大文字伝子の冒険   作:クライングフリーマン

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『グレート・グリフォン。ジージーと呼んでもいいぞ。ジジイじゃないからな。』って、ふざけたこと言った奴からの挑戦状が届いた。


359.グレート・グリフォンからの『いざない』

=== この物語はあくまでもフィクションです =========

============== 主な登場人物 ================

大文字伝子(だいもんじでんこ)・・・主人公。翻訳家。DDリーダー。EITOではアンバサダーまたは行動隊長と呼ばれている。。

大文字[高遠]学・・・伝子の、大学翻訳部の3年後輩。伝子の婿養子。小説家。EITOのアナザー・インテリジェンスと呼ばれている。

一ノ瀬[橘]なぎさ一等陸佐・・・ある事件をきっかけにEITOに参加。伝子を「おねえさま」と呼んでいる。皆には「一佐」または副隊長と呼ばれている。EITO副隊長。

久保田[渡辺]あつこ警視・・・ある事件をきっかけにEITOに参加。伝子を「おねえさま」と呼んでいる。皆には「警視」と呼ばれている。EITO副隊長。

愛宕[白藤]みちる警部補・・・ある事件をきっかけにEITOに参加。伝子を「おねえさま」と呼んでいる。愛宕の妻。EITO副隊長。降格中だったが、再び副隊長になった。現在、産休中だが・・・。

 

愛宕寛治警部・・・伝子の中学の書道部の後輩。丸髷警察署の生活安全課刑事。『片づけ隊』班長をしている。

斉藤長一朗理事官・・・EITO司令官。EITO創設者。

夏目房之助警視正・・・EITO東京本部副司令官。

草薙あきら・・・EITOの警察官チーム。特別事務官。ホワイトハッカーの異名を持つ。

渡伸也一曹・・・空自からのEITO出向。GPSほか自衛隊のシステム担当。

西部警部補・・・高速エリア署生活安全課の刑事だが、。通称『片づけ隊』を手伝うこともある。早乙女愛と結婚した。

橋爪警部補・・・愛宕の相棒。丸髷書生活安全課の刑事だが、。通称『片づけ隊』を手伝うこともある。

 

増田はるか3等海尉・・・海自からのEITO出向。副隊長補佐。見合いしたMAITOの中島と事実婚をしていた。

馬場[金森]和子二尉・・・空自からのEITO出向。副隊長補佐。

高木[日向]さやか一佐・・・空自からのEITO出向。

高崎[馬越]友理奈二曹・・・空自からのEITO出向。

大町恵津子一曹・・・陸自からのEITO出向。

田坂ちえみ一曹・・・陸自からのEITO出向。

浜田なお三曹・・・空自からのEITO出向。

新町あかり巡査・・・みちるの後輩。丸髷署からの出向。副隊長補佐。井関五郎と事実婚をしている。

結城たまき警部・・・警視庁捜査一課からの出向。

安藤詩三曹・・・海自からのEITO出向。

稲森花純一曹・・・海自からのEITO出向。

愛川静音(しずね)・・・ある事件で、伝子に炎の中から救われる。EITOに就職。

青山[江南]美由紀・・・、元警視庁警察犬チーム班長。警部補。警視庁からEITOに出向。

伊知地満子二曹・・空自からのEITO出向。ブーメランが得意。伝子の影武者担当。

葉月玲奈二曹・・・海自からのEITO出向。

越後網子二曹・・・陸自からのEITO出向。

小坂雅巡査・・・元高速エリア署勤務。警視庁から出向。

下條梅子巡査・・・元高島署勤務。警視庁から出向。

飯星満里奈・・・元陸自看護官。EITOに就職。

財前直巳一曹・・・財前一郎の姪。空自からのEITO出向。

仁礼らいむ一曹・・・仁礼海将の大姪。海自からのEITO出向。

七尾伶子・・・警視庁からEITO出向の巡査部長。

大空真由美二等空尉・・・空自からのEITO出向。

高木貢一曹・・・陸自からのEITO出向。剣道が得意。EITOガーディアンズ。

青山たかし・・・元丸髷署刑事。EITOに就職。EITOガーディアンズ。

馬場力(ちから)3等空佐・・・空自からのEITO出向。EITOガーディアンズ。

井関五郎・・・鑑識の井関の息子。EITOの爆発物処理担当。EITOガーディアンズ。

筒井隆昭警部・・・伝子の大学時代の同級生。警視庁テロ対策室からのEITO出向。EITOガーディアンズ。

 

