とりあえず術式で何とかしようとする宿儺モドキ   作:This メェン!

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作者が宿儺の二次創作を読んでて思わずかっけぇ……と感動した表現を使わせて頂いています。
引用元の作者様から苦情が来れば即刻該当箇所を削除して書き直します。


でもかっけぇからよぉ! 使わせたいよぉ! なんだよあのかっけぇ詠唱!


ヒント:きんた魔王


続きません。






呪いの王VSシャイガイ

 

 

 

「__ッ!」

「■■■■■■■■■■■■!!!!」

 

 

 シャイガイの攻撃を上手く捌くにも基礎的な身体能力の違いが大きすぎる。一挙手一投足が宿儺にとっての二倍速かそれ以上。

 

 

「厄介なのを持ってきたなッ! 小娘!」

 

 

 振り下ろされた手による攻撃は水田に巨大な大穴をぶち開け、その隙に捌にて斬撃を浴びせようにも既に体勢を立て直し次の攻撃を繰り出している始末。

 

 手を振るい解による不可視の斬撃を浴びせても何ら変化はない。全く傷すら付かないその白き暴虐は無下限呪術による一種の無敵を思わせる。

 

 捌であれば多少は手傷を負うか? しかしこう思案している間にもこの白き存在は暴れ続けている。巧みな体術と解と即による遠距離の衝撃でどうにか致命的な一撃は防いでいるものの、これでは先に宿儺の呪力が尽きてしまう。

 

 領域を展開するにもその隙がない。捌を浴びせようにも攻勢に出るには速度に違いがありすぎる。

 

 弱者と強者。

 

「ケヒッ。この場では俺が弱者だな」

 

 生前、死後。生きていようが、死んでいようが。どちらにせよ宿儺は呪いの王だった。常に勝利の天秤に立ち続ける生まれながらの孤高の頂点。

 

 対等な殺し合いは何度かあった。平安の世にも宿儺を脅かすほどの脅威は存在したし、現代においても現代最強、生まれるだけで世界の均衡を崩す五条悟が存在した。

 

 生まれながらの強者は、この初めて一方的な不利の場面に直面したのだ。

 

「__シン・陰流、簡易領域」

 

 弱者は弱者なりに抗ってみることにしよう。こんな機会はそうそうあるまい。

 

 魔虚羅による世界を断つ斬撃の学習、空気の面を捉える技術、彌虚葛籠。どれも独学で、それも手本を見るだけで学習した宿儺の呪術センスにその技術は些か簡単すぎた。派生する前の彌虚葛籠を使える宿儺にはなおのことだ。

 

 落花の情による呪力の反撃は意味をなさない。彌虚葛籠も領域に対する対抗手段でありこの世界では無意味。

 

 

 ならば___

 

 

 倣うのは1級術師最強、完全体宿儺の放つ無数の斬撃を刀術と簡易領域の技術のみで凌いだ日下部敦也の領域。

 

 宿儺の足下から広がる呪力の領域。

 

 

「■■■■■■■■ッ!!!」

「__案外便利なものだな。1級とやらも少しは役に立つ」

 

 

 簡易領域内に入ってきたシャイガイは無数の解を浴びせられる。

 

 シャイガイの攻撃をする予備動作に宿儺のシン・陰流は反応し、動き出す前に既に避けているか攻撃の出を潰す。

 

 日下部敦也の全自動反撃の簡易領域は縛りを上手く活用し、プログラムすることでその様態を形成した。

 

 ならば宿儺にも同じことができる。呪いの王、呪術全盛の時代においても殺しきることができなかった呪術の怪物は弱者の技術を喰い漁る。

 

 

 しかしこの技術は弱者が強者から抗うためのもの。弱者が強者を殺すためのものではない。故に、シャイガイの速度に対応することはできても依然としてじり貧なのは変わらない。

 

 領域を展開するには簡易領域内にて自動反撃する肉体を戻し、掌印を結ぶ必要がある。

 

 思考に余裕は生まれても、身体はシャイガイの攻撃を捌くのにリソースを割かれている。

 

 

 __そろそろ飽きた。

 

 

 身体の操作は簡易領域に任せ、宿儺は目を瞑り己の中の魂の奥底に手を伸ばした。生得領域ではない、また異なる魂の領域。与えられた転生による福音の源泉。

 

 そこには眠る4本腕、4つの目を持つ屈強な肉体を持つ両面宿儺の姿。

 

 そこには眠るピンクの髪に模様が入った虎杖悠二の姿。

 

 そこには眠るツンツンヘアーに、法陣が浮かぶ伏黒恵の姿。

 

 

 転生特典:両面宿儺。それは()()()()における両面宿儺の全て。浮かび上がる16の指。

 

 

 今取り出せるのは指が6本か。まぁいい。それだけあればあの白い奇形も殺せる。

 

