IS 天の道を行き総てを司る   作:√Mr.N

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早く変身させたい…
今回も駄文ですが
それでもよろしければ
どうぞ


02

 HRが終わり、一夏は司とハジメに話しかけた。

 

「よっ、織斑 一夏だ。気軽に一夏って呼んでくれ」

「あぁ、よろしくな。俺は加賀美 一。呼び方は好きな方で呼んでくれ」

「天道 司…よろしく」

「よろしくなハジメ、司。それにしても2人が来てくれて良かったよ。1人だけだったらと思ったらゾッとするよ」

「分かるぞそれ…意外ときついからな」

「だよなハジメ!!司は?」

「フッ、注目されることなど俺にはどうって事無い。むしろ俺を注目しない奴の方が少ない」

「そ…そうか…」

 

 一夏は司の台詞に戸惑った。それを見たハジメは苦笑いしながら一夏に言葉をかけた。

 

「一夏、司はいつもこんな感じだから早めに慣れてくれ」

「お、おぅ…分かった」

「一夏」

「うん?」

 

 3人が横を向くと長い髪をリボンでまとめている少女がいた。篠ノ之(シノノノ) (ホウキ)、剣道をしており全国大会で優勝を成し遂げている。因みに一夏の幼馴染みである。

 

「箒?どうしたんだ?」

「話がある。天道、加賀美、少しこいつを借りるぞ」

「いいぞ」

「何だよ司、話はみんなで」

「まぁそう言うなって一夏。2人で行ってこい」

 

 加賀美が強引に一夏の背中を押し出して無理矢理納得させた。

 2人が教室を出て行ったのを黙って見送った司は口を開いた。

 

「加賀美、あいつ…篠ノ之の事だが…」

「あぁ、あいつは篠ノ之 (たばね)の妹だ」

「やはりそうか」

「確か政府の重要人物保護プログラムに入っていたな」

「IS学園には無理矢理入学させられったってことか」

「まぁ、詳しいことなら親父が知っているはずだから聞いてみるよ」

「政府の思惑ならそう簡単に教えないだろ」

「その時は祖父ちゃんと一緒に暴れてやるさ」

「あの人に無理をさせるなよ…」

 

 そこまで話すとちょうどチャイムが鳴ったため2人は話を打ち切り授業の準備をした。

 

 

 

 

「ここまでの事で質問はありますか?」

 

 現在授業中、一夏は危機的状況に陥っていた。

 

(だ、駄目だ…全く分からない!!)

「織斑君、質問はありませんか?」

 

 そんな心を知ってか知らずか山田先生は一夏を指した。慌てて立ち上がった一夏はどう答えるか迷っていた。

 

「分からないところがあれば何でも言って下さい」

 

 その言葉に勇気付けられたのか決心したような表情になる。

 

「先生」

「はい、何でしょう」

「殆ど全部分かりません」

 

 一夏は白旗宣言をした。それを見た司は溜息を付き、ハジメは机に頭を打ち付けた。

 

「えっ…全部ですか!?」

「ハイ…」

「ここまでで分からない人は?」

 

 山田先生は全体を見渡すが誰も手を挙げない。

 

「天道君と加賀美君は?」

「ギリギリ大丈夫です」

「問題ない」

 

 ここで壁に寄り掛かっていた千冬が一夏に近づいていく。

 

「織斑、入学前に配布された参考書は読んだか」

「あの分厚い奴か?」

「読んだのか」

「…電話帳と間違えて捨てました」

 

 出席簿が振り落とされた。今回もいい音を出した。

 

「必読と書いていただろ馬鹿者。再発行してやるから一週間で覚えろ」

「あの量を!?」

「やれ」

「…ハイ」

「その必要はない」

 

 ここで割り込んできたのは意外にも司だった。

 

「何だ天道」

「再発行は不要と言ったのです織斑女史」

「ほう、どういう事だ」

「アレは無駄なところが多いからです」

 

