ありふれた猫舌は世界最強   作:絡繰ふでばこ

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投稿遅れてすみません。

私ごとにはなるのですが、実は私溶連菌にかかりまして体調を崩してたんですよね、そのため筆を取ることが中々できなかったんです。申し訳ございません。そのため短いですが、楽しんで貰えると幸いです。
皆さんも体調にはお気をつけてお過ごしください。


後悔と謝罪

あれから五日が経過した。

巧はすでに立ち直っていた。

勿論助けられなかったことの後悔はしている。しかし、いつまでも引きずって行くわけにも行かない。

そのため巧は早々に立ち直っていた。

 

特にやることもないのでベッドでゴロゴロしながら、あの時持ち帰ってきたガラケーをパカパカしながら王国に戻ってきた時のことを思い出していた。

帰還を果たした後ハジメの死亡が告げられた時、王国の人間は愕然としたものの、それが『無能な』ハジメだと知ると安堵の吐息を漏らしたのだ。

 

国王やイシュタルですら同じだった。

しかし、まだ彼らは分別があったようで表面上は悲しそうにしていた。

神の使徒たる勇者一行は負けてはならない。

迷宮から生還できなくて魔神族を倒せるのかと不安が広がってはまずい。

勇者一行は無敵でなければならないのだ。

 

しかし、彼等の中にはハジメを罵るものもいた。

勿論公の場で言ったのではなく、物陰でこそこそと噂話程度の物だったのだが…

『無能が死んで助かった』だの『役立たずが死んで良かった』だの好き放題に貶していた。

光輝が真っ先に怒らなければ巧は陰口を叩いていた人を殴り飛ばしていただろう。

 

流石に勇者の怒りを買うのはごめんだと思ったのか陰口を叩いた人たちは

処分を受けたようだが…

 

しかし、ハジメが無能であったという認識は覆らない。それにこの事は無能な仲間にも心を砕く優しい勇者だという事で光輝の株をあげただけだった。

 

(たくっ、ハジメが止めてなかったら死んだのは俺らだろって話なんだけどな…それに飛んできたあの魔法…誰かがわざとやったものだろうな…)

 

それに犯人探しをして犯人を見つけたらクラスの士気が下がるだけである。

幸いと言っていいかどうかは分からないが、クラスメイト達は巧が我が身可愛さにハジメを見捨てたという認識になっているようである。

別に嫌われても構わない巧はそのままにしているのであった。

 

そんな事を考えていると、コンコンとドアがノックされた。

誰だろうかとドアを開けるとそこにはメルドがいた。

 

「…入れてくれるか?」

「まぁ、いいすけど…」

巧の許可をとったメルドは、部屋の中に入ってきた。

 

巧が何故いきなり来たのだろうかと考えていると、突然メルドが頭を下げてきた。

 

「お、おい!」

「すまなかった…!」

 

突然の謝罪に困惑する巧。

 

「俺は、『助ける』と言った。だが、助けられなかった。挙げ句の果てにお前達に命を救われた…!本当に申し訳ない!」

「…顔、上げろよ」

巧の言葉に顔を上げるメルド。

 

「俺に謝るより、ハジメに謝れよ…。それに俺はあんたの事一回も恨んじゃいねぇ。こんなとこにくる暇があるんだったら少しは他の生徒でも気にしてやれよ」

「…そう言って貰えると助かる。しかし、俺にとっては巧…お前も大切な仲間のうちの一人だ。それに…」

 

そこから暫く巧とメルドは話した。

 

「最後に一つ聞いてもいいか?」

「…なんだよ」

「お前が使っていた、あの紅に光るあの剣。あれはなんなんだ?」

「…それはまだ言えない。悪いな…」

「そうか…、言える時がきたら教えてくれると有難い。まだ上には報告していない。国にバレているということも無いだろう。知っているのは俺と光輝達だけだ。長く喋り過ぎたな…そろそろお暇させて貰おう。」

 

そう言うとメルドは部屋から出て行った。

因みに、巧はクラスメイト達にも武器のことなど聞かれた時はのらりくらりとかわしていた。

すると暫くしてまたドアが叩かれた。

またかよと思いながらドアを開けると、そこには迷宮攻略から帰ってきて一度も目を覚ましていなかった香織がいた。

 

「お前…目覚ましたのか…」

「うん…少し前にね。乾君、貴方に謝りたかったの」

 

また謝罪かよと内心思う巧。どうやら今日は謝罪の日らしい。

それに謝罪されるような事をされたか?とも思っていた。

 

