大文字伝子の冒険   作:クライングフリーマン

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「ツインキャッチネット?」
皆、唱和するように言った。
理事官が、大阪支部で活躍したネットのネーミングを発表したからだ。



360.ツインキャッチネット

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

============== 主な登場人物 ================

大文字伝子(だいもんじでんこ)・・・主人公。翻訳家。DDリーダー。EITOではアンバサダーまたは行動隊長と呼ばれている。。

大文字[高遠]学・・・伝子の、大学翻訳部の3年後輩。伝子の婿養子。小説家。EITOのアナザー・インテリジェンスと呼ばれている。

一ノ瀬[橘]なぎさ一等陸佐・・・ある事件をきっかけにEITOに参加。伝子を「おねえさま」と呼んでいる。皆には「一佐」または副隊長と呼ばれている。EITO副隊長。

久保田[渡辺]あつこ警視・・・ある事件をきっかけにEITOに参加。伝子を「おねえさま」と呼んでいる。皆には「警視」と呼ばれている。EITO副隊長。

愛宕[白藤]みちる警部補・・・ある事件をきっかけにEITOに参加。伝子を「おねえさま」と呼んでいる。愛宕の妻。EITO副隊長。降格中だったが、再び副隊長になった。現在、産休中だが・・・。

 

斉藤長一朗理事官・・・EITO司令官。EITO創設者。

夏目房之助警視正・・・EITO東京本部副司令官。

草薙あきら・・・EITOの警察官チーム。特別事務官。ホワイトハッカーの異名を持つ。

渡伸也一曹・・・空自からのEITO出向。GPSほか自衛隊のシステム担当。

 

増田はるか3等海尉・・・海自からのEITO出向。副隊長補佐。見合いしたMAITOの中島と事実婚をしていた。

馬場[金森]和子二尉・・・空自からのEITO出向。副隊長補佐。

高木[日向]さやか一佐・・・空自からのEITO出向。

高崎[馬越]友理奈二曹・・・空自からのEITO出向。

大町恵津子一曹・・・陸自からのEITO出向。

田坂ちえみ一曹・・・陸自からのEITO出向。

浜田なお三曹・・・空自からのEITO出向。

新町あかり巡査・・・みちるの後輩。丸髷署からの出向。副隊長補佐。井関五郎と事実婚をしている。

結城たまき警部・・・警視庁捜査一課からの出向。

安藤詩三曹・・・海自からのEITO出向。

稲森花純一曹・・・海自からのEITO出向。

愛川静音(しずね)・・・ある事件で、伝子に炎の中から救われる。EITOに就職。

青山[江南]美由紀・・・、元警視庁警察犬チーム班長。警部補。警視庁からEITOに出向。

伊知地満子二曹・・空自からのEITO出向。ブーメランが得意。伝子の影武者担当。

葉月玲奈二曹・・・海自からのEITO出向。

越後網子二曹・・・陸自からのEITO出向。

小坂雅巡査・・・元高速エリア署勤務。警視庁から出向。

下條梅子巡査・・・元高島署勤務。警視庁から出向。

飯星満里奈・・・元陸自看護官。EITOに就職。

財前直巳一曹・・・財前一郎の姪。空自からのEITO出向。

仁礼らいむ一曹・・・仁礼海将の大姪。海自からのEITO出向。

七尾伶子・・・警視庁からEITO出向の巡査部長。

大空真由美二等空尉・・・空自からのEITO出向。

高木貢一曹・・・陸自からのEITO出向。剣道が得意。EITOガーディアンズ。

青山たかし・・・元丸髷署刑事。EITOに就職。EITOガーディアンズ。

馬場力(ちから)3等空佐・・・空自からのEITO出向。EITOガーディアンズ。

井関五郎・・・鑑識の井関の息子。EITOの爆発物処理担当。EITOガーディアンズ。

筒井隆昭警部・・・伝子の大学時代の同級生。警視庁テロ対策室からのEITO出向。EITOガーディアンズ。

 

大文字綾子・・・伝子の母。介護士をしている。

藤井康子・・・伝子のマンションの仕切り隣の住人。モールに料理教室を出している。EITO準隊員。

 

福本英二・・・伝子の大学の翻訳部の後輩。高遠学と同学年。大学は中退して演劇の道に進む。

福本[鈴木]祥子・・・福本が「かつていた」劇団の仲間。福本と結婚する。

久保田嘉三・・・警視庁管理官。久保田誠警部補の伯父。EITO初代司令官。今は警視庁テロ対策室所属だが、交渉人も行う。

天童晃・・・EITO東京本部武術師範。

天童[須藤]桃子・・・EITO出向の陸自医官。天童の妻。

山下いさみ・・・元オクトパス。『枝』と言っていたが、実は『幹』そのものだった。警察及びEITOに協力することを条件に、特別拘置所に収監されている。

大前英雄管理官・・・EITO大阪支部の管理官。コマンダーと呼ばれている。夏目警視正と、警察学校同期。

本郷隼人二尉・・・海自からEITOに出向。普段はEITO秘密基地に勤務。大蔵に継ぐ、システム部課長。姉が、大阪支部に勤務している。

 

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==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==

==エマージェンシーガールズとは、女性だけのEITO本部の精鋭部隊である。==

 

※グリフォンとは、上半身と翼が鷲または鷹、下半身がライオンの伝説上の生き物である。リヴァイアサンとは、旧訳聖書の「ヨブ記」に登場する巨大な海獣である。

 

