それでもよろしければ
どうぞ。
『続いてのニュースです。先日IS~インフィニット・ストラトス~を男性で初めて動かした
「やれやれ…あの日から毎日これだな…」
「まぁ今の社会風潮が変わるかもしれないからな。世界中が注目していると思うぞ」
「だからってこんなに騒ぐ必要は無いだろ。それより何故お前がここにいる」
作務衣を着て椅子に座っている
「お前の祖父ちゃんの料理を食いに来たんだよ。まぁ今日は偶然あの人が作ってるんだけどな」
「…親が泣くぞ…」
「2人とも今日は忙しいんだよ。まぁあの2人は旨いもの食わせてもらえって言って俺がここに行くのを認めてるからな」
「まぁお祖父ちゃんの料理はプロ並みだからな」
「プロ以上…そう言ってもらいたいものだね」
そう言って顔を出してきたのは司の祖父、天道
「おはようございます天道の祖父ちゃん」
「おぅハジメ、あいつは今も元気か?」
あいつとはハジメの祖父の加賀美
「たぶん今日も怪我を恐れず動き回っていると思います」
「全くあいつ、まだ懲りてないのか…」
「あまり無茶しないように伝えます」
「そうしてくれ。さぁ朝ご飯だ2人とも配膳を手伝ってくれ」
「分かった」
「はい!!」
それから3人は手早く朝食をすませ食器を片づけている。
「そういえばハジメ何で制服姿なんだ。学校は自由登校のはずだが」
「学校で希望者はISの適性検査が実施されているようで、気になるから天道も誘おうと思って」
「だとよ司…」
「…分かった。だが検査が終わったらすぐに帰るからな」
「ヨシ!!じゃぁ俺はバイクのエンジンをふかしておくから早く来いよ」
そう言ってハジメは2人を残して出て行った。司は少し仏頂面だ。
「気が向かないみたいだな」
「当然だ。こんな無駄なことする必要がない」
「もしかしたら天はお前に何らかの使命を与えてくれるかもしれんぞ」
「本当にそうだといいけどな」
「行ってみたらいい」
「…………」
それでもまだ気が進まないのか司は黙りこけてしまった。
「何かをするきっかけは意外と近くに転がっているものだぞ」
「……ちょっと行ってくる」
「食器は俺が片づけておこう」
「ありがとう」
「ガレージにあるバイクを使っていいからな」
「動くのか?」
「この前メンテをしておいた。確実に動くぞ」
「じゃぁ使わせてもらう」
「気をつけてな」
「分かっているよ」
司は素早く制服に着替え、ガレージにある赤いバイクのエンジンをふかし、ガレージのシャッターを開けた。そこには青いバイクにまたがったハジメがいた。
「天道!!何だよそのバイク!!」
「お祖父ちゃんが使えと言ったから使わせてもらっている」
「すげぇなそれ…おっと早く行かねぇと遅れっちまう」
「あぁ、行くぞ」
2人は同時に走り出し自分らが通う中学校へと向かった。
2人が学校に着いた時にはすでに行列ができていた。行列の先には日本製のIS〈打鉄〉が二機配置されていた。
先頭の者がそれに触りすぐに横に退いた。退いた者の中には満足げな者もいれば涙を流す者もいた。
『おい、天道だ』
『天道君も受けに来たんだ』
『加賀美もいるぞ』
『あいつも受けるんだな』
司とハジメの2人が来たことにその場がざわめきだした。2人はこの学校では知らない奴がいないほどの有名人だからである。
2人はその中を歩いていき並ぼうとした。
『先行けよ天道』
『加賀美、お前はこっちだ』
2人は並んでいた生徒達に押され、引っ張られながら最前列にやや強制的に出た。
ISの側には眼鏡をかけた童顔の女性が立っていた。
「じゃぁこのISに触れて下さい」
「?…何処でもいいんですか?」
「はい、何処でも」
ハジメの質問に笑顔で答えた女性の言葉を聞いた2人はそれぞれ目の前にあるISに手を触れた。
(何だこれは!?情報が無理矢理頭に!?)
司は咄嗟に手を離すと〈打鉄〉がその場で光を放っていた。
「まさか、2人同時に!!」
(2人だと…まさか…)
横を見ると驚いた表情を浮かべているハジメの目の前で光を放つ〈打鉄〉がそこにあった。
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