戦国武将に憧れて強くなりすぎた男の物語   作:カサシチ

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 はい、口調がわかりません!

 教えてプリーズ!


努力は歴史を凌駕する

 

 光璃と一緒に寝た。正直言って安心感が凄かった、そう感じながら目を閉じて寝そうになった時にふと思った。

  

 「あれ?筋トレしてなくね?」と。

 

 そう思ってしまった俺は体が物理的に震えてきた。なんかこうムズムズして仕方がないのだ。

 

 病気レベルでムズムズしたので一万回は無理だけど、百回ぐらいならと思いつつ起きあがろうとしたら、光璃に抱きつかれて無理だった。

 

 という事が夜にあって体が疼きまくっているのだ。

 

 

 

 「6789、6790、6791、………」

 

 俺が道場で上川隊の皆に、いつものことか。みたいな目で見られてながら筋トレをしていると俺に声をかけてくる奴がいた。

 

 「お、噂の秀昌殿じゃないか。」

 

 ピンクの髪に無駄に露出の多い服、でけぇあそこ。

 

 「6823、春日か。6824、6825、…」

 

 俺がそう言うと春日は呆れた雰囲気を出して聞いてくる

 

 「まったく、秀昌殿はいつもどのくらい鍛えておるのだ?」

 

 「5種類を1万回ずつ。」

 

 すると春日が珍しくぽけーとした顔になった。

 

 「…………本当のことなのか?」

 

 春日は俺ではなく上川隊の人達に聞いたようで、皆の回答は縦に頷くことだった。

 

 「それで、噂ってなんだ?」

 

 俺は気になっていたことを聞いた。

 

 「あぁ、噂というのはお主が鬼を瞬殺したという噂だ。」

 

 光璃にしか話してない筈なんだけどなぁ。それか誰かが見ていたのか?

 

 まぁ、そうだったら相当気配を消すのが上手な奴だ、忍者並みだろうな。

 

 「まぁ、その噂は本当のことだぞ。」

 

 「流石は秀昌殿といったところだな。」

 

 春日とは俺の記憶上じゃ仲がいい。まぁ、戦国武将に憧れて近付いていった俺とその雰囲気がある春日は気が合うのかもしれない。

 

 「それで、なんでわざわざここにきたんだ?」

 

 「拙者もお主と一つ立ちあいたくてな。」

 

 俺が七千回を超えたあたりでそう春日は言った。

 

 「でも、今までも立ち会ってきてるだろう?このタイミングなのか?」

 

 「今までは軽く当たってきただけだが、噂を聞いてお主と全力で当たりたくなったのだ。」

 

 「なるほどねぇ。」

 

 俺は7045回になったところで一旦やめる。

 

 「しばらく休憩させてくれ、筋トレで筋肉が壊れてるんでね。」

 

 

 おおよそ30分経っただろうか、俺はゆっくりと立ち上がって待っていた春日に目を向ける。

 

 「ようやくできるようだな。」

 

 「待たせて悪かったな。」

 

 

 そうして俺と春日は道場で一騎打ちの構えをとる。他の上川隊の連中は俺と春日の対決を息を呑んで見ている。

 

 こうして俺と春日の一騎打ちは始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お互いに相手を見合いながら自身に合った間合いを取る。秀昌はゆっくり爪先立ちで動く。春日もそれに合わせるように動く。

 

 その場の雰囲気は上川隊の面々がまばたきすら自覚できないほど集中させられるものだった。

 

 その雰囲気の中で先に動いたのは秀昌だった。

 

 「……………ふん!」

 

 右手に持たれた刀(危なくないやつ)が春日から見て右手側に横向きで飛んでくる。

 

 それを刀の腹で春日は防ぎお互いに一度離れる。

 

 今のはあいさつ、と言わんばかりの秀昌に春日の心は面白い。で埋まっていた。

 

 「お主の本気!見せていただこう!」

 

 春日は一瞬のうちにして秀昌の間合い内に入り秀昌を斬った、

 

 と思い込んだ。

 

 「……………何!?」

 

 驚いた春日の首元に当てられる一つの剣。

 

 「俺の勝ちだ。」

 

 「……まいった。」

 

 この勝負は秀昌の勝利となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺と春日は上川隊の皆がいつも通りに訓練している道場の隅っこで会話をしていた。

 

