで草。)

 

 

"ちょっと人狼!"

 

 

先生が注意する。

 

 

ナギサ「いえ……人狼さんはミカさんと戦い、重症を負ったとお聞きしました。」

 

 

ナギサ「小言ぐらい言っても大丈夫です……。」

 

 

意外にもミカの親友であるナギサから許しをもらった。

 

 

"まあ、ナギサがそう言うなら……。"

 

 

ナギサ「話は戻しますが…ミカさんはパテル分派から追放された挙句に、檻には私刑として石を投げられたり、ミカさんの所有物であるアクセサリーも没収されています。」

 

 

人狼「……。」

 

 

ナギサ「正義実現委員会で取り締まっていますが、学園全体のこの空気を完全に払拭するのはほぼ不可能でしょう。」

 

 

"そうだったんだ………。"

 

 

人狼(やっぱ様々な派閥が同じような権力を持ち、生徒会が統制しきれてないからだな……。)

 

 

ナギサ「……人狼さんのおっしゃるとおりです。」

 

 

人狼(言ってねぇよ。)

 

 

"もはや言わなくても分かるよね。"

 

 

人狼(話は戻すけど……ミカはいま公共の敵なんだな?)

 

 

ナギサ「はい…しかし、私はミカさんを弁護します。」

 

 

ナギサ「一人のティーパーティーのホストとして、また一人の親友として。」

 

 

そう言うナギサの目は襲撃された日とはまったく違う、決意に満ちた目をしていた……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、問題があるようだ。

 

 

ナギサ「ですが………本人であるミカさんが聴聞会を欠席、つまりご自身を弁護する意思が無いようで。」

 

 

ナギサは困った顔で答える。

 

 

"ミカが?"

 

 

ナギサ「私では出席するように説得することが叶わず「分かった。」……相変わらず理解力が高いですね……。」

 

 

先生はナギサが次に言うであろうことを予測し、即座に了解する。

 

 

"人狼、行くよ。"

 

 

人狼「……。」コクッ

 

 

ナギサ「……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナギサ(人狼さんとミカは話せないはずでしたが……大丈夫でしょうか?)

 

 

先生がミカと話すから大丈夫である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わって、ミカが入れられている部屋の前。

 

 

トリニティ生A「……ここですか、あの魔女が収監されている檻は。」

 

 

一人のトリカスが正義実現委員会に声をかける。

 

 

正義実現委員A「な!ミカ様は魔女なんかではありません!」

 

 

とっさに正実の一人が反論する。

 

 

トリニティ生B「おや、この学園を罠にはめた挙げ句、のうのうと生きている物が魔女ではないと?」

 

 

正義実現委員A「………何しに来たんですか。」

 

 

トリニティ生C「あなたなんかのために来たわけではありません……そこをどけてくれませんか。」

 

 

正義実現委員A「……み、ミカ様に危害を加えようとする生徒を中にいれるわけにはいけません。」

 

 

震えながら答える。

 

 

トリニティ生B「チッ……さっさとよければいいんだよ!!てめえは!」

 

 

正義実現委員A「!」ビクッ

 

 

いきなり大声を出すトリカスに全身の震えを隠せない。

 

 

正義実現委員A「そ、それでも………わ、私はここを通すわけには……。

 

 

トリニティ生C「ふん!あんたみたいな弱虫なんかに何ができるの……さ!

 

 

ブンッ!

 

 

いきなりトリカスが殴りかかる。

 

 

正義実現委員A「!」

 

 

とっさに目をつむる。

 

 

 

 

……

 

 

………

 

 

しかし、その拳が彼女に当たることは無かった。

 

 

正義実現委員A「………?」

 

 

目を開ける。

 

 

そこに映っていたのは…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人狼「……。」

 

 

正義実現委員A「ふぇ?」

 

 

思わず変な声が漏れる。

 

 

トリニティ生C「だ、誰だお前は!」

 

 

"虐めなんて感心できないね。"

 

 

トリニティ生A「!」

 

 

いつの間にか先生もいた。

 

 

"ねえ君、怪我はない?"

 

 

正義実現委員A「は、はい……大丈夫です。」

 

 

"よかった……あとここを通らせてもらうからね、もちろんティーパーティーから許可は下りてるよ。"

 

 

正義実現委員A「はい……分かりました。」

 

 

すると。

 

 

トリニティ生A「ちょっと!あなた達なんなんですか!?」

 

 

トリカスはまだ騒いでいる。

 

 

"……人狼。"

 

 

人狼「……。」コクッ

 

 

人狼は了承する。

 

 

"じゃあ。"

 

 

ギィィィ

 

 

先生が扉を開けて中に入ろうとする。

 

 

トリニティ生C「な!なぜ私達は入れないのにアイツは!」

 

 

バタンッ!

