ZZZ × 555   作:びぎなぁ

8 / 302

戦闘描写むずかしい


デュラハン

 

 

 

 

 

「──見つけた!」

 

 

ホロウを探索してしばらく経った後。一行は目的の金庫を見つけることが出来た。

 

 

「今日はツイてるぜ!」

 

「あたしの金庫!」

 

 

四人は金庫へ向かう。

 

その時。

 

 

「ファイズ!後ろ!」

 

「!!……あっぶねぇッ!!」

 

 

アンビーが叫ぶのとほぼ同時に、エーテルの剣がファイズに襲いかかった。

 

ファイズは瞬時に身を屈め、回避する。

 

プロキシがファイズに駆け寄る。

 

 

「大丈夫!?」

 

「ああ、平気だ──あぁなるほど、こいつが例の……」

 

 

ファイズは手首をスナップさせ、戦闘態勢に入る。

 

人間の身長程の刃渡りを持つ剣。こちらを容易く弾き飛ばす事も可能であろう巨大な盾。

 

警戒していた上級エーテリアス、『デュラハン』のお出ましだった。

 

 

「……見つけた」

 

「今日はツイてるぜ……」

 

「あ・た・し・の・金庫!!」

 

 

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

上級エーテリアス、デュラハン。

 

間違いなくこのホロウで戦ったどのエーテリアスよりも強敵になるだろう。

 

 

「それじゃあ前衛をお願いね!アンビー、ファイズ!」

 

「火力支援は俺と親分に任せてくれ!」

 

「行きましょう、ファイズ」

 

「ああ」

 

 

デュラハンはその両手に巨大な剣と盾を持っている。そんなエーテリアス相手にステゴロで挑むほど、無謀ではない。

 

ベルトの左腰部分からデジタルカメラ型のツール、『ファイズショット』を取り出す。

 

そしてファイズフォンに装着していたミッションメモリーを取り出し、ファイズショットにセットした。

 

 

[Ready]

 

 

ファイズショットを右拳に装着する。ファイズがデュラハンの正面に、アンビーが背後に位置をとる。

 

 

「…………」

 

 

そしてデュラハンが剣を構える瞬間に、一気に間合いを詰めた。右拳に力を込め、コアを全力で殴ろうとする。

 

 

「ハァッ!!」

 

「グルルァ!!」

 

 

デュラハンは耳をつんざくような咆哮と共にその一撃を剣で受け止める。

その隙に後ろからすかさずアンビーが雷撃を叩き込もうとする。

 

 

「グォオオ!!」

 

「──くっ!」

 

 

しかしデュラハンは盾の方でガードして、そのまま盾を押し出しアンビーを吹っ飛ばした。

 

その勢いで剣も振りかざし、ファイズの拳も弾かれた。

 

 

「こっちも忘れてもらっちゃ困るぜ!」

 

「これでも食らっときなさい!」

 

 

ビリーはその二丁拳銃を、ニコはその仕込みアタッシュケースを使い、デュラハンへ援護射撃を食らわせる。

 

それを食らったデュラハンは少し怯んだ。

 

間髪入れずにファイズとアンビーが次の一撃を叩き込む。

 

着々とダメージを与えることが出来ている。このまま押し切れば倒すことが出来そうだ。

 

アンビーは再びナタに電気を纏わせ、デュラハンへと斬りつける。しかし──

 

 

「グルルルァァァア!!」

 

「!!」

 

 

エーテリアスにも意地というものがあるのか。ダメージを受けているのにもかかわらず、先程よりも素早い反撃を繰り出してきた。

 

アンビーはその一撃を辛うじてかわした。

 

 

「てめぇの相手は俺だ!」

 

 

ファイズも攻撃を入れようとするが、反撃され、吹っ飛ばされてしまう。

 

 

「うぉっ!」

 

「ファイズ!」

 

 

壁に叩きつけられてしまうが、急いで体勢を整える。

 

 

「くっそ、付け入る隙がないぜ……撃ってんのに全然怯まねぇしよぉ」

 

「あーもう、さっさと倒れなさいよ!」

 

 

奥で見ていたプロキシは、デュラハンを観察する。するとある点に気づく。

 

 

(あの盾……少しヒビが入ってる?)

 

 

攻撃が全く無駄だったというわけではない。プロキシはファイズに伝える。

 

 

「ファイズ!あの技を使って盾ごと攻撃して!」

 

「……アレをかよ?普通に防がれんのがオチだろ?」

 

「デュラハンの盾にはヒビが入ってる!ファイズの力なら無理やり突破できるかも!」

 

 

本来ならこういうゴリ押しは悪手なのだが、ファイズがいるこの状況ではむしろ勝ち筋になり得る。

 

 

「……分かった、やってみる」

 

 

ファイズはベルトの右腰部分にあるデジタルトーチ型ツール、『ファイズポインター』を取り出した。

 

ミッションメモリーをファイズポインターに装填し、右下腿部にセットする。

 

そしてファイズフォンを開き、ENTERを押した。

 

 

[Exceed Charge]

 

 

ファイズは右足に重心を乗せるように深く腰を溜める。

 

ファイズフォンから生成された赤色のエネルギー、フォトンブラッドが、スーツのフォトンストリームを経由していく。

 

そしてファイズポインターにエネルギーが充填された。

 

ファイズはそのままデュラハンへ走り出す。

 

 

「アンビー!どけ!」

 

「っファイズ!?」

 

 

そのまま高くジャンプし、右足のファイズポインターからポインティングマーカーを発射。デュラハンは盾を構えるが、発射されたマーカーにより動きを封じ込められる。

 

 

「グルルルァァァア!!」

 

「ハァーーーーッ!!」

 

 

そのまま飛び蹴りの姿勢へ移行し、円錐状のポインティングマーカーへと飛び込んだ。

 

そして──盾の上から強力なキックをお見舞いした。

 

マーカーと一体化したファイズのキックは、デュラハンの盾を突き破り、貫通。

 

『Φ』のマークが浮かんだ後、デュラハンは消滅した。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。