「じゃあ、今日の放課後は三人で図書館ね!」
高田ちゃんの爽やかな笑顔に、東堂と虎杖は同時にうなずいた。
「もちろんだとも!高田ちゃんと勉学に励む時間、それはもはや天の恵み……!」
「はいはい。東堂、変な声出すなよ。すぐ司書さんに怒られるんだから」
「うむ。善処しよう、ブラザー」
3人は窓際のテーブルに陣取り、それぞれ問題集を広げていた。
「悠仁くん、ここの関数はね……こうやって整理するとわかりやすいよ」
「え、マジ?高田ちゃん先生、わかりやすっ!」
「ふっ、高田ちゃんに教わるこの時間……尊い……」
東堂はノートも開かずペンを握ったまま、微動だにせず高田ちゃんを見つめているだけだった。
その時だった。隣のテーブルに座っていたCクラスの男子が、ひそひそと声を漏らした。
「見ろよ、あれ。東堂とアイドル様と……誰だっけ?ああ、虎杖か」
「なーんか見せつけてきててキモくね?てかあの女、どうせ枕営業とかしてんだろ?芸能人ってそういうもんだし」
一瞬、空気が凍った。
虎杖が立ち上がろうとした時、すでに東堂は席を離れていた。
「……今、貴様。なんと言った?」
「んだよ、お前。図書館で騒いでんじゃ……」
ゴンッ!!
次の瞬間、男は本棚に叩きつけられていた。
「てめぇ、何しやが――」
バンッ!
続けざまに、別のCクラス生徒が机ごとひっくり返されて倒れた。
図書館中が静まり返る。
「人の女神を侮辱した罪は重いぞ……?」
怒りの声を抑えられぬ東堂の声は低く冷えていた
ボロボロになったCクラスの数人が、慌てて逃げ出す。
「覚えてろよ!! 龍園さん呼んでやっからなぁ!!」
数分後――
「はぁ…やっぱりこうなんのか…」
「上等じゃないか、ブラザー。俺の怒りを沈めるには、少々血が足りん」
その言葉通り、すぐに龍園翔が現れた。後ろにはCクラスの外人と数人。
「なるほど……状況は理解した」
龍園は冷笑を浮かべ、東堂に歩み寄る。
「悪いがな、AクラスのあんたがCクラスを殴ったって話、俺が黙ってる理由はない。学校に報告されたくなきゃ――」
バン、バン、ドゴォッ!!
言い終わる前に、東堂の拳が三人を瞬時に気絶させていた。龍園以外、全滅。
龍園は言葉を失う。
「……へえ。アルベルトが一発か…やるな」
「お前も、続けるか?」
「……今日は引いてやるよ。だがな、東堂。これは借りだ」
「…なぁ龍園とやら…マイエンジェルを侮辱した罪は重いぞ…」
「はっ!そうかよ…」
龍園はそのまま去っていった。
「……帰ろっか」
「うん……もう、ちょっと無理だね」
高田ちゃんが虎杖の手を取り、東堂もそれに続いて歩き出す。
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図書館の隅に座っていた綾小路清隆は、静かに本を閉じた。
……暴力はルール違反。だが、そのルールもまた過ぎた暴力には勝てない
隣にいた堀北鈴音が問いかける。
「なぁ堀北。今のどう思う?」
「別にどうでもいいわ。そんなことよりあの知能の低い連中が帰ったのだから貴方も帰れば?」
「…あぁ」
これは高田ちゃんの前なので押さえていますが多分この後高田ちゃんをバカにしたやつは半殺しにされます。
なんで半殺し程度なんだって?
高田ちゃんの性格的に自分のせいで人が死んじゃったら悲しんじゃうから。それをわかってる東堂は半殺しで済ませたってわけなんですね。