大文字伝子の冒険   作:クライングフリーマン

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「来る前に、ウチの旦那が解いた。『痰 煽り 湧く』とは、『タクアン おあり』で、『おあり』は、『おわり』のことだろう、と。」


409.奸計の第四戦

 

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

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==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==

==エマージェンシーガールズとは、女性だけの、EITO精鋭部隊である==

==EITOガーディアンズとは、エマージェンシーガールズの後方支援部隊である==

 

5月30日午前0時。インタラプト・ゲーマーがRedのメッセージが載った。

アラームが鳴ったので、確認した渡が見たメッセージは、こんな文章だった。

 

「お待たせしたね、EITOの諸君、日本民族の諸君、また完敗だった。じゃ、第四戦のお題だ。」

文章の下に、スケッチブックが現れ、こんな文章が書かれていた。

「痰 煽り 湧く」

 

5月30日。午前9時。EITO東京本部。会議室。

「来る前に、ウチの旦那が解いた。『痰 煽り 湧く』とは、『タクアン おあり』で、『おあり』は、『おわり』のことだろう、と。」

 

「草薙。何かイベントがあるのか?」

数分後、タブレットで探した草薙が返事をした。

「タクアン国ランタン祭があります。明日が最終日です。午前9時からです。」

司令室でアラームが鳴った。

スピーカーから、河野事務官の声が聞こえた。

「草薙隊員。PCからアラームです。」

草薙は、タブレットを置いたまま、司令室のPCに行った。

そこから、草薙がスピーカーを通して言った。

「山並から、緊急メールが来ました。EVバス20台を調達した者がいるそうです。」

「大阪・関西万博の遺物だな。『負の遺産』って言う者もいる。」と、筒井が言った。

草薙のタブレットを見ていた、なぎさが伝子に言った。

「おねえさま。開催地は、東京スカイツリータウン。EVバス20台なら、どこでも駐められる。充電する場所もある。バトルは多分イーストタワー。」

「よし、閉鎖または時間の延期をして貰おう。大文字君。闘いながら場所の移動は・・・無理だろうね。」

理事官の言葉に、「バトル時間の節約の方が賢明と思います。なぎさ、段取りを組め。」と、伝子は理事官となぎさに言った。

「了解。」

「筒井君。その『負の遺産』ってどれ位あるの?」と、あつこが尋ねた。

「100台。」

「100台も?」

「その内の20台かあ、予算、足りなかったのかなあ。あ、駐車スペース?でも、多すぎるとバトルしにくいかも。」と、みちるが呟いた。

「草薙さん、残りの80台、どうなっているか、山並と大前さんに確認しておいてください。」

「了解。」

 

5月31日。午前8時半。東京スカイツリー。イーストタワー。

なぎさ達が到着すると、敵の「くノ一」の集団は、バスから降りて来た。

ざっと200人。

「1台に10人か。贅沢だな。」と、なぎさはリーダーらしきオンナに言った。

「何故、私が『幹』だと分かった?」

「衣装が、他のと違い高そうだから。それに、ペチャパイだし。」と、みちるが横から揶揄った。

「男の集団だったら、どう揶揄うんだ?」

「後で、おねえさんが、可愛がってあげるね。」くノ一の後方で、爆裂音が聞こえた。

下條や浜田、安藤の『弓矢隊』、稲森・柊の『ボウガン隊』が、バスのタイヤの1本を撃ち抜いたのだ。

「おのれ、卑怯だぞ。」

リーダーの言葉に、また、みちるが「おまいう。いつも卑怯な手を使ってるじゃないの。」と揶揄った。

くノ一は、何故か背中の刀を抜かず、機関銃を構えた。

その機関銃にバスの屋根から、伝子、金森、馬越、結城のブーメラン隊、伊知地、葉月、越後のシュータ隊が攻撃を仕掛けた。

シュータとは、うろこ型の手裏剣だ。先端に痺れ薬が塗ってある。

なぎさは、正面からメダルカッターを投げながら、ペッパーガンで眼を攻撃した。

メダルカッターとは、メダルの周りにスクリュー状の刃がついている武器だ。ペッパーガンとは、故障やガーリックといった、台所用調味料を捏ねた、弾薬代わりの胡椒弾を発射する銃だ。

