ZZZ × 555   作:びぎなぁ

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加速する魂

 

 

 

 

 

現在アンドー、ベン、グレース、そしてバトルモードに変形をしたオートバジンが侵蝕体と交戦をしていた。

 

しかし状況はやや不利。

 

 

「クソッ、このままじゃオダブツだ……!社長!」

 

 

クレタが吹き飛ばされた方向へアンドーが呼びかけるが、返事は帰ってこない。

 

ファイズは左手首のファイズアクセルに手をやろうとし──

 

 

「待って!」

 

「……プロキシ」

 

 

プロキシに止められてしまう。

 

 

「その力を使ったら、ファイズだって無事じゃ済まないかもしれないんだよ? 『あの時』だってそうだったじゃん……!」

 

「……分かってるよ。でもな、ここはやるしかない……!」

 

「!」

 

 

そう言ってプロキシの制止を振り切り、ファイズはファイズアクセルからアクセルメモリーを取り出す。

 

 

「……ファイズ? 何をするつもりだ?」

 

「……アンドーさん。悪いけど十秒だけ、待っててくれ」

 

 

そしてアクセルメモリーをファイズフォンへと装填した。

 

 

[Complete]

 

 

胸部のフルメタルラングが展開し、ブラッディコア等の内部機構が露出する。

 

そして体のフォトンストリームが白く光り出し、赤色から銀色へと変色していく。

 

黄色い複眼は赤色へと変わり、ファイズは『アクセルフォーム』へと変身した。

 

 

「……これは、一体」

 

 

ファイズの変化に戸惑うグレースたち。

 

ファイズはファイズアクセルのスタータースイッチを押す。

 

 

[Start Up]

 

 

内部機構から駆動音が大きく響き渡り、排熱により周りの温度が急上昇する。

 

エッジを構えたファイズは、侵蝕体に向けて目にも止まらぬスピードで動き出した。

 

 

「ハァッ!!」

 

「グォォオオオオオオ!!!」

 

 

侵蝕体は咆哮を放った後、無数のミサイルをファイズに向けて発射する。

 

ファイズはそのミサイルの嵐を軽々と避け、侵蝕体の懐へと潜り込んだ。

 

そしてその音速のスピードで、ファイズエッジによる一撃を叩き込む。

 

 

「……なんだ、あのスピード……!」

 

 

一撃、また一撃と、侵蝕体が攻撃を食らったと認識する前に、次なる攻撃が飛んでくる。

 

 

[Three]

 

 

ファイズエッジで足の部位に攻撃を入れ、続けざまに破壊していく。

 

 

[Two]

 

 

この音速の猛攻に、侵蝕体は文字通り手も足も出なかった。

 

 

[One, Time out]

 

 

「……」

 

 

[Reformation]

 

 

システム音声が時間切れを告げる。

 

フルメタルラングが閉じ、フォトンストリームが赤色に戻り、ファイズは通常形態へと戻った。

 

 

「…………ぐっ」

 

「ファイズっ!」

 

 

それと同時に、膝をついた。プロキシ達は急いで駆け寄る。

 

ファイズアクセルを使用した反動により、力なく地面に倒れ込むファイズ。

 

 

「……悪い。二回目だから慣れると思ったけど、そうでも、ねぇな……っ」

 

「おいファイズ!しっかりしろ!!」

 

 

意識が朦朧とする中、ファイズには確かに聞こえていた。

 

クレタが吹き飛ばされた方向から、何かの重機が起動する音が。

 

その重機が何なのか。それを操縦しているのは誰なのか。答えはひとつしかない。

 

まだファイズアクセルの力に体が追いついていないからか、侵蝕体にとどめを刺すまでには至らなかった。しかし、問題はないだろう。

 

 

(後は頼んだ、クレタ……)

 

 

目が覚めたらあの世に居ました、なんて事にならないよう祈りながら、ファイズはゆっくりと目を閉じた。




ファイズアクセル、普通の人間が使ったら負担エグそうだよねっていうお話
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