大文字綾子・・・伝子の母。介護士をしている。

藤井康子・・・伝子のマンションの仕切り隣の住人。モールに料理教室を出している。EITO準隊員。

 

物部一朗太・・・伝子の大学の同級生。翻訳部の副部長。

物部[逢坂]栞・・・伝子の大学の同級生。

依田俊介・・・伝子の大学の翻訳部の後輩。高遠学と同学年。あだ名は「ヨーダ」。名付けたのは伝子。今は、やすらぎほのかホテル東京支配人。

依田[小田]慶子・・・依田の妻。やすらぎほのかホテル東京副支配人。

福本英二・・・伝子の大学の翻訳部の後輩。高遠学と同学年。大学は中退して演劇の道に進む。

福本[鈴木]祥子・・・福本が「かつていた」劇団の仲間。福本と結婚する。

南原龍之介・・・伝子の高校のコーラス部の後輩。学習塾を開いている。

南原[大田原]文子・・・南原の妻。学習塾を開いている。

山城順・・・伝子の中学の書道部後輩。海自の臨時事務官。

山城[南原]蘭・・・南原の妹。美容師。山城と結婚した。

服部源一郎・・・南原と同様、伝子の高校のコーラス部後輩。シンガーソングライター。音楽塾を開いている。

服部[麻宮]コウ・・・服部の妻。音楽塾を開いている。

久保田嘉三・・・警視庁管理官。久保田誠警部補の伯父。EITO初代司令官。今は警視庁テロ対策室所属だが、交渉人も行う。

 

御池花子・・・東京都知事。以前は市橋総理と敵対していたが、今は伝子を通じて市橋総理とも仲がいい。EITOにも協力的。

市橋早苗・・・移民党総裁。総理。

麻生島太郎・・・移民党副総裁。副総理。

利根川道明・・・TV欲目の社員コメンテーター。伝子達の「懲らしめ」に退社。後にフリーMCとして、伝子達の協力者になる。

小堺新一・・・小堺組組長。EITOに協力するようになる。

中山ひかる・・・愛宕の元お隣さん。伝子達の大学の後輩になった。アナグラムが得意。

青木新一・・・Linenのグループを多く持っており、その情報網でEITOに協力している。大学生。

ロバート・・・オスプレイのパイロット。

 

 

=================================================

==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==

==エマージェンシーガールズとは、女性だけのEITO本部の精鋭部隊である。==

 

※神田スタンプラリーは2024年8月1日(木)から12月20日までの約142日間でしたが、11月2日(土)と11月3日(日)に開催された『カレーグランプリ決定戦』は既に終了しています。

※2024年の臨時国会会期末は12月21日(土)と言われています。

 

午前9時。EITO東京本部会議室。

「約10分前。『グレート・グリフォン。ジージーと呼んでもいいぞ。ジジイじゃないからな。』って、ふざけたこと言った奴からの挑戦状が届いた。今度の敵は、今度の『幹』はRedを使って人形劇するのが趣味らしい。内容は、これだ。河野君。」

夏目警視正は、司令室の河野事務官にマルチディスプレイにRedの画像を映し出させた。

「クリスマスのちょい前に、プレゼントをあげるよ、ハッチ。その日にカンセイさせたければ、我々に勝つことだ。どうやら、そっちには『アナグラム解析が得意なエーアイ』があるようだから、『おだい』をあげよう。レイは要らんよ。『かんいえはだれか』。闘っている最中にドカンがなければいいね。場所は、その辺りで一番有名な場所だ。ああ。かいかんだな。しょうてんしそうだ。」

人形は、よくしゃべった。『幹』が操っているのだろうか?

伝子がそう想像していたが、「大文字君」と呼ぶ理事官の声に我を取り戻した。

「取り敢えず、アナグラムは学に解析させましょう。」と伝子は、スマホを取り出したが、「もう高遠君には、Redのことは伝えたよ。」と、理事官は言った。

「『クリスマスのちょい前』、と『その日にカンセイ』から考えると、何かイベントがあって、バトルの日は、そのイベントの最終日ってことかしら?おねえさま。」と、あつこが言った。

「調べてみます。」と草薙が言って、司令室の自分のPCに戻った。

「『かいかん』とか『しょうてん』とかも、気持ちいい『快感』や天に昇る『昇天』のことじゃなさそうですね。催し場の『会館』や、お店の『商店』を指すのかしら、おねえさま。」と、今度はなぎさが推理した。

