目覚め
「んぁ……眩しい…ぅん……?寒い……?毛布……」
かけていた毛布を探す。だが無い。
いつもの時間だと、もうアラームは鳴っていいはずだ。
それに、毛布は被って寝た筈だ。
なのになぜ、アラームは鳴っておらず、毛布の感触も無いのだろう。それに、布団にしてはとても硬く、冷たい。
疑問に思い、目を開けると─────
「え……?」
そこには───
否。
「いや……は?」
無理もない。さっきまで眠っていたベッドも、今まで過ごしてきた部屋も、何もかもが無かったのだから。
あるのはただ、突然災害が──それも大のつくほどの災害が──起きたような有様だったのだから。
「…え?……夢?」
自分の頬を抓る。手の大きさと頬の感触に疑問を感じながら。
「…痛ぇ………て事は……夢…ではないよな……」
「それに声も変だし…視界も変だ。」
改めて、自分の手を見る。
そこには─────
「…はあああぁぁぁああああ!?」
先程までの眠気を吹っ飛ばすほどの衝撃が脳に襲い掛かる。
「いや…え?!どういうことだこれ?!」
「なんで中学生みたいな手してんの!?てか俺こんな声だっけ?!」
声も少年の様に若く高い。
まだ声変わりはしていないようだ。
自分の頭から腹まで確認する。
何処も異常しかない。
服装を見ると、服とは言えない格好をしていた。
「服もなんだコレ!?服じゃなくて布じゃんか!!そら寒いよ!!」
「それに靴もねぇ!!裸足じゃねぇか!!」
まるで身寄りの無い子供のような─すでにそうだが─ボロボロの格好であった。
「俺家で寝てたんだけど?!どこだよここ!!」
「つか何があったんだよここはァ!?」
「クソッ……!!一旦落ち着こう…!!深呼吸すれば落ち着くだろ…?!スゥーッ…ハーッ…スゥーッ…ハーッ」
深呼吸を数回繰り返す。
「よし…!だいぶ落ち着いた……まず何するべきだ?」
キョロキョロと辺りを見渡す。空に浮かぶ、ある物を無視して。
キラリと光る物が、視界に入った。
「ん……?!鏡か…?!いや何でもいい…!!自分を確認できたらそれでいい……!!」
先程視界に入った場所へ行く。
瓦礫だらけな場所なのに裸足で動くのはいかがなものか。
だが幸い、小さな瓦礫やガラスの破片などはなかった。
そして目当ての物に近づく。
それは鏡ではなく、
「水たまりかぁ…まあいい…自分の姿を見てみるか……」
水たまりを覗き込む。
そこに映っていたのは……
王様や英雄王、慢心王などで親しまれているキャラクター、ギルガメッシュ。
子ギルであった。
小説ってこんなのでいいんでしょうか…不安だ…
次回もよろしくお願いします。