 

 指を六つ胸に取り込み、開眼。

 

 

 膨大な呪力が宿儺の魂から氾濫する。溢れ出た呪力の圧にシャイガイは数メートルほど吹き飛び、そして__

 

 殴打。

 

 

「ケヒッ」

「■■■■!」

 

 

 殴り合いが成立した。

 

 お互いが放った拳がぶつかり、その衝撃で辺りの水田の水が全て弾け飛ぶ。浮かび上がった水滴が落ちる間もない。連打を放つシャイガイを薄く嗤いながら、宿儺は攻撃を全て受け止め、蹴り飛ばした。

 

 砲弾のように吹き飛び、柔らかい土に受け止められるシャイガイ。起き上がったところには既に宿儺が立っていた。

 

 

「ほら。頑張れ、頑張れ。お前の力はその程度か?」

 

 

 嗤う、嗤う、嗤う。頬を歪め、しゃがみ込み、シャイガイの顔を眺める。

 

 根本的、強者。形ばかりの弱者は既に立場を逆転させた。

 

 強者は生まれながらに強者であり、強者故に強者である。

 

 

「ッ、■■■■■■■■■■ッ!!!!」

 

 

 憤慨し、怒り狂うシャイガイの攻撃__「

 

 指が10本になり強化された呪力出力による、解。不可視超速は更に速度を上げ、大気の壁すら突き破りかねない威力だった。

 

 

 瞬く間に弾かれ、宙に打ち上げられるが__

 

 

「……無傷か。随分堅いな」

 

 

 無傷。

 

 呪いは生きながらに呪術でいう縛りのようなものを受けている。脚売りババアであれば脚は要るかという問いかけ。ターボババアであればかけっこ。メリーさんであれば段階を踏んだ携帯機器による接近。

 

 メリーさんという呪いを乗っ取り、単純に強化されている面もあるがシャイガイはこことは別の異界における伝承に基づいた補正を受けている。すなわち尋常ならざる耐久性。

 

 異界にてSCP財団というシャイガイのような自然法則に反した異常性が極めて高い存在に対処する組織がある。世界を守るために異常を確保、収容、保護するその組織が残した実験レポートには対戦車砲を直撃し、50口径の弾丸を600発以上打ち込まれても無傷だったシャイガイの報告が残されている。

 

 宿儺は前の世界でできたことは全部できる。今の宿儺は受肉体ではないが、受肉体のときにできることも全部だ。

 

 

 つまり__

 

 

 にょっきり。

 

 宿儺の腹から口が生える。生前にあった口ではない。受肉体の自由に身体を操作できる能力。

 

 

「■■■■■■■■■ッ!!!!!」

 

 雄叫び、迫る。大気を押しのけ、疾風を生み出しながら迫るシャイガイの手をいなし、空中で横に回転し、顔を蹴り飛ばす。そのまま術式退行、即を連続で打ち込み地中に。

 

 

 嗤う宿儺。戦闘の熱に当てられ、上がったボルテージを全てその術に割り当てる。

 

 

「そうはしゃぐな。       

            「“龍鱗 ”」

 貴様に避けられるか?

            「“反発 ”」

 しっかり避けろよ。    

           「“番いの流星 ”」

 

 

 出力最大__

 

 

「■■■__」

 

 

 腕による斬撃の方向指定、呪詞の詠唱、片手掌印の帝釈天印を行うという縛りをもって放たれた、言うなれば200%の解。

 

 世界そのものを斬り拓く、無限の彼方を撃ち堕とすために編み出した唯一至高。

 

 文字通り世界を断つ斬撃が放たれ、馬鹿げた跳躍により目の前に迫っていたシャイガイの身体を半分に割った。

 

 防御無視、概念貫通。ほぼ無敵の存在は宿儺の存在によってその無敵性を破られた。

 

 

 今の宿儺に方向指定、呪詞の詠唱、掌印を強制される縛りはない。隙となるそれらを全て行うことで縛りとして成立させ,擬似的に指10本の状態で20本と同等の呪術の行使を可能とした。

 

 

 シャイガイを打ち倒し、予想外の珍味を楽しんだ宿儺は食事を楽しむ気にもなれず、そのまま近場の綾瀬家に戻ることにした。

 

 

「__あは、あはは。ありがとう、ありがとう! あの変なのをやっつけてくれて」

 

 

 佇む白いワンピースの少女。

 

 

 破顔したその笑顔に、宿儺は____

 

 

 

 

 

 

 

 







本当は世界斬って方向指定、呪詞の詠唱、閻魔天印の両手の掌印+もう1本の合計3本の手が必要なんですけど、
五条の片手印の帝釈天印で領域展開していたので、おそらく帝釈天印でも行けるんじゃないかなぁ。


みんなもヒロアカ二次創作、見よう。あれマジでかっこいいぞ。


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