「そうかも知れないな。私は、『その辺りで一番有名な場所』が気になったが、イベントの場所次第かな?」と、伝子は、呟いた。

30分後。高遠から連絡が入った。マルチディスプレイに映っている。

「アナグラムも毎度お馴染みになった感じだけど、『幹』のプライドかも知れませんね、理事官。」

「プライド?自分の方が『賢いぞ』という『承認欲求』かね。それで、解けたのかな?」

「はい。『かんいえはだれか』の『簡単な絵画』がどうとかじゃなく、アナグラムで置き換えると、『神田カレー街』になります。」

「そして、その『神田カレー街スタンプラリー』が開催されていて、12月20日の金曜日が最終日です。時間とか書いていないから、店舗によって違うのかも。」

「草薙さん。会館は?」「ネット検索すると、神田会館が幾つも出てきます。我々は東京の固有の町名と思いがちですが、他の地方にもあるんですね。」と、草薙がなぎさの質問に応えた。

「あのー。」「何だ、原田、セクハラしてないで言ってみろ。」

「いえ、あの。『かいかん』の前に『その辺りで一番有名な場所』って言ってますよね。『神田明神』なのでは、と思いまして。『江戸三大祭』の『神田祭』で有名ですよね。」

「よく言った。後で『抱擁』してやる。」

なぎさは、何故伝子が原田にパワハラするのかよく分からないが、『神田明神』は頷けた。

「あ。」「どうした、草薙。」理事官が心配そうに、草薙が持って移動したノートPCを覗き込んだ。

「明神会館というのもありますが、『神田明神文化交流館 EDOCCO』というのがあります。これが、ジージーの出したヒントの一部じゃないでしょうか?」

「そうか。バトルの場所でなく、『待ち合わせ場所』か。草薙さん、その近くに広い場所は?」

「ご存じ、上野恩賜(おんし)公園、詰まり、上野公園です。」

「詰まり、神田明神文化交流館で待ち合わせして、上野公園でバトル。最中にドカンってことは、時限爆弾がどこかにあると・・・。」

田坂に続いて、あかりが言った。

「おねえさま。スタンプラリーって、複数の場所で立ち寄って、台紙にスタンプ押して回るんですよね。」

「草薙さん。スタンプ押す場所は?」「今、転送します。マルチディスプレイ画面を見てください。」

そこに並んだスタンプラリーの場所を見て、一同は驚愕した。

何と10カ所もあったのである。

EITOには、いや、伝子には、苦い記憶があった。

イベント近くの橋を敵に爆破されたことがあったのだ。まだ1ヶ月も立っていない。グレート・グリフォンも、それを承知で段取りを組んだのだろう。

ポイントは、

1.JR東日本ポイント

秋葉原駅 電気街改札口

神田駅 北口改札口

御茶ノ水駅 お茶の水橋口

 

2.東京メトロポイント

神保町駅 先週大学方面改札外

新お茶の水駅 B6出入り口付近

神田駅 3番出入り口付近

九段下駅 靖国神社・葡萄館方面改札外

秋葉原駅 駅事務室付近

 

3.書泉ポイント

〇泉グランデ

〇泉ブックタワー

 