 

 

まるでコイツラの話は聞いてないと言わんばかりの音で、扉を閉める。

 

 

正義実現委員A「……。」

 

 

人狼「……。」

 

 

そこには一人の正実と、人狼と、トリカス達が立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トリニティ生A「……あなたはあの魔女の肩を持つんですか?」

 

 

人狼「……。」

 

 

トリニティ生C「そんな事はないですよね?まさかそれを考える分の脳みそが詰まっていないんですか?」

 

 

人狼「……。」

 

 

トリニティ生B「ふふふ、なんて滑稽なのかしら………背は大きいですがただの木偶の坊ですね。」

 

 

トリニティ生A「なにそれ!ウケるんですけどwwww。」

 

 

人狼「……。」

 

 

トリニティ生C「なにか言い返してみてはいかがですか?………あ!それを考えることも出来ないんですねwww。」

 

 

トリニティ生B「ギャハハ!!」

 

 

正義実現委員A「っ!」

 

 

人狼「……。」

 

 

トリニティ生A「………さっさとそこをどいてくれませんか?」

 

 

トリニティ生B「罪人には罰を、これは法律が決まる前からの常識では?……まさかこんなことも分からないんですか?」

 

 

人狼「……。」

 

 

トリニティ生C「チッ……やっぱ馬鹿には銃を使わないと分からないようですね。」

 

 

カチャ

 

 

正義実現委員A「!」

 

 

いくら罵倒しようと、なんの反応もしない人狼にしびれを切らした一人が、銃を構える。

 

 

正義実現委員A「な!すぐにその銃をおろしてください!」カチャッ

 

 

正実も負けじと銃を構える。

 

 

トリニティ生C「ほら、さっさとそこを通してくださいよ…じゃなきゃ撃ちますよ?」

 

 

人狼「……。」

 

 

人狼は相変わらず何かを言おうとする気配さえない。

 

 

トリニティ生C「……本当に撃ちますよ?」

 

 

正義実現委員A「や、やめてください!この人はヘイローが無いから一発だけでも致命傷に「黙れぇ!」!」

 

 

トリニティ生C「今はてめぇに聞いてんだよ……おい、聞こえてんのか?」

 

 

人狼「……。」

 

 

トリニティ生C「………おいなんか言えよ。」

 

 

人狼「……。」

 

 

トリニティ生C「なんか言えって!!!」

 

 

 

 

 

ダアァン!!!

 

 

 

 

 

正義実現委員A「!」

 

 

一発の銃声が響き渡る。

 

 

トリニティ生A「な!なんで撃つのよ!!!」

 

 

トリニティ生B「や、やばい、本当に死んじゃうんじゃ……!」

 

 

トリニティ生C「な、なに!?私だけが悪いって言いたいの!?!?!?」

 

 

しかし。

 

 

人狼「……。」

 

 

トリニティ生A「な!」

 

 

人狼はただの弾丸一発で死んだりなんかはしない。

 

 

正義実現委員A「傷が治ってる……!」

 

 

トリニティ生B「ば、化け物!!!」

 

 

トリニティ生C「逃げるわよ!!!」

 

 

トリニティ生A「ちょ!待って!!!」

 

 

ダダダダダ!

 

 

トリカスどもは逃げていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正義実現委員A「あの!大丈夫ですか!?」

 

 

人狼「……。」コクッ

 

 

正義実現委員A「よかった……。」

 

 

人狼(まったく……お前は優しいんだな。)

 

 

正義実現委員A「いえ…あなたこそ私を守ってくれて……え?」

 

 

人狼(え?)

 

 

正義実現委員A「今、喋りました?」

 

 

人狼(いや、頭の中で考えた。)

 

 

正義実現委員A「……。」

 

 

人狼「……。」

 

 

正義実現委員A「あの……お名前は。」

 

 

人狼(……人狼だ。)

 

 

正義実現委員A「なるほど、人狼さんですね!」

 

 

人狼(なんで考えてることが分かるんだよ……。)

 

 

正義実現委員A「言葉に表すのは難しいですが………顔に書いています。」

 

 

人狼(やっぱそうか……。)

 

 

このあと、二人は仲良く雑談をして、モモトークを交換したのであった。




正義実現委員会のモブが可愛いと思います!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。