 そう言って司が鞄から取り出したのは5冊のノートだった。

 

「あの参考書の要点をまとめた物です」

「見せてみろ」

「どうぞ」

 

 千冬はノートを受け取り少し読むとそのノートを一夏の机の上に置いた。

 

「織斑、このノートの内容を3日で覚えろ。天道残りもこいつに渡せ」

「分かりました」

「でも流石に3日は…」

「やれ」

「ハイ…」

「では授業を再開します」

 

 今のやり取りで少し教室がざわめいたがすぐに収まり授業が再開された。

 

 

 

 

授業が終わり、休み時間。一夏は司に渡されたノートを見ていた。

 

「すんげー分かりやすいなこれ」

「俺もこれが無かったら半分くらい理解できなかったと思うぞ」

「何者だよ司」

「言っただろ天の道を行き総てを司る男だってな」

「聞かなきゃ良かった…」

「言ったろ、慣れろって」

「一日じゃ無理だ」

「ちょっとよろしくって」

「「うん?」」

 

 横を見ると縦ロールのある長い髪のいかにも貴族と言う感じの女子生徒がいた。

彼女はセシリア・オルコット、イギリスの代表候補生だ。彼女は透き通った碧眼で3人を見下すような目で見ている。

 

「何ですかその態度は折角わたくしが話しかけたというのに」

 

 その言葉を聞いて一夏は少し戸惑い、司は興が醒めた様に顔を背けた。ハジメは彼女の態度に不快感を覚えたがすぐに言葉を返した。

 

「そいつは悪かった。で、イギリス代表候補の貴女が俺達に何か用か?」

 

 その時ハジメは真っ直ぐ彼女の目を見ていった。ハジメの眼力に怯みながらセシリアは言葉を継いだ。

 

「ま、まぁ分からない所があるのではと思いまして声を掛けたまでです」

「要はアドバイスに来たって事か」

「そうですわ」

 

 ハジメは少し考える仕草を取ると笑顔で答えた。

 

「ありがたいが今は大丈夫だ。また今度にしてくれ」

「そうですか。いつでも聞いてさし上げますわ」

「おぅ、よろしくな」

「なぁ、ハジメ」

「何だ、一夏」

 

 ハジメとセシリアの会話に入り込んだ一夏はこの会話について行けてないような様子だった。

 

「代表候補生って何?」

 

 聞き耳を立てていた者は一斉に転け、会話をしていた2人はフリーズした。先にフリーズから抜け出したのはハジメだった。

 

「簡単に言うとオリンピック出場候補みたいな存在だ」

「あ、なるほど」

「分かったようですね。何せわたくしは入試で唯一、教官を倒したエリート中のエリートですから」

「あぁ、それなら俺も倒したぞ」

 

 それを聞いたセシリアはもの凄い顔で一夏に詰め寄った。

 

「それって本当なんですか!?」

「お、おぅ」

「一夏も倒したのか。まぁ俺も倒したけどな」

「ええ!?」

「俺も倒した」

「司もか」

「どうして勝てたのですか?」

 

 セシリアの顔色は余程慌てているのか蒼白に染まっていた。

 

「いや、いきなり突っ込んできて避けたら壁に当たってそのまま動かなくなったから」

「一気に接近して殴り続けていたらシールドエネルギーが無くなっていたから」

「俺はISに乗らずに勝ったぞ」

「「「えっ…?」」」

 

 あり得ない発言を司がしたところでチャイムが鳴った。

 

「続きは後で聞かせてもらいますから!!」

 

 そう言い残すと自分の席に戻っていった。

 

「騒がしい奴が増えたな…」

「下手に挑発しないようにするか…」

「何であんなに慌ててるんだ?」

「おい、いつまで話している。早く席に着け」

 

 千冬の声が聞こえたので攻撃が来る前に3人はそれぞれ席に着くのであった。

 




 今回はここまで
先が長い…

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