「しょうてんしそうって、カレー店のことでしょうか?」下條が、おずおずと言った。

「それは、外していいと思うよ、下條隊員。」と、渡が言った。

「これを見て。」渡は、神田の『カレー店』をマルチディスプレイに映した。

「全部に、あるいは一部に時限爆弾仕掛けるのは難しいと思う。」「そうですね。」

「梅子は、カレシには素直だな。」「はい・・・え?」

「私を誰だと思っている?おねえさまにはお見通しだ。」

伝子は、つい先日の決戦の日に結城から交際の話を聞いたばかりだが、前から知っているように(大きな)胸を張った。

「よし、スタンプポイントには、SATの力を借りよう。20日か。明後日だな。」と、理事官は、下條の会話を無視して言った。

EITOは自由恋愛だ。仕事に支障が無ければいいのだ。

12月20日。午前11時。神田・秋葉原周辺。

理事官の英断で、どこにも通行止めはかけなかった。

ただ、各駅周辺に警邏が強化され、鉄道警察も不審者チェックを厳重に行った。

そして、SATは徹底してスタンプラリーのポイントを調べた。

その結果、『1個ずつ』爆発物が発見され、回収された。

午前11時。神田明神文化交流館 EDOCCO。

やはり、『立て札』があった。前の幹を無能呼ばわりしていたが、やはり『神仏』は避けるようだ。

なぎさ達は上野公園に移動した。

行ってみると、たまげた。仰天した。

確かに集団はいた。500人もいるかと思う集団は、コスプレしていた。特撮ヒーローの格好をしている。

リーダー(枝)が誰かも分からない。

やたら、エマージェンシーガールズを追い回すが、迂闊に手を出せない。

相手は、『剣のような』木刀を持ってしる。銃も持っているが、実際は『撃てる』銃ではない。

なぎさは、倒してもいいがなるべく傷を負わせるな、と指示した。

午前11時。EITO東京本部。司令室。

「草薙さん、『エキストラ』で検索してみて。」伝子には心辺りがあった。

『映画の撮影』と思って参加した人達が伝子と闘ったのだ。欺されていた人達の中に、天童(東京本部武術師範)や松本(大阪支部武術顧問)がいたのだった。

伝子は、南部を通じて東栄本社に確認させた。

継いで、御池東京都知事に連絡を取った。

「何ですって?・・・分かった。でも、どうしよう?」

「考えさせてください。」伝子は電話を切ると、久保田管理官にホットラインで相談した。

「小堺組にテレビを運ばせよう。」

そう言って、ホットラインは切れた。

EITO大阪支部経由で南部興信所の南部から連絡が入った。

「伝子さん。やっぱり、ニセの『エキストラ募集』があった。本来は、22日の日曜日に東京ドームでイベントが募集されていたが、何者かがSNSで日時変更を通達したらしい。詰まり、上野公園に集まったのはコスプレ好きでもある特撮ファンや。」

30分後。上野公園に現れたのは、大型ディスプレイを積んだ『街宣カー』、つまり、選挙カーだった。

いつもは、選挙候補者の名前を貼り出す部分にディスプレイをセッティングしてある。

そして、御池知事の顔が映った。

「皆さん。誤報です。あなた方がエキストラで参加するのは、本来の日時場所です。那珂国マフィアの罠だったんです。あなた方が闘っていたのは、エマージェンシーガールズのコスプレイヤーではなく、本物のエマージェンシーガールズです。すぐに解散して、本来の日時場所でイベントに参加してください。それから、本日その場所では撮影許可を出しておりません。」

御池知事の説得に目が覚めたのか、コスプレイヤー達は、エマージェンシーガールズに非礼を謝罪して散って行った。

愛宕、橋爪、西部は警官隊を帰らせ、どこかのカレー店を目指して歩き始めた。

正午。総理官邸。

賊が10人入ったが、早乙女と工藤に殲滅された。

「明日が会期末だから、チャンスだと考えたのね。麻生島さんは?」

「今、SP隊から連絡が入りました。取り押さえたそうです。」と、早乙女は、にっこり笑って総理に応えた。

正午。ロバートが操縦するオスプレイの中。

エマージェンシーガールズは早くも着替えていた。カレーイベントに参加する為である。

「ロバート、カレー嫌い?私は嫌い?」

「カレーは、スキです。強引な副隊長。デートは非番の日にしましょう。」

ロバートも降りる準備を始めた。

伝子は、現地解散を命じたのだった。

『戦闘』は無くなったのだ。元TVカメラマンを連れて都庁に向かったのは、利根川だった。コネを通じて、知事のライブ中継をテレビ1で放送させたのだ。

小堺は、組事務所が近いので、久保田管理官から依頼してTV受像機を運ばせたのだ。

急遽、小堺が秋葉原で購入したTVは、EITOが後で買い取ることになった。

正午。EITO東京本部。

伝子のスマホに、爆発物発見に協力した物部達DDメンバーから次々と報告が入った。

皆、昼食は『カレー』だと言っていた。

高遠から、伝子にメールが来た。

「今夜はキーマカレーだからね。でも、お義母さんや藤井さんは、他のカレーも作るらしい。ナプキン、洗っておいて良かった。青木君とひかる君から、『今度の幹』は『アナグラム下手くそだね』ってLinenで言ってきた。」

陸自から、賄い当番の中尉がやって来た。

EITO東京本部では、陸自から、『秘密の通路』を通って、食材を置いて行くか、賄いを作って給仕していく。外部には知られていない、EITOの秘密の一つだ。前の本部が全焼してから暫く途絶えていたが、最近復活した制度である。

「中尉。今日の賄いは?」と伝子が尋ねると、「カレーですよ、『金曜日』ですから。」と素っ気なく応えた。

「そうだった、金曜日だった。」と伝子が言うと、「金曜日ですね。」「カレーですね。」と渡と草薙が異口同音に言った。

理事官と夏目と河野はクスクスと笑っていた。

―完―

 

 




このエピソードは、既に他のサイトで公開した作品ですが、よろしければ、お読み下さい。
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