 「なぁ、春日。」

 

 「……どうした?」

 

 「お前、なんでお家流使わなかったんだ?」

 

 「使うのは拙者にとっての意義に反するからだ。」

 

 「そうか。」

 

 えらくあっけなく終わったあの戦い。だが、今回のでよく分かったことがある。

 

 俺、結構強い。

 

 自惚れかもしれないが、あの時の春日は本気だった。

 

 お家流を使わないという制約があったものの、単純な剣技や身体能力で大きく上回った。

 

 「………俺、ちょっと自信を持てた気がする。」

 

 俺がそう拳を握ると隣の春日は笑い出した。

 

 「……何がおかしいんだ?」

 

 「いやはや、お主はやはり面白い男だ。」

 

 高笑いする春日に俺は若干引きを覚えたが、春日に、馬場信房に認められたということの方が俺の中で勝った。

 

 

 

 

 「…………それで、あの動きはどうやって会得したのだ?」

 

 「努力。」

 

 「そうか……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……夜 城下町

 

 

 「パトロールしないとね。」

 

 俺は今、鬼が出る可能性を考慮して城下町をパトロールしている。

 

 ちなみに深夜ではないから安心してくれ、感覚的には夜8:30くらいだ。

 

 「………にしても、やっぱり昼間との差はすごいな。」

 

 静まり返ったこの城下町ではどんな物事でさえ、静かに消えていきそうだ。

 

 「新田剣丞はいつ来るのかなぁ?」

 

 そこだけが疑問だった。

 

 後々にこの世界を救って武士達にあんなことやこんなことをする、垂らし野郎、新田剣丞。

 

 そいつは桶狭間の戦いの際に天から降ってくるというロマンチック展開で登場する。

 

 そこで上川隊に所属している忍びに尾張あたりの情勢について当たらせているが、どうやら今川領内で出陣の気配があるらしい。

 

 「そろそろ、来るかもな。」

 

 この世界においての最高峰の勝者であり、1番のトリガー。

 

 …………新田剣丞よ、お前は俺にとっての味方なるか?それとも……

 

 

 敵になるか?

 

 

 そんなことを考えていると、気配がした。

 

 「城下町じゃないが、近いな。」

 

 俺は今いる場所から近くの城下町外に走る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「………ち、遅かったか。」

 

 そこにはおそらく人であったろう死体と、それを貪り食っている鬼がいた。

 

 「ここら辺は森や山だから見られることもなかったのか。」

 

 ここら辺は周りから見にくい場所だ。ここで一人で貪り食われて、怖かっただろう。

 

 「死人に気持ちがあるとは思わんが、お前はここで殺す。」

 

 秀昌は瞬時に鬼との距離を詰めて剣を叩き込む。

 

 すると、鬼は真っ二つに斬られて動かなくなった。

 

 秀昌は振り返り、死体を見つめて

 

 「この死体は埋葬しておくとしよう。」

 

 と呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は今、館に戻るために城下町を歩いている。

 

 「一旦、整理しないとな。」

 

 まずは、自分の状況だ。

 

 俺は転生してここに来た。ちゃんとここでの俺の記憶なども引き継いできた。

 

 そして、俺は武田の主力部隊の主。さらには武田の家臣達とも仲良くしている。…………出来てるよね?

 

 つまり、俺がしくじれば武田が終わる。そう考えてもおかしくないだろう。

 

 「次は周りのことか。」

 

 今はおそらく1559か1560年あたりになると思う。

 

 ゲームの事は殆ど覚えていないから、史実通りに動いているのかもわからない。

 

 史実通りならそろそろ長尾……いや、上杉が暴れ始める頃だ。

 

 そして桶狭間の後の川中島の戦い、と続く訳だが。

 

 確かゲームの世界では鬼の出現によってそれどころではなくなっている。

 

 「本当に、情報が足りないな。」

 

 ため息が出てくる。

 

 「とりあえず今後は剣丞到来までゆっくりと根を広げておく事が大事になってくるかな。」

 

 やろうと思えば寝とれるけど、やめとこう。

 

 俺そういうの嫌いだし。それに、

 

 

 「戦国武将の魂的に不義理はよくないもんな!」

 

 

 そう、この男はそういう男なのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 次の話から垂らし剣丞が出てきます。

 剣丞が出てくると一気に銀魂化します。
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