増田、日向、小坂がなぎさに続く。

大空、江南、仁礼、財前が、青山、高木、馬場、静音の乗るホバーバイクの後部座席に乗り、フリーズガンとウォーターガンで敵を蹴散らした。

ホバーバイクとは、民間が開発した『宙に浮くバイク』で、自衛隊にも警察にも採用されなかったが、芦屋グループの芦屋三美総帥が、理由を正当化して、EITOで採用した。

フリーズガンとは、文字通り、冷凍銃で、液化ガスで噴射して凍らせる。

ウォーターガンとは、発射するとグミ状になる液を出す銃で、液体窒素を利用している、と言われている。

 

同じ頃。スカイツリー。エレベーターホール付近。

男達が、手榴弾を投げようすると、男達を取り押さえた者達がいた。

七尾、仁礼、原田、筒井だった。

「爆発物、確認しろ。」と、筒井が言った。

あつこと井関は走り回った。

 

1時間後。爆発物を取り除いた、あつこは、イヤリングで伝子に連絡をした。

「こっちは抑えたわ、おねえさま。」

「了解。」

 

EVバス前。

くノ一達は、胸をはだけて、空を見上げていた。

胸の防具には、ナイフが仕込んであった。

だが、なぎさと伝子は、早めに白兵戦に持ち込んで、倒して行った。

白兵戦とは、バトルスティック、バトルロッド、三節棍、五節棍、ヌンチャクでの闘いだ。

伝子は、長波ホイッスルを吹いた。

長波ホイッスルとは、犬笛に似たサイレント・ホイッスルである。

主に、「戦闘終了」の合図に使われ、EITOのオスプレイを通じて、警視庁から、待機している警官隊に連絡が行く。

 

5分後、護送車が到着し、警官隊が連中を連行していく。

警官隊を率いるのは、愛宕警部、橋爪警部補、西部警部補だ。

「先輩。総理官邸の方は、早乙女・工藤隊員が、都庁の方は、SATが取り押さえました。MAITOは?」

MAITOとは、空自の精鋭部隊で、災害時を含めて、『消火弾』という必殺武器がある。

「大阪支部の案件だ。残りの80台のEVバスの幾つかに時限装置を仕掛けられた。大阪支部のEITOエンジェルス、自衛隊の中部方面隊、MAITOで対処した。愛宕、みちるは、副隊長らしくなって来たぞ。もう3ヶ月で補佐から昇格、なぎさの代役だ。」

「ありがとうございます。」

「大文字。遅らせた開園時間にギリギリ間に合ったな。」

「ああ。元カレは優秀だからな。別動隊があるに違いない、という読みは当たった。カメラは私服に着替えてからにしよう。我々も手伝う。」

「流石、元カノだ。高遠に譲るんじゃなかった。」

「譲ったのか?伊登子に言っておこう。」

「勘弁してくれ。」

 

午後7時。伝子のマンション。

「それで、総子ちゃん達が応援に来られ無かったのね。」

「ダークレインボウと関係あるかどうかは分からない。でも、山並がネットで不穏な会話を見付けてくれたお陰だ。熱中症の中。」

「熱中症なの?伝子様の為なら、火の中水の中熱中症の中。」

「お義母さん。例えが変ですよ。」と、高遠が言い、「さ、ちらし寿司食べましょう。」と、藤井が声をかけた。

 

―完―

 

 

※今回の登場人物(順不同)

大文字伝子(だいもんじでんこ)・・・主人公。翻訳家。DDリーダー。EITOではアンバサダーまたは行動隊長と呼ばれている。。

大文字[高遠]学・・・伝子の、大学翻訳部の3年後輩。伝子の婿養子。小説家。EITOのアナザー・インテリジェンスと呼ばれている。

橘なぎさ一等陸佐・・・ある事件をきっかけにEITOに参加。伝子を「おねえさま」と呼んでいる。皆には「一佐」または副隊長と呼ばれている。EITO副隊長。ロバートと婚約してから、姓を戻している。

