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バレエツインズの主であるマリオネット・ツインズとの戦闘。
最初に動き出したのは、ツインズの片割れであるブラックベールだった。
「!!」
[Ready]
ファイズショットを装備し、ブラックベールの攻撃を殴って弾く。
すると続けざまにもう一体の片割れのグレイベールの攻撃が飛んできた。
鋭利な足を回してファイズを切り裂こうとする。
「ハッ! タァッ!!」
ファイズは持ち前の反射神経で二体の猛攻をかわしていく。
そして反撃にファイズショットによるパンチと、エクシードチャージ抜きでも強力なキックを織り交ぜ、着実にダメージを与えていく。
デッドエンドブッチャーや未確認侵蝕体と違い、攻撃が中々通らないという事はなかった。
(このまま片方を倒して、タイマンに持ち込む……!)
一対一なら負ける道理はない。飛行船のタイムリミットも迫っているので、ファイズは早期決着に動く。
ツインズ二体を蹴りで吹き飛ばしたあと、ミッションメモリーをファイズポインターに付け替える。そして右下腿部のエナジーホルスターにセットした。
[Exceed Charge]
「ハッ!!」
フォトンブラッドをチャージ後、グレイベールに向けてポインティングマーカーを発射し、動きを封じ込める。
「ハァァァァァアアッ!!」
そしてファイズはグレイベールへ『クリムゾンスマッシュ』を叩き込んだ。
ポインティングマーカーは弾かれること無く、キックはグレイベールへヒット。
『Φ』のマークを浮かべ、グレイベールはその場に倒れ伏せた。
(よし……あとはアイツを──)
ファイズが残ったブラックベールへと向き直ったその時だった。
突然ブラックベールは、美しくも恐ろしい歌声とともに、グレイベールに向けて哀悼の舞を捧げ始めた。
「なに……これ……?」
「……っ、何かヤバい!」
[Exceed Charge]
ファイズは再びフォンのENTERキーを押し、ブラックベールに『クリムゾンスマッシュ』を喰らわせるべく走り出す。
そしてポインティングマーカーを射出しようとジャンプをした所を──
「っ!ぐわぁっ!!」
「ファイズ!」
──エーテルの弾によって撃ち落とされた。そのまま地面へと落ちるファイズ。
弾を撃ったのは……先程『クリムゾンスマッシュ』で倒したはずのグレイベールだった。
「嘘……?」
「……復活しやがった 」
こちらを嘲るかのように奇っ怪な笑い声を上げながら、ツインズは再びファイズへと襲いかかった。
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「皆、こっちだよ! 急いで!」
「ま、まさか屋上への通路が爆破されてたなんて……!」
一行はレインが捕らわれているであろう屋上へと急いでいた。
しかしそれを読んでか、すでに反乱軍は屋上への通路を時限爆弾で爆破。
別のルートによる迂回を強いられることとなった。
「着いた! あそこだよ!」
屋上への裂け目があるB棟のロビーへと到着したプロキシ達。
するとそこに人影がいるのを見つける。
「……あれは」
レインではない。その姿はプロキシ達にとってひどく見覚えのあるものだった。
「タクミ……? タクミだよね!?」
「よ、良かった……! 無事だったんですね、タクミ様!」
「…………」
普段から見慣れている弟の姿。見間違えるはずもなかった。
「おーい、タク──」
「待ってプロキシ」
プロキシがタクミの元に駆け寄ろうとした所をエレンが止める。
「? どうしたの、エレン?」
「よく見て。なんでアイツ、ファイズに変身してないの?」
「なんでって──あ」
ここはバレエツインズのホロウ。ただでさえ危険なこの場所で、変身せずに生身でいるのはおかしい。
何者かは不明だが、本物のタクミでは無いことは確かだ。
「ホロウ内に生息し、当人そっくりにその姿を変える……ライカンさん、彼は──いえ、あの者はもしや……」
「ええ。間違いなく、『ドッペルゲンガー』の類でしょう」
目の前のタクミと思しき少年。
その腰には──金色のベルトが装着されていた。