ZZZ × 555   作:びぎなぁ

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覇者侵蝕体・ポンペイ

 

 

 

 

 

 

ポンペイを撃破した事を確認し、ジェットスライガーから降りるファイズ。

 

彼の元にプロキシ達が駆け寄る。

 

 

「ファイズ! どうしてここに?」

 

「どうしても何も……あんな電話されたら怪しいって思うのが普通だろ?」

 

「う……や、やっぱり気づいてたんだ……」

 

「……キャロットも無いのに、どうやってシンダーグロー・レイクまで来たんですの? それに、貴方がさっき乗ってたバイクは……?」

 

「……それについては説明すると長くな──」

 

 

「グォォオオオ!!」

 

 

「!」

 

 

突然、ファイズ達の後ろから咆哮が鳴り響く。振り返るとそこには、巨大なハンマーと剣を手に持ったポンペイがいつの間にか立ち上がっていた。

 

それを見たファイズが戦闘態勢に入る間もなく、ポンペイは猛スピードで距離を詰めファイズを鉄槌で吹き飛ばす。

 

 

「ぐわあっ!!」

 

「グォォォ!!」

 

 

上空へ吹き飛ばしたファイズを追いかけるように飛び上がり、ハンマーで追撃を叩き込む。

 

 

「がぁっ……は……っ」

 

 

地面へ叩きつけられたファイズは、身体の中の空気が残らず全て出されるような感覚に陥る。

 

 

「ファイズ!」

 

「……っ、おいオッサン!! お前の相手はオレ様だ!」

 

 

シーザーが剣と盾を構え、ポンペイへと突撃する。

 

ポンペイは迎撃にエーテルの剣を振りかざし、シーザーを切り裂かんとする。

 

彼女はそれを盾で弾き返し、剣で反撃をしていく。

 

 

「オラァッ!!」

 

「グゥゥ……!!」

 

 

しかしエーテルの鎧を纏ったポンペイはそれを防ぎ、力づくで押し返した。

 

その反動により後ろへ吹き飛ばされるシーザー。

 

 

「うぉぉっ!?」

 

「ヘルバ! アルボル! ラテレム!」

 

 

ルーシーの親衛隊である三匹の子豚が吹き飛ばされたシーザーを無事キャッチ。大事には至らなかった。

 

その時、ファイズが丁度起き上がる。

 

 

「……っ」

 

 

肩で息をしながら、同行していたオートバジンからファイズエッジを引き抜き、アクセルメモリーを装填。

 

 

[Complete]

 

 

アクセルフォームへと変身したファイズを見て、狙いを再びファイズへと変えたポンペイ。

 

ハンマーを構え、再びこちらへと距離を詰める。

 

 

[Start Up]

 

 

スタータースイッチを押し、負けじとファイズも音速のスピードでポンペイへと突撃した。

 

 

「ハアッ!!」

 

「グァァァアア!!」

 

 

ファイズエッジと背牙の剣。二つの武器が音速でぶつかり合い、火花を散らす。

 

その戦いを肉眼で視認することはほぼ不可能に近く、シーザー達も介入の余地がなかった。

 

 

[Three]

 

 

そして──『速度』に分があったのは、ファイズの方だった。

 

 

[Two]

 

 

ファイズエッジでの一撃が通ったのを皮切りに、ポンペイへ連続斬りを叩き込んでいく。

 

 

[One]

 

 

ハンマーを破壊され、エーテルの鎧を貫く連撃を受けたポンペイは地面へと崩れ落ちた。

 

 

[Time Out][Reformation]

 

「…………」

 

 

通常形態へ戻ったファイズは、トドメの一撃をさすべくポンペイの元へ歩いていく。

 

ポンペイはこのままで終われるかと、残った剣を持って立ち上がり、ファイズへと走っていく。

 

ファイズは冷静にファイズエッジを構え、迎撃姿勢に入る。

 

 

「ガァァアア!!」

 

「フッ!!」

 

 

再び二つの剣の刃が交わる。

 

火花を散らし、背牙の剣を受け流しながらファイズエッジの刃先は──ポンペイの腹部へと直撃。

 

 

[Exceed Charge]

 

 

すかさずファイズはフォンのENTERキーを押す。

 

ファイズエッジにフォトンブラッドのエネルギーが集まり、より赤く、より眩しく輝いていく。

 

そして『スパークルカット』でファイズエッジを振り抜き、ポンペイの胴を横薙ぎに一閃。

 

『Φ』のマークを浮かべた後、ポンペイは呻き声も上げずに消滅していった。

 

 

「…………っ」

 

「! おいファイズ!! 大丈夫か!」

 

 

 

直後、ファイズは力無く膝を着いてしまう。シーザー達は急いで彼の元へ駆け寄る。

 

 

「……っ、ちょっと体張りすぎただけだ、気にすんな──ってのは……無理そうだな」

 

「もう! いっつも無茶ばっかりして!」

 

「これっきりにするから許してくれプロキシ……」

 

 

近くの壁に寄りかかり、ぐったりと座り込むファイズ。その時、火の湖から異音が鳴り響く。

 

 

「……? なんの音だ?」

 

「火の湖にあるエーテル結晶が広がる音だ。ルシウスのやつ、なんの企みあってかは知らんが……この火の湖を消し去るつもりらしい」

 

「その影響で、エーテル濃度が上がって……ポンペイさんがエーテリアスになっちゃったの」

 

「……そうだったのか」

 

「火打石を投げれば、また火は戻りますけど……この距離じゃあ先にエーテル結晶で埋め尽くされるのがオチですわ」

 

「…………」

 

 

ファイズは体力の消耗により、ひどく疲れた様子だったが……

 

ある光景を目にした事で仮面越しでも分かるような驚愕の表情を見せた。

 

 

「……!? おい、シーザー。どこに行く気だ……!」

 

「え?」

 

「! シーザー!? 何をしてますの!?」

 

 

シーザーが突然バイクに乗り、エンジンを吹かせて走り出す。

 

その行き先は──なんと火の湖だった。

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