「乾君、この前ハジメ君が落ちていったのは乾君だって言ってしまってごめんなさい…!私のせいで乾君が悪者に…!」

「…別に、俺がハジメを助けられなかったのは変わりねぇよ。それに、俺が嫌われようが今更って話だろ」

「で、でも!」

「あぁ!一々そんな事で俺のところに来るな!」

そう言うと巧は乱暴にドアを閉めた。

外から香織の声がするが聞こえない振りをしてベッドに寝転んだ。

 

(どいつもこいつもくだらねぇ事で来やがって…)

そう思うと目を閉じて巧は寝てしまった。

 

それから数日後、勇者一行は『オルクス大迷宮』を訪れていた。(巧は面倒臭いのでパスしたが)

 

因みに迷宮に潜っているのは少しだけしかいない。

聖教会側としてはなんとしてでも戦いに行って欲しいため実践訓練として迷宮に潜ってほしいのだが、それに猛抗議したのは愛子先生である。

 

愛子先生は作農師といういるだけで食糧問題が解決できるような超激レア役職のため迷宮には潜っていなかったのだが、ハジメが死んだとの報告を受けた時、寝込んでしまった。

全員を日本に帰す事ができなくなったと責任感の強い愛子先生はショックを受けたのだ。

 

そのため、もう誰にも死んでほしく無い愛子先生は『死』の恐怖を実感した生徒達を戦場に送り出す事を断じて是としなかったのである。

 

愛子先生との衝突を避けたい教会側は、仕方なくその要望を受け入れ、自分から希望する生徒達しか、迷宮に送り出さなかったのである。(愛子先生は誰にも行って欲しく無さそうだったが)

 

結果、光輝達勇者パーティーと檜山達小悪党組、永山重吾のパーティーのみが、訓練に参加する事になったのである。

 

対して、全く迷宮攻略に意欲を見せていない巧は、ふらふらと行く当てもなく王宮内を歩いていた。

ふと巧が外を見てみるとここにはいるはずのない()()()()()()()が飛んでいた。

 

この蝶に見覚えがある巧は、この蝶を驚きつつ見つめていた。

すると、ついてこいと言わんばかりに蝶が移動を始めたため、蝶を追いかける巧。

しばらく追い続けていると巧達を窮地から救う鍵をくれた『スマートレディ』が立っていた。

 

「は〜い、救世主さん。ご機嫌いかがですか〜?社長さんがくれたアイテムも役立ってよかったですね〜。ま、馬鹿なお仲間さんのせいで最大の武器が使えなくなったんですけどね〜」

「おい!お前なんでこの世界にいる?それになんでベルトやらを持ってきた!」

ヘラヘラした態度のスマートレディに物凄い勢いで詰め寄る巧。

 

「え〜ん、お姉さん、そんなにこわ〜い人には話したく無いです〜」

「いいから話せ!」

「しょうがないですね〜。これも社長さんからの命令ですし、仕方な〜くお姉さんが教えてあげましょう!」

尚も詰め寄る巧に漸く話す気になったのか本題に入るスマートレディ

 

「まず、この世界には『スマートブレイン』は存在します!まぁ、公には公開されてないんですけどね。そしてなんでベルトを持ってこれたのかと言うと〜社長さんが貴方に渡してほしいとの事で優し〜いお姉さんが持ってきてあげました!」

パチパチと手を鳴らしながらそう言うスマートレディ

 

「おい、ちょっと待て、この世界にもスマートブレインがあるだと?それに社長?信用ならねぇぞ、もっと詳しく言いやがれ」

「おっと、これ以上はいえませ〜ん。社長さんから貴方には成長してもらいたいとのことですので、ではお姉さんはそろそろお暇させて貰いま〜す。あ、忘れてました〜お姉さんたらうっかり!救世主さんのバイクさんもしっかりと持ってきて上げましたので感謝してくださいよ〜?それでは、今度こそ救世主さんまた会いましょ〜う」

 

そう言うといきなりモルフォチョウがスマートレディの周りに舞ったと思うといつの間にかスマートレディは消えており、あの日、巧達を窮地から救った巧の愛車である『オートバジン』が残されていた。

 

(くそ!結局何もわからずじまいじゃねぇか!この世界にもスマートブレインはある。それにアイツずっと俺のこと()()()って呼んでた…どう言う意味だ?…それにこれ、今渡されたところで何処に置けばいいんだ?)

 

巧はまたもや増えた謎に頭を抱え、オートバジンを誰にも見つからない場所に隠すための場所を探し始めた。

(後から聞いた話によると光輝達は迷宮から無事生還し、ベヒモスも倒したらしい)

 

余談だが、結局隠すのは無理だと悟った巧はメルドだけにオートバジンの事を話し、こっそり保管してもらうのであった。





う〜む。話が進んで無い…
スマートレディの口調はこれでいいのか?
指摘や誤字脱字等ございましたら書き込んでくれるとありがたいです。
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