ZZZ × 555   作:びぎなぁ

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サクリファイス・ブリンガー②

 

 

 

 

 

ファイズに襲いかかる巨大な腕をジェットスライガーのミサイルで爆破し、ブリンガーの前に姿を現したデルタ……もとい乾巧。

 

 

『貴様……!』

 

「乾さん……なんでここに?」

 

「俺もこのブリンガーって奴に用があるんだ。色々聞きたいことがあるからな」

 

 

 

妨害を食らったブリンガーはファイズとデルタを睨む。

 

 

『……ふん……一人増えたところで、この私には適うはずもないだろう』

 

「……ソイツはどうかな」

 

『粋がるのはよせ。私は、あの星見雅をも超えうる力を手に入れたのだからな──見よ!!』

 

 

ブリンガーは巨大な腕を上げ、コンテナから大量のエーテル物質を吸収していく。

 

やがてその化け物は──刃渡り数十メートルはあろう巨大な妖刀を顕現させた。

 

 

『二人まとめて、ホロウの塵となるがいい────!!』

 

「……!!」

 

「タクミ、乗れ!」

 

 

ファイズはデルタが呼び出したジェットスライガーに乗り、デルタとともに離陸する。

 

 

『無駄なあがきだ!!』

 

 

ブリンガーは巨大な妖刀を振りかざし、飛行するジェットスライガーを叩き落とそうとする。

 

対するデルタは操縦桿を操り、機体を旋回させギリギリで攻撃を避ける……しかし。

 

 

『ハァァァッ!!』

 

「っ!! ぐわあっ!!」

 

 

妖刀による攻撃と同時に発射したエーテル弾が機体に直撃。

 

コントロールを失い、乗っていたファイズとデルタはジェットスライガーから放り出されてしまう。

 

 

『ふははは……!! 言っただろう、この私に適うはずもないとな!』

 

「……っ」

 

 

デルタは何とか打開策を考える。

 

すると、何かを思い出したかのように墜落したジェットスライガーの元へ行く。

 

 

「タクミ!!」

 

「?」

 

 

デルタはタクミの名前を叫んだ後、とあるものを投げ渡した。

 

 

「ホロウで拾ったものだ! それを使え!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これ……は……」

 

 

それは赤、黒、銀の3色で構成されたトランクボックスのような何か。

 

ベルトではない……が、そのトランクボックス型のツールには、『スマートブレイン』のロゴが施されている。

 

 

デルタが渡してきたものは、トランクボックス型ツール──『ファイズブラスター』だった。

 

 

「もう一度変身コードを入力しろ!」

 

「……!」

 

『どうした! 命乞いならば聞いてやらん事もないぞ?』

 

「!」

 

 

振り返れば、ブリンガーはファイズにとどめの一撃を刺すべく巨大な妖刀を握りしめている。

 

 

(やるしか……ないか……!)

 

 

『……!? なんだ、それは……!』

 

 

何かまずいと感じ取ったブリンガーはファイズを葬るべく妖刀で攻撃をしかける。

 

ファイズはファイズブラスターにあるテンキーにコードを入力していく。

 

 

 

[5・5・5][Standing by…]

 

 

 

 

 

そして、ファイズブラスターにあるトランスホルダーにファイズフォンを装填した。

 

 

 

 

 

 

 

 

[Awakening]

 

 

「……!!」

 

『ぬぅっ!?』

 

 

ファイズの身体が赤く、眩しく輝いていく。

 

 

 

 

 

 

 

黒いスーツはフォトンブラッドにより赤く染まり、代わりに赤かったフォトンストリームは黒色に変化。

 

 

 

 

そして身体を包んでいた赤い光は鳴りを潜め……ファイズはブラスターフォームへと変身した。

 

 

 

 

「……タクミ!」

 

『……ふん。どのような姿になろうとも、この妖刀の前には全てが無意味だ……!!』

 

 

ブリンガーは顕現させた巨大な妖刀でファイズへと斬りかかる。

 

 

[1・4・3][Blade Mode]

 

 

ファイズは手に持っていたファイズブラスターにコードを入力。

 

そしてファイズブラスターをフォトンブレイカーモードに変形させ──ブリンガーの妖刀を容易く受け止める。

 

 

『何……!?』

 

「……ハァッ!!」

 

 

ファイズはフォトンブレイカーで妖刀を受け止めた後、そのまま横凪ぎで妖刀を真っ二つに斬り裂いた。

 

間髪入れずにファイズは再びコードを入力する。

 

 

[5・2・1・4][Faiz Blaster, Discharge]

 

 

背中にあるフォトンジェネレーターが展開し、両肩にセットされる。

 

そして砲門からフォトンブラッドの光弾の嵐をブリンガーへとお見舞いした。

 

 

『ぬぅぅっ!! 猪口才な……!!』

 

 

高威力の攻撃に怯むブリンガー。先程とは打って変わって、一方的な戦いが続く。

 

 

 

 

 

ファイズはファイズポインターを右脚にセットし、ファイズブラスターでコードを入力。

 

 

[5・5・3・2][Faiz Pointer, Exceed Charge]

 

「フッ!!」

 

 

ファイズは背中のフォトンフィールドフローターで空中へ飛び上がる。

 

そして右足にフォトンブラッドの赤い光を集め、ブリンガーにとどめの『強化クリムゾンスマッシュ』を食らわせる。

 

 

「ハァァァァァァアッ!!!」

 

『くっ……!! この私が負ける事など……あってはならない!!

 

 

ブリンガーも最後の力を振り絞り、妖刀の刃先をファイズへと向ける。

 

そして、ファイズのキックと妖刀の刃先がぶつかり合う。

 

 

「うぉぉぉぉぉおおおおおお!!!」

 

『ぐぅぅあああああああ!!!』

 

 

『強化クリムゾンスマッシュ』が妖刀とぶつかり合ったことにより、ホロウのドームを丸ごと破壊しかねないほどの巨大なフォトンブラッドのエネルギーが溢れ、ファイズを中心に拡散されていく。

 

 

「はぁぁあああ!!!」

 

 

そしてファイズのキックは妖刀を粉々に破壊し、そのままブリンガー本体へと直撃した。

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