とりあえず術式で何とかしようとする宿儺モドキ   作:This メェン!

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続かないので初投稿です。


バイト終わりに何書いてんだろうなぁ。





呪いの王、子守りする。

 

 

 

「は? なにそれ聞いてないんですけど」

「今言ったからな。まぁ新たな居候だ。ぜってー怒らすなよ」

「……男連れ込むにしたって歳がとs「バカ孫がぁ! アホなこと抜かしてっとテメェの高倉健グッズ燃やすぞ」はぁぁぁ!? てめぇババアそれやったらマジ戦争だからな!」

 

 

 何と喧しい孫と娘なのか。ガニ股でガンつけ合っている白髪タワー女と茶髪の女を見て、宿儺は面倒だと思う一方で愉快な見世物だと嗤っていた。

 

「お前の祖母に誘われてな。暫く厄介になる」

「つかどんなやつ……はぁ。っぱババアも歳か。こんな若くて野性味イケメン捕まえてくるとかボケすぎだろ。まぁいいや……ウチの部屋入らなきゃ好きにして〜」

 

 寝る。つかこんな時間に起こすなよー……とボヤきながら星子の孫__綾瀬桃は自室である2階に戻っていった。

 

「クソ孫が」

「名は?」

「桃だ。苗字はワシと同じ。生意気なガキだが筋は通す性格だ。怪我させない程度ならボコってもいいぞ。なんならワシがボコす」

「お前の一族は血の気が盛んなようだな。俺は寝る」

「そうかよ。布団ならどっかにある。使いたけりゃ自分で引っ張り出して使え」

 

 そんなこんなで、宿儺の綾瀬家への居候が始まった瞬間である。

 

 昔の日本の俳優であるいぶし銀で不器用な男、高倉健を愛してやまない武闘派女子高校生、綾瀬桃。

 

 霊媒師にして神の巫女であるド級の実力者若作りババア、綾瀬星子。

 

 土地神にすら畏れられる呪いの王、両面宿儺。

 

 

 三者三様を通り越しすぎている面子だが、更に喧しくなることを彼らは知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……行ってきまーす」

「おい小娘。こんな時間にどこへ行くつもりだ」

「げっ。別にいいじゃんそんなの」

 

 厄介な人に目を付けられたと、桃は苦い顔をした。

 

 つい先日綾瀬家に転がり込んできた妙に偉そうな野性味イケメン。宿儺と呼ばれていたから、何となく桃も宿儺と呼んでいるが変な名前だと常々思っている。

 

 時刻は夜10時を回った頃。

 

「俺は星子から小娘のお守りを頼まれていてな」

「だから行かせないって?」

「そう急ぐな。俺もついて行ってやる」

「はぁぁ? アンタが着いてきたら__まぁいっか。でもぜぇったい! 静かにしててよね」

「縛りでも結ぶか?」

「しばり? よくわかんないけど、わかったならいい。結構遠くだから走るからね」

 

 家を出て、無言で走る綾瀬桃の後ろを軽々とついていく。桃は居心地わりー……と思いつついっそ振り切ってやろうと全力で走っていた。

 

 宿儺はただの女子高生にしては高い身体能力だと感心していた。平安の世に比べればやはり栄養状態が違うのか。こう細々とした部分で発見があると退屈が紛れるな。

 

 宿儺は暇潰しのプロだった。

 

 

 変わらぬ沈黙に耐えかねて、桃が口を開く。

 

「……何だかんだ一緒に暮らしてるけどさ。アンタ何者なわけ。おばあちゃんの伝ってことはエセ霊媒師の仲間ってこと?」

「く、くく、くくくく」

 

 

 宿儺は笑いをこらえることができなかった。全くおかしなことを言うものだ。あの女をエセ霊媒師とは、孫には特に何も伝えていないらしい。

 

 突然笑い出した宿儺に気を悪くする桃。

 

「そんなおかしい事言った?」

「くく。あぁ、言ったな。まさかこの俺を霊媒師とは。腹がちぎれるかと思ったぞ」

「じゃあ違うわけ?」

「違う。これ以上は星子から聞け」

 

 不満気な顔をしつつ、これ以上は何も聞けないと悟って桃は口を閉じた。走り続けること数十分。

 

 桃と宿儺は奈木病院という建物に到着していた。

 

 明らかに廃墟になって数十年は経過している大規模な廃病院。見上げるほどには大きく、医大病院と大きく書かれた文字は経年劣化で掠れており不気味さを強く演出していた。

 

 

「うそ。マジで言ってんの……?」

「どうした。ここが目的地なのだろう? さっさと入れ」

 

 

 開いた口が塞がらないとはまさにこの事。桃は無言で微妙に宿儺にすり寄りつつ、スマホの画面を開いてとある人物に電話をかけた。

 

 画面にうつっているのはオカルトくんの文字。

 

 時を戻すこと本日、学校での出来事。

 

 綾瀬桃は虐められていた同学年の男の子を助け、その男の子も変わり者であったが故に何故かお互いの信じていないオカルトの実在を証明するバトルをすることになったのだ。

 

 同学年の生徒__オカルトくんは信じているUFOの聖地である奈木病院に綾瀬桃を行かせ。

 

 綾瀬桃は信じている幽霊の溜まり場である心霊スポットにオカルトくんを行かせた。

 

 負けたら勝った方のパシリになるが、正直そんなのどうでもいいし怖いから帰りたいのが今の桃の本心だった。

 

 

 ビビり散らかしている綾瀬桃を眺めながら、宿儺は妙な感覚を覚えていた。

 

 視線。

 

 しかしそれは人間のものではない。冥冥とかいう1級術師の黒鳥操術による監視が最も近い感覚か。

 

 

 

 奈木病院上空、高度4800m。絶え間なく信号を放ち、光学迷彩が施された戦慄する未知が宿儺を観察していた。

 

 

 

 







さて、何出そうかね。原作キャラでもいいし、そうじゃなくてもいい。


 宿儺が愉しく戦えるやつがいいなぁ。


 続きません。

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