とりあえず術式で何とかしようとする宿儺モドキ   作:This メェン!

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続かないので初投稿です。


ダンダダンおもしろ。





呪いの王VSエイリアン・ビッグ・キャット&__

 

 

 

 この世界にはそもそも全く呪力が存在していない。宿儺は呪力に対する感知能力が極めて高い術師であるが故に、脚売りババアとの戦闘においても不覚をとった。

 

 あって当たり前の感覚がない。これは何らかの能力を有する存在との戦いにおいて大きなデバフとして宿儺に働いている。

 

「……確かめるべきだな」

 

 宿儺は己の感覚を信じることにした。

 

 即ち、何者かに監視されているという予感を。

 

「ちょ、どこいく__へ? いやなんでもないなんでもない。つかそっちこそどーなんだよ」

『着きました……心霊スポット。な、何か空気がおかしい様な……これ本当に大丈夫ですか? 幽霊を信じているわけではありませんがほら、こう……ヤンキーの住処みたいな』

「プ。オイオイまさかビビってんじゃねぇよな〜?」

『うるさいですよ! 綾瀬さんも早く屋上に行ってください! きっと"アブダクション"されるはずです!』

「な、なにそれ」

 

 若人の肝試しとやらか。平安の世にも似たような儀式は数多く存在した。時は巡り、世界は変われど人の行動は変わらないということだろう。

 

 実にくだらん。

 

 宵闇に紛れ、宿儺はとある細工をしてから綾瀬桃の傍を離れた。

 

 

 割れたガラス。ところどころ崩れた病院の壁。妙に暗い廊下。初めてこの世に降り立ったときと似たような雰囲気。

 

 

 __ピュルルルル__

 

 

 音が響く。甲高い奇妙な鳥の声。

 

 

 __キィキィ__

 

 

 音が響く。コウモリのような声。

 

 

 __にゃあ

 

 

 声が響く。宿儺の背後、それも極近距離から。

 

 背後から現れた巨大な猫。見る人が見ればピューマやヒョウと似た動物であると判断が付くが、それは誤りだ。

 

 何の反応も返さない宿儺の背中に巨大な爪を突き立て__

 

 

「__来ると思っていたぞ。

 

 

 消失。

 

 斬り裂くべき相手が虚空に消え去ったことで宿儺の放った超速不可視の斬撃は宙を切り裂き、廃病院の壁に巨大な横一文字の穴を開けた。

 

 開いた大穴からは蒼白い月が見え、冷たい突風が入り込んできた。

 

 

「……転移。それも……」

 

 

 宿儺の頬が吊り上がる。

 

 脚売りババアの不意打ちを受け、宿儺は呪力のないこの世界に適応するための技術を編み出した。

 

 簡易領域ではない。これは領域に対する防御や対抗など一切考えていない。

 

 薄く呪力で編んだ網を伸ばし、それに触れた存在を知覚する方法。この網を張り巡らせた状態で術師との戦闘を行えば、即座にこの網は他者の呪力に掻き乱され効力を失う。

 

 宿儺以外に呪力を生み出す者が存在しないからこそできる索敵方法。これも膨大な呪力と呪いの王の呪力操作があるからこそできる神業だ。

 

 名付けるなら"掌"と言ったところだろう。

 

 

 だがその神業に引っ掛かり、尚且つほぼノータイムで解に狙われたにも関わらず避ける敵。

 

 

 面白い。

 

 

 開けられた風穴から月光に照らされ、宿儺の目の前には巨大な猫のような生き物が現れていた。

 

 

「にゃおん」

 

 

 放たれた斬撃は空を斬り、やはり存在していたはずの猫は消えた。そして視界の隅から現れる。

 

 二つの黄緑色の目に、額に三つ目の黄金の瞳。どこかSFチックなその瞳は本来付いているものではないように見える。

 

 

 闇に溶けたような黒い体毛を持つこの巨大な猫は通称エイリアン・ビッグ・キャット。UMAである。別名はファントムキャット。

 

 1960年代のイギリスに現れたこの巨大な猫は家畜を100頭噛み殺したと言われ、極めて獰猛な性格を持つUMAだ。

 

 その特筆すべき能力はやはり__

 

 

「にゃにゃ」

「猫風情が、随分と楽しませてくれるなぁ!」

 

 テレポート能力だ。

 

 ファントムキャットが背後に回った瞬間に宿儺は裏拳を放ち、しかしヒットする寸前に転移。振り向いた姿勢の宿儺の背後から現れ爪を突き立てようとして、即座に宿儺はしゃがんで爪ごと蹴り飛ばす。

 

 宿儺のとんでもない身体能力に弾き飛ばされたファントムキャットはやはり猫の性質も兼ね備えているのか、振り払った風圧だけで壁にヒビが入る宿儺の蹴りを受けても軽々と壁に着地する。

 

 

 暗黒の中に煌めく三つの輝き。

 

 

 真正面から堂々と突っ込もうとするファントムキャット。それに解の発動を準備しながら、宿儺は次の転移場所を予想していた。

 

 

 

 

 解を連続で放ち、ファントムキャットを狙ってみるが分身のようにすら見える連続転移で回避される。

 

 

「……ケヒッ。貴様、やはり見えているな?」

 

 

 十種影法術の最終最強、魔虚羅ですら布留部の方陣を回さなければ対抗することができなかった宿儺の不可視超速の斬撃を明らかに察知されている。

 

 先程から違和感はあったが、やはりか。

 

 ファントムキャットは疾風の如く駆け抜け、あと数秒ほどで接敵するその刹那。

 

 

 パリッ____。

 

 

 想起。

 

 宿儺はその攻撃を知っていた。

 

 

 

 

 

 

 







皆さんお分かりですね?

"掌"の元ネタは4メートル、つかこれが限界。



続きません。



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