『私の命も……もう終わり』
この戦争で、私の命は尽きるでしょう。私が死ねば、大変なことになるでしょうね。『ミカエル』には迷惑をかけそうですね
『せめて、新しい命だけでも……』
私は手をかざし、手に生命力を作る。これで、私の代わりにお願いします
『無責任な私を許してね、貴方に私の願いを託します』
私は貴方に『この力達』を貴方に…………
『この『力』は、もともと『人間』が生み出した物、貴方にこの私をも殺せる最強の一つを、託します』
さぁ、何時目覚めるかは知らないけれど、いつかあなたに幸せと……楽しい今を……
……温かい……光に包まれてる気分だ…………
『起きてください』
……声が……聞こえる…………
『聞こえますか、私の声が」
……ああ……聞こえる……君は………誰だ……
『私はイーサ神、歌える石と呼ばれていた物です。元々は、人間に作られた神です』
……人間に………作られた…………
『はい。しかし、私は失敗をした。人間たちが私に託したはずなのに、私を作ったのは人間なのに、彼らは私を否定しました。その一人に敗れてここに居ます。私はその者に、その世界の未来を委ね、今こうしてここに居る訳です』
……そんな人が………俺に何の用ですか…………
『私はこの世界の神に頼まれて、貴方の力になりに来ました』
……俺の力に…………?
『はい、君の力に。私は一度何かを捨てて、何かを得ると言う定理を提示しました。しかし、それは間違いだった。だから、今度こそ、誰かの為に生きたいのです』
……なら、俺は…………この世界を……今を生きて見たい……目的なんていらない………俺は……この世界を……
『なら、行きましょう。貴方を待っている世界が…………目の前にあります』
俺は目は……段々と覚めていく…………
「おいおい、またここの警備かよ……」
「文句を垂れるな、ミカエル様の命令なんだぞ」
「知ってるよ。だがな………こんなガキを捕えて、宝玉に封印する意味なんてないだろ」
上級天使の二人が話し合っている、目の前には青いクリスタルに封印されている5歳くらいの子供
「こんな弱い人間を閉じ込めて置く必要なんてあるのか?」
「良いじゃないか、理由はどうあれ、此処の警備だけで仕事が済むんだ」
「そこには同感だ、此処は千年前から警備しているらしいが、何一つ問題がないらしいしな」
「「ははははははは!!」」
愉快に笑い合う天使、人間を捕えている理由はミカエルと上層部しか知らない。そうしてまでとらえる理由を聞きもしないで警備している者達もどうかと思うが
「ここまで頑丈なクリスタルで封印か、これは最上級の封印クリスタルだぜ?」
コンコンッとクリスタルを叩く、たかが人間を封印するには高価すぎる
「やめて置け、壊れたらどうするつもりだ」
「何言ってんだよ、この程度で壊れるかよ。クリスタルは頑丈……」
バキィィィィィィィ!!!!
「「!!!??」」
突如としてクリスタルに亀裂が入る、最上級のクリスタルにだ
「お、おい!!壊れちまったじゃねぇか!!」
「し、知るか!!俺の所為じゃない!!!」
天使たちは騒ぐ、もちろんこの騒ぎは直ぐに知れ渡る。ここは最重要機密の封印部屋。任される天使はどんなことがあっても、その任務を遂行しなければいけない。そんな場所の物………しかも、ミカエル直々の任務の中で、一番やってはいけない封印のクリスタルの破壊
「何事かと思ってきてみれば……こう言う事ですか」
「「み、ミカエル様!!」」
ミカエル本人が来た。事情を説明する二人、ミカエルは首を傾げる
「おかしいですね……この封印は叩くくらいで壊れるほど、安い物ではないのですが……」
バキバキバキバキバキ!!!
「おや!これほどまで壊れますか、どうやら貴方たちの所為ではないみたいですね」
天使の二人は安心して腰を下ろす、自分たちの所為ではないと言われ、気が抜けたのだあろう
パリィィィィィーーーーーン!!
完全にクリスタルが砕けた、中に封印されていた子供が倒れる
「仕方ないですね…………もう一度封印……」
言いかけた時、子供が動き、立ち上がった。虚ろな目でミカエルを見ている
「お目覚めですか…………封印するよりも、保護した方がよさそうな気がしてきました」
「ミカエル様、あの子供は一体……」
「お話しすることはできません。これは、上層部の決定ですので」
「そうですか……」
子供は虚ろな目をしていたが、段々目を覚ましていった
「おい、子供。クリスタルに戻……」
言葉は続かなかった。その者は、天使を吹き飛ばしたのだ
「なっ!こいつ、何なのだ!!」
「手を出してはダメです、この者は私がやります。貴方は他の者達に連絡を」
「はっ!」
天使は出て行った、その場にはミカエルと子供だけ
「大人しくしていただけませんか?」
「……俺は……行くんだ……イーサと共に……」
「イーサ……歌う石を言われ、神の書物には人間に作られた神と言われる存在、そう書かれていましたね。その力はこの世界の神をもしのぐ強さ、しかも、
「邪魔をしないでくれ……只外に行く……それだけなんだ」
彼は手をかざして、魔法を唱える。とんでもない魔力だ
「インフェルノ!!」
マグマを私の下に出現させたのか!?私は飛び去るが…………
「逃げられましたか……あの力……やはり本物……」
その場には彼はいない。戻って対策を立てなければなりません。あの子は私達に興味があるか知りませんが、危険であることに代わりはありません
「イーサ……どこに行く?」
『私は何処にでも行きます。貴方の行く所に、何時までも付いて行きますよ』
「そう……なら、世界を見て回ろう。面白い事があるかもしれない」
『そうですね………見て下さい『零』。朝日が昇りますよ』
俺の視線の先には、綺麗な淡い光を放つ太陽が昇っていた。綺麗だった……こんな世界があるんだ。誰も見たことがない物だってある筈だ
「もっと見てみたいな………この世界を………綺麗な物を………」
『そうですね………そのためには生き残らないといけません。まずは、強くなることに集中しましょう』
「うん……俺はまた、この景色を見ることができるために、頑張るよ」
日は昇り、また沈む。当たり前の事だけど、俺達には大切なことに感じた
『いつか……あなたにこの『武器』を……渡せる時が来ればいいですね』
イーサは、『預かっている』武器を見ながら呟いた
「俺は………神狩零は……大切な者を……見つけるよ」
宙は、誰にでもなく、自分に誓いを立てていた
「それでイーサ、俺は何をすればいいの?」
『まずは、私を使いこなしてもらいます。私は貴方の神器、裁きの神眼です。しかし、それも発展途上です。ある技、
「それを覚えればいいの?」
『はい、裁きの神眼………禁手状態は——————————です。これになるのです。私が教えます、貴方は身体能力の向上を主な目的としてください」
「分かった、それをこなせばいいんだな」
『はい、いずれはあの『武器』出来ることなら『技』を教えたいものです』
「イーサは俺と『同じ』なんだね」
『ええ、私もあなたと同じです。もう過ちは犯しません』
俺達はこの日から特訓に取り組んだ。そうさ、俺達の始めの一歩を、この日始めたんだ