偽物として生きて行く所を書きたかったんや……
でも凝りすぎた……後悔はしてる。
声が聞こえる……だが、よく聞こえない。
「─れで─うは──した──」「──めよ──」
「───たが──」「──は───る──」
「──は─を───う──」
「──」「──」
「──」
「せ─が──ない……」「もう──にも──に……」
「───とは────」「──を────」
「で───なら────」「──ければ───」
「ミ──ス──で────を」「──の───さんを──」
「──が─かるか─」「────なら───べきだ」
「──は……」「ッ──だ────を─────」
…──────…?…────……!
……?──────………!─────────……
「…………………!!…………!!」
──────────────────────────
「…ぅあ……」
目を覚ます。
何か、夢をみた気がする。
だが、あまり思い出せない。
ただ、すごく大事なものをみた気がした。
眠気眼で周りを見渡す。
自分がどうなったのかを知るために。
まだ頭痛は続いている。
ノイズもまだ、続いている。
「あぁ…そうか。俺……倒れたんだっけ………」
「…ッあぁぁ……」
欠伸をし、体をほぐす。
そして、どうするべきかを再確認する。
「とりあえず、人がいるとこにいかねぇとな……」
「服もどうにかして着替えないといけないし……」
少しの沈黙
「……そう言えば、まだ試してなかったよな…」
彼はゆっくりと立ち上がり、両手を少し広げ、目を閉じ、集中する。
彼が成り代わったキャラクターの能力を。
《
スッ…
彼の腕に、何か、ジャラジャラとした物がのし掛かる。
「…おぉ……」
目を開ける。
そこには、彼成り代わっているキャラクター、ギルガメッシュの宝具が一つ。名を《天の鎖》。
「《天の鎖》……使えるのか……ギルガメッシュの唯一無二の友だっけ…?ゲームでは世話になったなぁ……」
懐かしい記憶が、少し蘇る
見知らぬ世界に一人放り出され、別人になっていた事に対する不安が、恐怖が、少し。ほんの少しだけ、緩和した。
そして同時に、この世界で生きる事を決めた。
少しでも道を間違えると、滅びてしまうこの世界で。
例えそれが、ゲームの世界だとしても。
"先生"ではなく、ここに生きる生徒として。
ギルガメッシュの偽物として、"贋作者"として。
ノイズが治まる。
個性なき
その輪は、金の波紋を帯び、上半分に王冠を浮かべ、その中心を貫くように、
そして、波紋から伸びる鎖。
ここに、偽物の王が誕生した。
「さて……能力?宝具?が少なくとも使えるのはわかったし、ここから出るとしようか。 」
「まあ、そもそもどこに行けばいいかわからんが……なんとかなるだろ。」
彼は動いた。人がいる場所へと。感を頼りに。
───────────────────
─────────────
───────
少しすると、建物が見えてきた。
だが、歩き疲れたのか足取りはフラフラとしている。
「ハァ…ハァ……建物が見えて来たのは良いが……腹が減ってしんどいな………」
それもそうだ。目覚めてから何も食べずに何時間も──迷ったせいでもあるが──歩き続けているのだから。
「あぁー……駄目かも……」
バタッ……
彼は限界だった。故に倒れた。
だが幸運な事に、誰かが近くにいたのだろう。
「君……大丈夫か…?」
男の声だ。
彼は答えなかった。いや応える程の力が出なかった。
でたのは唸り声に等しいものだった。
「ぅう……」
目を少しだが開けどんな人物か確認しようとした。
だがぼやけて見えなかった。
「君……!?君!!大丈夫か?!」
意識が完全に消える。
男の声を聞きながら。
小説ってこんなにも難しいのか……
言語化できる人を本当に尊敬する……
次回は、だいぶガッツリと時間が飛びます。
主人公の現在は小学生の上級生くらいのを想定しています。