すれちがいつうしん!   作:フリーナー!!

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ようしょうき!

 

 

幼少期の私は少し周りより変わっていた。

 

「ねえ、これあげる!」

 

「なあに?これ。」

 

「えくすかりばー!!」

 

「???」

 

「かっこいいでしょ!」

 

「そ、そうだね、、?」

 

いや、今思えばかなり違っていたのかもしれない。

 

幼稚園や小学一.ニ年生くらいの女子はみんな、プ⚪︎キュアを真似していたり、可愛いアクセサリーを付けて、見せ合いっこしていた。

 

でも私は違った。かっこいいものが好きだった。具体的に言うなら、バトルものが好きだ。

 

意地と意地のぶつかり合い、正しさなんてどうだって良い、自分が貫きたいモノを死んでも貫き、その過程でぶつかり合う。その過程で流れる血を、私は嫌だとは思わなかった。

 

むしろ、かっこいいと思った。

 

それは想像上の話だとは分かっている。

 

だけれども自分の命を燃やして戦う姿は、どんな形であれ、かっこいいだろう。そこに現実も空想も関係ない。

 

だから私は憧れ、目指した。かっこよくなる、って。

 

親からはいい目標だな、と優しい笑顔を浮かべながら言われた。同級生の女子からはくれはちゃん、そんなのよりプ⚪︎キュアみよーよ!!と言われ、男子からはぎゃはは!オマエなんかがそんなのなれるわけねーじゃん!!と嗤われた。

 

同年代からの反応を見て知った。

 

私は、少し周りとは違うんだな。って、

 

でも、かっこいい人になる目標は諦めなかった。だってここで諦めたら自分で言った事を捻じ曲げるダサい人になるから、だから私はこれからなんと言われようとも、私は私を貫く。そう決めて生きていった。

だが、周りは許してはくれなかったらしい。

 

ある教師はそんなのやめてもっとみんなと同じ目標を目指しなさいと言い、ある同級生はもう小学生なのにまだそんなの目指してんの?ガキくさいと言い、友達だった人はくれはちゃんは黙ってればかわいいのにと言った。

 

毎日毎日そう言われていくうちに、私はいつしか何故こんな馬鹿げたものなんか目指しているのだろう、と思うようになってきてしまった。

 

〝もう、駄目なのかな。皆に合わせたら、皆は、仲良くしてくれるかな?〟

 

この世界で私は一人ぼっちなんだ。私は、異端、私は、、、異常....だから、、、可愛いものを、、、好きにならなくちゃ、、、

 

「かっこいい!!」

 

え?

 

顔を上げると、一人の少女が立っていた。

 

「私が、かっこいい?」

 

「うん!!」

 

彼女は、屈託のない笑みでそう言い放った。それが、私には嬉しくて、、、、私は………

 

———おっと、申し遅れました。わたくしの名前は来華霊葉(くるはなれいは)と言います。くれはちゃんとでも呼んでください。

 

,...まあ、あんまり重い話をし続けるのもあれですよね、この話はまた今度にしておきましょう。

 

さて、今何しているのかと言うと、友達の千夜ちゃんとおままごとをしています。私はえいゆーごっこをやりたかったのですが、彼女がどうしてもおままごとがいいと言うのでどっちで遊ぶかじゃんけんして負けたので、しかたなーくおままごとをしています。しかたなく、です。....まあ、楽しくない訳ではありませんけどね。

 

「貴方ー、お味噌汁できたわよー!」

 

「ありがとー」

 

「そういえば、お仕事の方はどうなの?」

 

「大丈夫だよ、上手くいってる。」

 

「そっかー、良かったー。でも、あんまり無理しちゃ駄目よ?....このお腹にいる子も、貴方の事心配してるんだから。」

 

「え、子供ってお腹から生まれてくるの?」

 

パパとママが好きな人同士で結婚してちゅーするとできるよって言ってたので、他にも子供が作れる方法があるなんて、驚きだ。

 

「え、あー、いや、これはふぃくしょんだから!!」

 

「なんだ、ふぃくしょんなのか。」

 

フィクションってどゆことかと思ったが、まあ気にしなくていいや。

 

「うんうん、だから気にしなくて良いよ。」

 

「わかった。」

 

「ハァ、、、ハァ、、、くれはちゃん...純粋すぎる…!!めっちゃ可愛い、、、!」

 

千夜ちゃんが何か独り言を言っているが、あまりにも小さな声なので聞き取れない。

 

「千夜?どうかしたの?」

 

「ふぇっ//!?いやいや!なんでもないよ。」

 

「ふーん、、、まあ、それならいいけどね。」

 

少し怪しいが気にしないことにした。

 

「まあいいです、はやくおままごとやりましょう。途中で止まってしまいましたし。」

 

「うん、そーだね!」

 

おままごとを再開しようとしたが、、、

 

「ひぐっ、、、ぐすっ。。。」

 

「......?」

 

誰か泣いている声が聞こえた。

 

「くれはちゃん?どうしたの?」

 

「誰かが泣いているような声が聞こえたのですが...」

 

「泣いてるの!?じゃあ早く助けにいかなきゃじゃん!」

 

「そうですね。このまま放置っていうのもよろしくは無いでしょうし。」

 

私たちは泣いているその人の元へ行くことにした。

 

「ひっぐ、、、ぐす。。。」

 

「ねえ、きみ。」

 

「っ!」ビクッ

 

「なんで泣いてるの?何か辛いこととかでもあった?」

 

「え、えっと、、、」

 

彼女が言い淀んでいる、、、つまり、あまり言いたくない事....無理に聞き出すのは失礼な気もしますが、、、、

 

ですが、独りきりは辛い。私も彼女と出会うまではずっとそうだったのですから、わかります。

 

「くるはなれいは」

 

「…え?」

 

「私の名前です、そしてこちらは千夜ちゃんです。」

 

「ちょっと!私もちゃんとフルネームでよんでよー!」

 

そうじゃん、ごめんね、ずっとあだ名で呼んでたからつい。

 

「もー、、、こほん!私は朝月千夜(あさづき ちよ)だよ、よろしくね!」

 

「ねえ!きみの名前は?」

 

彼女は少し落ち着いたのか泣き止み、鼻を啜りながら言った。

 

「……みずき。」

 

「ボクの名前は、、、暁山瑞希。」

 

これが、私と彼女の始めての出会いだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここから運命という歯車は増え、時計の針は更に加速していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして時計は幾万もの時を重ねて腐れ、針は折れ、歯車はやがて止まる。そして最後には、何もかも残らなくなる。

 

 

 

このエピソードは、そんな話

 

 

 







まだ、重くない。
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