ZZZ × 555   作:びぎなぁ

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見参

 

 

 

 

 

 

「店長! もうちょいだ!」

 

「はぁ、はぁ……っ!」

 

 

一方その頃、ビリーとリンはホロウの中でエーテリアスに追われていた。

 

ホロウにあるデータスタンドを使い、脱出ルートを組み立てていたのだが……その途中で上級エーテリアスに遭遇した。

 

急いで車へと向かう二人。

 

 

「私もう、限界……かも……!」

 

 

ビリーと違い、体力切れを起こしかけているリンは今にもエーテリアスに追いつかれそうになっていた。

 

そして──

 

 

「うわぁっ!」

 

「うおっ!?」

 

 

エーテリアスの起こした衝撃波により吹き飛ばされる二人。

 

エーテリアスが目の前の餌に喰らいつこうとする。その時だった。

 

 

「ハァッ!」

 

 

太陽を遮るように、エーテリアスの頭上に一台のバイクが飛び出した。

 

そのバイクは前輪と後輪を使い、エーテリアスを思い切り踏みつけた。

 

そして、リンとビリーの前でバイクを止める。バイクに乗っていたのは、何やら派手な服装をした女性だった。

 

 

「おお! アネゴ!!」

 

「久しいな、ビリの字──で、コイツが伝説のプロキシか!」

 

 

そんな話をしていると、先程のエーテリアスが起き上がる。

 

踏みつけられた事に怒ったのか、先程よりも大きな咆哮を上げる。

 

ビリーが落ちた銃を拾おうとすると、その傍を一つの人影が飛び出す。

 

 

「フッ!!」

 

 

サングラスと赤いマフラーが特徴的なその男は、炎をまとった右拳での一撃をエーテリアスへと繰り出した。

 

エーテリアスは呆気なく吹っ飛ばされ、消滅した。

 

 

「……パイセン、なまったっすね」

 

「……フン!」

 

 

ビリーに向けて、挑発的な笑みを浮かべる男。彼と『アネゴ』なる人物はビリーと知り合いのようだった。

 

 

「ビリの字、ギリギリだったな! オレ様があと数秒遅かったらお前……エーテリアスに食いちぎられてたぜ?」

 

「心配いらねぇよアネゴ、なんせ俺は──」

 

 

グォォォオオオ!!!

 

 

「!!」

 

 

会話を遮るように、エーテリアスの咆哮がこだまする。

 

声がした方を見ると、エーテリアスの大群が猛スピードで押し寄せてきた。

 

 

「っ、また……!」

 

「まだいやがったとはな……!」

 

 

三人は戦闘態勢に入る。

 

すると、突然エーテリアス達の上に無数の赤い円錐状の物体が現れる。

 

 

「!? なんだありゃ……!」

 

「おおおお! あれはまさか!!」

 

「ハァァァァアッ!!」

 

 

刹那、複数のエーテリアス達に向けて無数の『クリムゾンスマッシュ』が叩き込まれる。

 

瞬く間に、群れは消滅した。

 

 

[Three, Two, One]

 

 

キックの余波により、辺りに砂埃が舞う。そこから見えるのは──赤く光る複眼。

 

 

[Time Out][Reformation]

 

「──二人とも! 無事か!」

 

「ファイズ!」

 

 

アクセルフォームから通常形態へ戻ったファイズは、リンの元へ駆け寄る。

 

 

「おお! アンタもしかして、あのファイズか!?」

 

「……アンタらは?」

 

「大丈夫だぜ、ファイズ。この二人は俺の古い知り合いなんだ!」

 

「ああ、オレ様はシーザー。『カリュドーンの子』の首領だ! んで、こっちはライト!」

 

「……よろしく」

 

「……そういえば、ファイズはどうやってここに来たの? キャロットも無いのに……」

 

「あ、それ俺も気になってたんだよな。アネゴ達の方も、なんでここに?」

 

「それについては僕が説明するよ」

 

 

どこからかともなく、スカーフを巻いたボンプが現れた。中にはアキラが入っている。

 

 

「お兄ちゃん!」

 

「ファイズは僕が連れてきたんだ。それと彼女達についてだけど……念の為に連絡を入れておいたんだ。救助ルート等を説明してね」

 

「……喋る、ボンプ? さっきの救助ルートの正確さと言い、これが伝説のプロキシがなせる技術って奴なのか!」

 

 

そんな事を話していると、ファイズはリンの様子がおかしいことに気づく。

 

 

「……姉ちゃん? どうしたんだ?」

 

「……ごめん。もう、無理……」

 

「っ、リン!? しっかりするんだ!!」

 

 

先程全力で走ったのと、ホロウに長時間いた事による影響で、リンの身体は限界を迎えていた。

 

ファイズにもたれかかるように倒れ、彼女の意識は闇に落ちた。

 

 

「店長! まずいぜ、急いでホロウから出さねぇと……!」

 

「皆、急いでここを出よう! 僕について来てくれ! シーザー、早速ですまないが、リンを頼む!」

 

「おう、任せろ!」

 

 

一行はホロウから脱出した後、郊外の街──ブレイズウッドへと急行した。

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