午前9時。EITO東京本部。会議室。

「ツインキャッチネット?」

皆、唱和するように言った。

理事官が、大阪支部で活躍したネットのネーミングを発表したからだ。

命名は、大文字学、いや。高遠学である。

大前に相談されて、10秒経つか経たないかで返答したという。夕食を作りながら。

「本郷君も知らなかったらしいが、EITO東京本部でも使えるように、設計図を送って貰ったそうだ。」と、夏目警視正が言った。

午前9時。東京某所。警察庁管轄の特別拘置所。

ここには、ダークレインボウからの暗殺を避ける為に、元メンバーを収監している。EITO及び警察に協力することを条件に。これは、久保田管理官の提案であり、副総監の英断でもあった。

かつては、タウ兄弟も収監されていたが、GPSを体に装着した上、恩赦で開放されている。ここには、『幹』のオクトパスこと山下も、『枝』だった大上も収監されている。

久保田管理官と伝子は、山下から話があると聞いて面会にやってきた。

「投稿を見て思い出したって言っていたが、どっちだ?」と、伝子が言った。

「どっち?どういう意味だ、大文字。」「実は、同じ時期に2種類の投稿があった。どちらもEITOに挑戦していた。ビターXとグレート・グリフォンだ。」

久保田管理官が簡潔に山下に応えた。

「ビターの方は知らないな。俺が聞いたことがあるのはグリフォンだ。グリフォンって、伝説の生物だろう?ダークレインボウには、伝説の生き物の名前の幹がいるって聞いたことがある。」「ひょっとしたら、リヴァイアサンもか。」「リヴァイアサンも登場しているのか?」「いや、以前、闇サイトの黒幕の名前として出てきた。我々も直接闘ったわけではない。じゃ、リヴァイアサンも幹だったのか。何故直接・・・そうか。以前お前が言っていた『順番』か。」

「まあ、そうだろうな。リヴァイアサンも詳しいことは知らない。グリフォンの性別は男だが、変な癖があるって聞いたが、俺もトシかな?どんな癖かよく思い出せない。年齢は、今は50代の筈だ。情報が少ないから、恩赦があってもシャバには出られないな。」

「いや、50代の男性ということだけでも収穫だ。あ。その2人以外に伝説の怪物の名前の奴がいるのか?」「可能性は否定出来ないが、俺は生憎知らないな。」

午前10時。EITO東京本部。会議室。

EITO大阪支部と繋がって、大前がマルチディスプレイに映っている。

「南部さんの話に仰天しましたよ。この間、新しい回線が引かれて、EITO東京本部のデータも転送出来るようになったから、2種類の敵登場も伝わったんです。ビターXこと山並郁夫は、南部さんが中津さんと出逢う前に出逢って、所員として働いていたそうです。ある日、刺客が現れて2人がかりで捕まえて、山並の過去が知れた。激怒した南部さんは破門したそうです。元傭兵で、殺し屋をする為に興信所で修行していた、とかいう変な奴ですわ。」

「おねえさまは、直感でダークレインボウみたいな敵じゃないと判断したそうです。だから、後追いはしなかったそうです。」なぎさが大前に応えた。

「今後の出方次第ですね、理事官。俺は大文字の直感を信じますが・・・。」と筒井が言った。

「うむ。まあ、当面はビタチョコより、ジジイの出方次第か。3日経つが、準備中なのかな?」と理事官は言い、「午前は訓練して。午後は、用事の無い者は一時帰宅。時には休息も必要だ。」と、会議を締めくくった。

午後3時。天童邸。

伝子と高遠、福本と祥子が、娘と犬のサチコ、ジュンコを連れて遊びに来ていた。

「のどかだな、犬を見るのは久しぶりだ。」と須藤医官が言った。

「飼ってもいいよ、桃・・・桃子。」「江南に頼むか。」

「すっかりなついているから、一匹どうぞ、って訳にもいかないからなあ。」と、福本が言うと、「当たり前よ。めぐみの世話係でもあるからね、2人は。」と祥子が言った。

のどかな風景は、日の入りと共に沈んだ。

午後6時。夕方のニュースで人形劇が流れた。いや、人形を使った、グレート・グリフォンからのメッセージが流れた。

「クリスマスとお正月、どっちがいいかな?決を採ります。クリスマスの攻撃がいい人は、赤のボタン、お正月がいい人は青のボタン、両方がいいって人は黄色のボタン、どっちも嫌って人は緑のボタンを押してくださーい!!」

綾子は、テレビのリモコンを投げつけた。

「母さん、リモコンぶつけてもジジイには通じないよ。」と伝子が言った。

「あのボタンって、テレビのリモコン?どうやって伝わるのかしら?」と藤井が言うと、「冗談だから。」と、夫婦揃って言った。

今日は、おにぎりだった。

具材は豊富に用意した。

食べながら、夫婦は『伝説の怪物』を思い浮かべていた。

グリフォン、リヴァイアサン以外にはドラゴン、ヒドラ、ガーゴイル、カーバンクル、ユニコーン、ケルベロス、キメラ、ペガサス、セイレーン、ナイトメア、メデューサ、ケンタウロス、マーメイド、スプライト・・・。

数え上げたらきりがない。どの敵が現れても立ち向かわなければいけない。

伝子は、高遠と相談して、今夜は、おさむに会いに行くのを自粛し、久しぶりに激しく愛し合うことにした。

午後11時。

寝室に現れた伝子は、みちるが以前用意した、派手な『衣装』を着ていた。

鞭を持って。

―完―

 

 




このエピソードは、既に他のサイトで公開した作品ですが、よろしければ、お読み下さい。
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