久保田[渡辺]あつこ警視・・・ある事件をきっかけにEITOに参加。伝子を「おねえさま」と呼んでいる。皆には「警視」と呼ばれている。EITO副隊長。

愛宕[白藤]みちる・・・ある事件をきっかけにEITOに参加。伝子を「おねえさま」と呼んでいる。あつこと警察学校同期。警視庁丸髷署からのEITO出向。警部補。副隊長として、指揮をとることになった。

 

中島[増田]はるか3等海尉・・・海自からのEITO出向。副隊長補佐。見合いしたMAITOの中島と事実婚をしていたが結婚した。

馬場[金森]和子二尉・・・空自からのEITO出向。副隊長補佐。

高木[日向]さやか一佐・・・空自からのEITO出向。

高崎[馬越]友理奈二曹・・・空自からのEITO出向。

深井[大町]恵津子一曹・・・陸自からのEITO出向。

田坂ちえみ一曹・・・陸自からのEITO出向。

浜田なお三曹・・・空自からのEITO出向。

稲森花純一曹・・・海自からのEITO出向。

 

安藤詩三曹・・・海自からのEITO出向。

愛川静音(しずね)・・・ある事件で、伝子に炎の中から救われる。EITOに就職。

青山[江南]美由紀・・・、元警視庁警察犬チーム班長。警部補。警視庁からEITOに出向。

伊知地満子一曹・・空自からのEITO出向。ブーメランが得意。伝子の影武者担当。

葉月玲奈二曹・・・海自からのEITO出向。

越後網子二曹・・・陸自からのEITO出向。

小坂雅巡査・・・元高速エリア署勤務。警視庁から出向。

下條梅子巡査・・・元高島署勤務。警視庁から出向。

高坂[飯星]満里奈・・・元陸自看護官。EITOに就職。

財前直巳一曹・・・財前一郎の姪。空自からのEITO出向。

仁礼らいむ一曹・・・仁礼海将の大姪。海自からのEITO出向。

水上[七尾]伶子・・・警視庁からEITO出向の巡査部長。

大空真由美二等空尉・・・空自からのEITO出向。

新庄珠恵・・・元結城たまき警部。結婚と、『身バレ』の可能性から、名字だけでなく、下の名前も改名。警視庁は退職して、EITOに再就職。

柊安江・・・元マラソンランナー、元やり投げ選手。EITOに就職。

 

高木貢一曹・・・陸自からのEITO出向。剣道が得意。EITOガーディアンズ。

青山たかし・・・元丸髷署刑事。EITOに就職。EITOガーディアンズ。

馬場力(ちから)3等空佐・・・空自からのEITO出向。EITOガーディアンズ。

井関五郎・・・鑑識の井関の息子。EITOの爆発物処理担当。EITOガーディアンズ。

筒井隆昭・・・伝子の大学時代の同級生。警視庁警部。警視庁テロ対策室からのEITO出向。EITOガーディアンズ。

 

河野事務官・・・警視庁からのEITO出向。

原田正三・・・元新宿署刑事。警視庁警部。警視庁からEITO出向。

 

藤井康子・・・伝子マンションの区切り隣に住む。元料理教室経営者。

大文字綾子・・・伝子の母。介護士。

 

 

大文字綾子・・・伝子の母。介護士をしている。

藤井康子・・・伝子マンションの区切り隣の住人。栄養士。モールで料理教室を開いている。

 

愛宕寛治警部・・・伝子の中学の書道部の後輩。丸髷警察署の生活安全課刑事。『片づけ隊』班長をしている。

橋爪警部補・・・『片付け隊』メンバー。丸髷警察署からの出向。

西部警部補・・・『片付け隊』メンバー。高速エリア署からの出向。

 

斉藤長一朗理事官・・・EITO司令官。EITO創設者。

夏目房之助警視正・・・EITO東京本部副司令官。

 

草薙あきら・・・EITOの警察官チーム。特別事務官。ホワイトハッカーの異名を持つ。

渡伸也一曹・・・空自からのEITO出向。GPSほか自衛隊のシステム担当。

 

 

※イベントは実名ですが、執筆が遅れ、既にネットからの資料は集められない状態で、適当に書いてしまいました。

大阪・関西万博のEVバスは、なかなか処分できないようです。

私見ですが、甘いです。

クライングフリーマン

 

 

 

 

 

 

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